9/20はジョンがビートルズ脱退を表明した日…”アビイ・ロード”

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

9/20は、ジョン・レノンがビートルズ脱退を表明した日
今日の夢中は、ビートルズの実質的なラスト・アルバム「アビイ・ロード」をとり上げます。

■9月20日

いつもお世話になっているタワレコ手帳。
1日1頁、手帳として使えるだけでなく、その日に起きた出来事が記載されています。

9月20日のページを開くと、こんな出来事が記載されていました。

【出来事】ジョン・レノン、ビートルズのメンバー・ミーティングでバンドからの脱退を表明(1969)

ビートルズ・ファンとしては胸が詰まる出来事が記されていました…。

今日は、ビートルズの実質的なラスト・アルバム「アビイ・ロード」を取り上げます。

■アビイ・ロード

アルバム「アビイ・ロード」
ビートルズの実質的なラスト・アルバムです。


アビイ・ロード

「実質的な」というのは、公式アルバムとしては、この後に「レット・イット・ビー」が発売されているからです。
ただ、「レット・イット・ビー」は、ほとんどの曲が、「アビイ・ロード」制作前の「ゲットバック・セッション」(1969年1月)を音源としたものでした。
一方で、この「アビイ・ロード」は、1969年7月1日から8月25日にかけて制作が行われました。


レット・イット・ビー

「ゲットバック・セッション」は、アップル本社ビル屋上のライブが有名ですが、内実はメンバーにやる気がなく、アルバム制作も、同時に行われていた映画撮影も途中で打ち切りとなりました。
このとき、すでにバンドは崩壊状態であったものと思われますが、「最後にアルバムを一つ制作しよう」とメンバーが集まってつくり上げたのが、この「アビイ・ロード」です。

このときの4人の精神状態を計り知ることはできませんが、「バンド」には程遠かったはず。
それでも、4人それぞれが曲を持ちよって、このときばかりは確執を忘れて「バンド」となり、最後の輝きを見せました。

特に傑作とされるのが、B面のメドレーです。
ポールのアイデアで、各人の持ち寄った小作品をメドレー形式でつないだB面は、ビートルズの生んだ最高傑作のひとつ。
館長ふゆきは、10代半ばにこれを聴いて、はからずも涙したことがあります。それほどの音楽の力が、このアルバムにはありました。

なお、このアルバム「アビイ・ロード」。本国イギリスで発売されたのは1969年9月26日。
ジョン・レノンが、ビートルズのメンバー・ミーティングでバンドからの脱退を表明した日(同年9月20日)から、約1週間後のことでした。

■個人的なおススメ

それでは、ビートルズ「アビイ・ロード」から、個人的なおススメを紹介します。

まずは1曲目「カム・トゥゲザー」
ジョンの曲。ダークな雰囲気ただよう、むちゃカッコいいロックンロール。
「シュッ…シュッ…」のイントロから、言葉遊びのような歌詞、最後のギターソロまで、いま聴いてもしびれます。

続いて7曲目「ヒア・カムズ・ザ・サン」
ジョージ・ハリスンの曲です。ジョージは、前作「ホワイト・アルバム」辺りから才能が開花し、名曲を創り出します。
この曲もジョージの名作の一つ。ちなみに、このアルバムには超名曲「サムシング」も収録されています。
どちらも好きですが、「ヒア・カムズ・ザ・サン」のアコースティック・ギターがあまりに素敵なので、今回はこちらを選びました。

そして何と言っても、B面メドレー
「ユー・ネヴァー・ギヴ・ミー・ユア・マネー」から「ジ・エンド」までの全8曲。
これがすごい…。4人が最後の最後に魂をぶつけ合うかのような生々しい演奏。バラバラになりかけたメンバーを再び繋げようとするかのようなメドレー。

終盤の「キャリー・ザット・ウェイト」で共に声を合わせて歌う4人…。

Boy, you're gonna carry that weight
Carry that weigh a long time…
さあ、その重荷を背負って行くんだ
背負って行かなければいけないんだ、ずっと…
(ふゆき訳)

最終曲「ジ・エンド」で、ポール、ジョージ、ジョンが紡いでゆくギター・ソロ…。そして、最後に届けられるビートルズからのラスト・メッセージ…。

And in the end
The love you take is equal to the love you make
結局のところ、君が受け取る愛ってのはさ、君がつくり出す愛と同じなんだよ
(ふゆき訳)

涙…。
アルバム「アビイ・ロード」は、ビートルズの4人が解散を前に見せた、最後の火花のような輝きだったのかもしれません。

ありがとう、ビートルズ! ありがとう、アビイ・ロード!

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