鎌倉七福神巡り「浄智寺」 山居幽勝と笑顔の布袋様、建長寺も

こんにちは。夢中図書館へようこそ。

今日の夢中は、鎌倉七福神巡り「浄智寺」です。

■鎌倉七福神巡り

足の向くまま気の向くまま。ぶら歩きのたびを紹介する「夢中図書館 街あるき館」。
今回は、鎌倉七福神巡りとやらに挑戦しようと思います。

正確には、鎌倉・江の島七福神巡りと言います。
古都鎌倉と江の島の八つの寺社に祀られている、幸運を招く七福神を参拝するたびです。
ちなみに、なんで八社かというと、弁財天を祀る寺社が2つあるから。
江戸時代に正月行事として一般化しましたが、現在では通年で参詣することができます。

なんでまた鎌倉なの?
…実は、以前の企画「シン・ゴジラ爆地巡礼」で鎌倉を訪れたときにチラシをゲットして、ずっと行きたいと思ってました。
ゴジラ企画終了から約半年。ふたたび、歴史好きにはたまらない鎌倉の地に再訪することになりました。

それでは、鎌倉七福神巡り、スタートします

■浄智寺

スタートの地としたのは、北鎌倉駅。
この近くに、布袋尊を祀る「浄智寺」があります。

浄智寺(じょうちじ)は、鎌倉五山の第四位に格付けされる禅宗の寺院です。
鎌倉幕府5代執権・北条時頼の3男・宗政の菩提を弔いために創建されました。

北鎌倉駅からしばらく歩くと、豊かな緑に囲まれた浄智寺の総門にたどり着きました。
総門の手前にある湧き水は、鎌倉十井の一つである甘露の井です。

その先に進むと、参道に続く石段が目の前に広がります。
鎌倉石で造られた階段はなんとも美しい。鎌倉の古刹といった趣があります。

石段の頂には、上層に鐘楼がある珍しい山門があります。
額には「山居幽勝」の文字が。「山の住まいはすばらしい」という意味だそうです。

山門を通って、曇華殿(どんげでん)と呼ばれる仏殿へ。
室町時代に造られたという三世仏坐像(阿弥陀、釈迦、弥勒)が安置されており、それぞれ過去・現在・未来を表しているとされています。

そのすぐ脇にあるのが茅葺きの客殿
まさに、山居幽勝!心洗われるような、美しい佇まいです。

さてさて、目指す布袋尊ですが、客殿の奥の洞窟にいらっしゃいました。
なんとも愛嬌のある布袋様です。「よく会いに来てくれたね」と出迎えてくれているみたい。

布袋尊のお腹をナデナデして、御朱印もいただきました。
なんかいい一日になりそう。

■建長寺

ちなみに浄智寺の近くに、鎌倉五山第一位に格付けされる「建長寺」があります。

こちらは、さすがは鎌倉五山第一位。スケールがデカい。
広大な境内に、荘厳な建物が点在しています。

まずは、2層建ての山門。額には「建長興国禅寺」と掲げられています。

その脇に、国宝の「梵鐘」が架かる鐘楼がありますが、夏目漱石ゆかりでした。
「鐘つけば銀杏散るなり建長寺」。これは熱目漱石によって作られた俳句ですが、なんかフレーズに馴染みがありますよね?
そうです。親友の正岡子規が、この句を参考に「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」をつくりました。

さらに仏殿へ。こちらは国重要文化財です。
現在の建物は、芝・増上寺にあった徳川秀忠夫人(お江の方)の霊屋を譲渡されたものだそうです。

その他にも煌びやかな唐門や趣深い庭園など、見どころはいっぱい。
浄智寺と合わせて、時間をかけてゆっくり訪れたいですね。北鎌倉、サイコーです!

ありがとう、浄智寺! ありがとう、建長寺!

■基本情報(浄智寺)

名称:浄智寺
所在地:神奈川県鎌倉市山ノ内1402

アクセス:北鎌倉駅から徒歩6分
拝観時間:9:00~16:30
拝観料:大人200円、小中学生100円

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