タイムカプセル的名盤!ジェフ・リンズELO「フロム・アウト・オブ・ノーウェア」

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、ジェフ・リンズELOの新譜「フロム・アウト・オブ・ノーウェア」です。

■フロム・アウト・オブ・ノーウェア

ジェフ・リンズELOの4年ぶりの新作がリリースされました。
それが今日とり上げる「フロム・アウト・オブ・ノーウェア」です。


フロム・アウト・オブ・ノーウェア

これが実にすばらしいアルバムに仕上がっています。
アルバムを通して伝わって来るのは、音楽職人ジェフ・リンのこだわり。

もともと70年代に大活躍した、英バンド「エレクトリック・ライト・オーケストラ(ELO)」を受け継ぐバンド。
大人の事情で「ジェフ・リンズELO」を名乗っているものの、このバンドがELOの本流であるのは明らか。その音楽の方向性は当時から変わりません。

ELOは、「ビートルズとクラシックの融合」などと評され、4thアルバム「Eldorado」(1974年)でブレイク。
その後も、「Out of the Blue」(1977年)、「Discovery」(1979年)など、大ヒットアルバムを量産します。


Discovery

その中心人物ジェフ・リンは、80年代中盤にバンドに嫌気がさして活動を中断しますが、その後もソロまたはプロデューサーとして活躍。
ジョージ・ハリスンやボブ・ディランらと組んだ「トラベリング・ウィルベリーズ」(1988年)や、彼の敬愛するビートルズのアンソロジー・プロジェクト(1995年)でも手腕を発揮。
ビートルズの新曲「フリー・アズ・ア・バード」と「リアル・ラヴ」は、彼がよみがえらせたと言っても過言ではないでしょう。


The Traveling Wilburys Vol 1

もともと、ルーツはビートルズ。今回のアルバムもその影響が色濃く出ています。
そうなんです。全盛期の70年代の音楽のいいところをギュッと詰めて今に紡いでいるような、タイムカプセル的名盤になっているのです。
すごいな、ジェフ・リン。今の時代にこんな音楽をやっちゃうなんて…。

■個人的なおススメ

それでは、そんなジェフ・リンズELOの新譜「フロム・アウト・オブ・ノーウェア」から個人的なおススメです。

まずは1曲め「フロム・アウト・オブ・ノーウェア」
のっけから70年代のELOサウンド全開!アルバムからの1stシングルです。
音のすき間を埋める多彩なメロディに、これでもかというほどのコーラス・アレンジ。
演奏も歌もコーラスも、ほぼジェフが一人でこなしています。まさに音楽職人…。

続いて2曲め「ヘルプ・ユアセルフ」
これまた70年代かビートルズかというポップ・チューン。
この曲でも音の厚みに耳を傾けると面白い。ピアノのメロディにギターの音色、キーボード、ストリングス…。
そういえば、ジェフは「ポップの魔術師」なんていう風にも呼ばれてたっけ。

そして9曲め「タイム・オブ・アワー・ライフ」
この曲では、前作「アローン・イン・ザ・ユニバース」リリース後に行われたウェンブリー・スタジアム公演(2017年6月24日)のことを歌っています。
この復活ライブは、6万人もの観衆を集め大成功を収めました。その興奮が伝わるようなノリのいいポップ・チューンです。
アルバムの2ndシングルとしてシングルカットされています。

いやぁ、まさにタイムカプセル的名盤。ポップの玉手箱。
今の時代にこんな音楽ができるのは、自らの音楽に誇りがあるのでしょう。
ポップなメロディと美しいコーラス。70年代の黄金ポップがタイムカプセルから蘇ったような10曲33分です。

ありがとう、ジェフ・リンズELO!

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