今日は少し重たい話です。
この記事内の写真は、1月31日に茨城センターで撮った譲渡待ちの犬たちの写真です。
記事の内容と直接関係はありません。
 
過去に何度かピースワンコのことをこのブログに書きました。
2016年4月から広島県の犬殺処分ゼロをうたって、広島県内のセンターに収容された犬の引取りをしています。
しかし、引き取った犬へ不妊手術の徹底をせず、また飼養管理も決して良いとは言えない実態が浮かびあがり、動物愛護法違反ではないか、という問題も出てきました。
「公金をあてにした保護活動」とはまさに、ふるさと納税を活動原資にしているピースワンコもその一つかと思います。
 
 
私たちの税金を、どこにどんなことに使って欲しいのか。
それを選択できる利点もある「ふるさと納税」。
しかし、それに頼り、2500頭を超える犬を保護するピースワンコ。
もし、ふるさと納税という制度が終了することになったり、または、寄付先を選択することが制限されたり、その主旨が変わり制度が縮小されたりした場合、果たしてこの保護頭数の飼養をふるさと納税なしに維持管理できるのか?と甚だ疑問にも思います。
疑問というよりも、将来を危惧しています。
 
 
年間、3億、4億といった「ふるさと納税」が集まり、善意の寄付によって運営されています。
日本の犬猫の殺処分問題を考えた時に、そのような公金で賄われる保護活動、公金をあてにした保護活動は、果たして本当に犬猫のためになっているのか?
私はそうは思いません。
 
 
今、目の前にいる命は救えても、5年先、10年先に不幸にして生まれるかもしれない命へは、なんら手助けになっていないと思うからです。
言い方がややこしいですが、要はセンターに収容される犬猫を減らす、無くすために、もっと根底の活動に注力しないといけない、ということです。
 
 
不妊手術の徹底と啓発、犬を放し飼いにしない、所有者がわかるような鑑札や迷子札(ネームタグ)をつける、逸走させないような飼養環境作り、多頭飼育崩壊を未然に防ぐために地域のネットワークの強化と情報収集、不妊手術費用の補助、等々、
殺処分ゼロの前に、もっと手前のことに公金を使うべきだと思います。
もっといえば、犬猫の問題は、飼い主に起因する問題であることも多いので、公金など使わずに飼い主に責任を取らす、ということが本筋かもしれません。
 
 
しかし、どこにいるのかわからない飼い主。
その尻拭いをされられる行政と動物愛護ボランティア。
センターも公金(私たちの税金)で運営されているわけですから、一日も早く、この犬猫の問題を縮小していかねばなりません。
しかし、決して簡単なことではありません。
 
 
叩かれている茨城センターにも、
殺処分するな、犬舎を増やして全頭センターで面倒をみろ、センターで面倒みきれないなら1頭あたり月25000円の飼養費を払って外部の愛護団体等に委託せよ、と声をあげている団体もあります。
例えば、人馴れしていないすぐに譲渡が難しいような野犬20頭を委託したとしたら、毎月50万の飼養管理費を公金で支払うことになります。
これって正解ですか?
 
 
とりあえずの20頭を月50万円で救えても、次の20頭はどうしますか?
またあたらに別の団体に毎月50万円払って、処分せずに命を繋ぎますか?
どこまで茨城県の公金をつぎ込みますか?
もしそれで1年間で200頭の処分予定の犬が全頭助かったとして、翌年はどうしますか?
200頭×25000円=500万円/1ヶ月
年間6000万円
 
 
もちろん、1年かからずにご縁が決まる子もいるでしょうから、その半数としても・・・
年間100頭の犬を外部に委託すると考えるだけで、250万円/月×12ヶ月=年間3000万円
それが永遠ではないとしても、その翌年にまた新しい収容犬があって、その犬たちはどうなるのでしょうか。
 
 
その場しのぎの手当では、問題は解決しない、ということです。
根本的なところ、不妊手術の徹底や、飼い犬の係留義務の徹底(放し飼いをしない)に活動の主軸を変えていかない限り、いつまでもセンター収容される犬は減りません。
猫においては、TNR活動の継続が、終わりの見えない野良猫問題にやっと一筋の光です。
 
 
私は殺処分賛成派ではありません。
センターに足を運び、数多の殺処分された犬猫たちを見てきて、
もうこんな残酷なことはゴメンだと思っている人間です。
でも、上辺を救うだけの果てしない保護活動にも心底疲れています。
どうすればこの問題が解決するのか。
 
 
今の悲しい現実だけに目を向けないで、もっと遠い先の未来のことを考えないといけません。
繰り返される殺処分を、いつか限りなくゼロに近づけるためにも、大切なお金は、センターに収容される犬猫を減らすための活動や啓発に使うべきだとも思います。
 
 
市民感情を以て、もっとあらかさまに言えば、
犬猫のことに何億という税金を使うなら、市民生活の充足、問題改善のために使って欲しいと思う人も多いでしょう。
待機児童の問題、介護の問題、福祉の問題。
もっともっと身近なことに市民生活の問題、課題も山積しています。
 
 
私たち動物愛護家が言えるとすれば、
小さな命を慈しみ大切にする心を育みましょう、
市民の環境問題の改善/維持するために、野良犬、野良猫の問題を解決しましょう、
そのための啓発、児童教育、不妊手術の徹底のために、いくばくかの原資が必要です。
それが愛護センターや保健所管轄の動物行政とも連携しています。
それくらいのことです。
 
 
アルマもシェルターの運営をしていますが、その維持運営は本当に大変です。
わずか犬25頭、猫25頭くらいのシェルターでも、毎月100万の運営経費がかかります。
有給スタッフを雇い、ボランティアの受付対応、事務局、物資の管理等々、保護活動と啓発活動を兼ねたシェルター運営。
ピースワンコのふるさと納税の制度が、当時、どんなにうらやましかったことか。
でも、限りある犬猫の受入であるがゆえに、その先の未来を見据えての活動ができます。
そして、いつでも保護シェルターを終わりにすることもできます。
 
 
私は時々夜になると、ふと、広島の広大なシェルターにいる犬たちのことを考えます。
人里離れて、人目にもつかないような非公開のシェルターにいる犬たち。
お世話する人間しか知らない犬たち。
冷たいコンクリートの犬舎で、そこから出られることも無く、ただただ生かされている犬たち。
聞こえるのは他の犬の鳴き声と、山の木々を揺らす風の音だけ。
そうして一生をそこで終えることになる犬もいることでしょう。
それが幸せなのか?
犬たちに長い苦痛の時間を与え続ける保護活動に未来はあるのか?
私には幸せの未来が見えません。
 
 

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