Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

コロナウイルス拡大その後4月3日

2020-04-03 20:04:08 | ロンドン周辺

昨日朝、オランダ人夫妻からメールが来て、先週オランダにたどり着いたものの、彼らの姪がコロナで亡くなって、お葬式にも行けない。と書いてあった。

私たちの親戚や、友達や彼らの家族でまだコロナになった話を聞かない。このオランダ人の女性、彼らの姪と言うことは4-50歳台だと思われる。

オランダのような小国で、現在感染者数14,697人。死亡者数1339人 これって大変なことだ。

昨日はお昼頃に近所の奥さんからのメールで、私たちのお向かいの家の女性が乳がんで亡くなり、今日お葬式だと連絡があった。お向かいとは30メーターほど離れているうえ、そこの中年夫妻はほとんどアメリカで暮らしていることが多くて、あまり付き合いがなかった。私たちもこの16年、半年はあちこち旅していたせいもあり、彼らの名前も知らなかった。

その黒人の奥さんはこの1月に英国の医療を受けるため帰国し入院治療していたそうだが、3月半ばに亡くなったそうだ。このコロナ渦の真っ最中、お葬式と言っても家族全部が出席できるわけでもなく、午後2時45分花にうずまった御棺を載せた霊きゅう車が道路の真ん中に停まり、私たち近所の人たちが遠回りに立ってご主人にあいさつ。停車していたのは5分ほどで、霊きゅう車の前を黒服の葬儀社の男の人が歩き、ご主人の車ともう一台兄弟だろうか、2台がしずしず後ろをついていった。

まだ若い人だったから癌の進行も早かったのだろう。

昨夜8時、またNHS へ感謝の意思表示をすべく、各自の庭やベランダや窓から拍手をするキャンペーンがあった。夕闇の中から聞こえてくる拍手やチアーの声に涙ぐみそうになった。

NHS は英国が誇る国民全部が無料の医療を受けられるもので、出産も手術も入院もすべて無料。アメリカはオバマ大統領の時に、英国のNHS を見習ってと言うのが、トランプ大統領で完全崩壊してしまった。今現在はNHS で働く人たちを守るためとこのシステムを守るため、政府は必死でコロナの初期患者、特に若者の感染者は自宅療養をするよう,そして不必要な外出を避けるように、毎日テレビやラジオでキャンペーンしている。

昨日1日の感染者は4244人、死者も569人、国民のほとんどが自宅監禁しているのに、どうしてこんなに感染者が増えるのだろうか?

そしてとうとう私たちの近所にコロナの第一犠牲者が出た。

数日前に救急車が来て、去って行った。一体誰がと思ったけれどそれ以来情報が入ってこなかった。

今朝隣人から近くの年寄りの御主人が無くなったと聞いた。そのお家のお隣へ駅から持ってきた新聞を配りに行くと、奥さんが庭へ出てきたのに出くわし、貴女の御主人が無くなったのですか?と聞いたところうなずいてくれ、お悔やみを述べてそれこそ逃げるように帰ってきた。

ますます何処へも行けない。目に見えないウイルスほど怖いものはない。


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