素直?反抗的?どっちやねん?
□□□□□□はじめに□□□□□□
遅ればせながら、
サントリービールの透明なノンアルコールビール「オールフリーオールタイム」を飲んでみました。
ビールテイスト?……正直ちょっと苦手な感じです。
もうひとつ問題が。
なんと、私は、
これを買ってきて家で飲んだんです!
どうです?失礼な話でしょう?
??????????
□□□□□□マナー違反?□□□□□□
だって、
「オールフリーオールタイム」は、
オフィスでの「ランチ」「会議中」等の飲用を想定して、
「無色透明」「ペットボトル入り」にしたんですよ。
商品のラベルにも、
「ランチに」「会議中に」「スポーツの後に」と書いてあります。
そんなメーカーの想定とは違う消費のしかたをするなんて、
どんだけ失礼な、、、
マナー違反!
??????????
……って、、、そんな訳ない!
サントリービールが、
「新たなノンアルコールビールテイスト飲料の飲用シーンを創出し、さらなる市場の活性化を図ります」
と言うように、
これらは、
マーケティング戦略として採用した企業の売り方に過ぎません。
以前も書きましたが、(→「○○○○に騙されるな!」コチラ)
「売り手のマーケティング戦略は、我々が従わなければならないルールやマナーではない!!!」
□□□□□□当たり前?□□□□□□
何?当たり前?
でも、
そもそも、
これ等の商品を開発する必要があったのは何故?
その当たり前が通じない、
つまり、
企業のマーケティング戦略に従順すぎる人が多かったからでしょう?
え~と?
上記の過去記事で書いたんですが、どーゆーことか分かります?
□□□□□□4P□□□□□□
「マーケティングの4P」というのがあります。
企業がマーケティング戦略としてコントロールする、
頭文字Pの主要なマーケティング要素。
製品(Product)
価格(Price)
流通(Place)
販促(Promotion)
の4つ。
これ等は、
マーケティング戦略の一環として、
企業がそれぞれの都合で決定する訳です。
従来品より低価格で売るのは「Price」。
「ノンアルコールビール」「ビールテイスト飲料」など「ビールの代用品」というカテゴリー商品として麦芽を原料とした炭酸飲料を売るのは「Product」。
「ビールの代用品」として、
「飲み会だけどクルマの運転があり飲めない」、「アルコールを控えている」、「お酒を飲めない奥さんが夫の晩酌に付き合う」などの飲用シーンに訴求して、
テレビや雑誌の広告で販促するのは「Promotion」。
サイダーやジュースの横ではなく、
酒屋やスーパーのお酒売り場に並べるのは「Place」。
つまり、
売るための積極的な理由であれ、、、
「未成年の飲酒のきっかけとならないように」等のリスク回避の消極的な理由であれ、、、
「ノンアルコールビール」
「ビールテイスト飲料」
「ビールの代用品」
「お酒の席でアルコールを飲めない時に飲む」
「お酒売場に置いている」
などは、、、
マーケティング戦略上の決定、
企業が勝手に貼ったレッテルに過ぎません。
そんな、企業がその都合や判断で決めたレッテルは、
私達の行動を制約するルールでもマナーでもない!!!
□□□□□□従順?□□□□□□
当たり前の事ですよね。
ところが、
そんな売るために企業が貼ったレッテルに従順な消費者が多かった結果、
逆説的に飲用シーンが抑制されてしまい、
ビールテイスト飲料の市場が伸び悩んでいたんです。
例えば、
上記過去記事で取り上げた、
「休憩時間に職場でノンアルビールを飲んで、上司に1時間も注意されたうえ、会社を休み反省文を書かされた」というネットの投稿。
それに対する批判意見の根拠から、
如何に消費者が素直か分かります。
「職場でノンアル飲みたいってアル中かよ!」
というような、
明らかに論理的ではない主張は問題外ですが、、
「ノンアルでもビールとついているからダメ!」
「ビールをイメージさせるものだからダメだろ!」
「お酒と同じ所に置いてあるからビールと同じ!」
って、
如何に企業の貼ったレッテルを真に受けているか分かりますね。
そんな企業の言い分に素直に従う人達が多く、
その結果として制約されてしまった市場を、
新たに開拓するための商品が、
「オールフリーオールタイム」
だったんですね。
でも、
新たなマーケット開拓のために色々と工夫した訳ですが、
過去のマーケティング戦略が足枷となってしまっています。
「透明にしたからって、オフィスでノンアルはダメ!」
って感じている人が多いようです。
前回批判した人達と、
今回批判した人達が同じかどうかは知りませんが、
同じだとすると、
「麦芽を原料に使った炭酸飲料」に貼った、
「ビールテイスト飲料」というレッテルには従順なのに、
「ビールテイスト飲料」に貼った、
「オフィスでの飲用」というレッテルは批判するって、
どっちなんでしょう?
□□□□□□ゼロよりプラス□□□□□□
何れにしても、
以前のマーケティング戦略の結果として、
勝手に持たれているマイナスイメージとは言え、
「透明」にして、
「マイナス」ではなく「ゼロ」を装っても、
マイナスを払拭する事は出来なかった訳ですね、、、残念!
どうせ開発するなら、
「ゼロ」ではなく「プラス」、
もっと積極的に、
「職場で飲む事を正当化」出来る商品の方がいいでしょうね。
「コラーゲン入り」とか、
「難消化性デキストリン入りのトクホ」とか、
「プラス」した商品もある訳ですから、
技術的に解決出来るなら、
「麦芽炭酸エナジードリンク」
ってどうでしょう?
「麦芽炭酸アミノ酸入り」
とかなら出来そうに思うんですけど。
「麦芽炭酸DHA入り」
とかなら、頭使う仕事によさそうなイメージ。
それこそサントリービールの言う
「新たなノンアルコールビールテイスト飲料の飲用シーンを創出し、さらなる市場の活性化を図」る事、
になると思うのですが、、、
まぁ、「エナジードリンク」になると、
「オールフリー」ではなくなっちゃいますけど。
……(^_^;)
□□□□□□おまけ□□□□□□
「麦芽炭酸エナジードリンク○○○」のCMの勝手なイメージ。
オフィスでのひとコマ。
A:「すまない、、、俺の力不足だ。先方を説得出来なかった。」
B:「違います。私がデータが不十分でした。」
C:「何言ってるんですか。チームじゃないすか!誰のせいでもありませんよ。」
D:「そうですよ!とにかくやりましょう!」
A:「みんな、ありがとう。タイムリミットまでに新しい提案書を仕上げよう。」
C:「みんなで残業して頑張りましょう!」
A:「よし!みんな、やるぞ!」
全員:「オー!!!(全員で○○○を高くあげる)」
ナレーション:
「仕事で結果を出したいなら、麦芽炭酸エナジードリンク○○○!」
どうでしょう?
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