始めに
今回は、お金を増やす金融資産運用7つの知識について
1 経済指標と金利の知識
2 利息の計算方法の知識
3 各種商品の知識
4 運用方法の知識
5 税金の知識
6 セーフティネットの知識
7 関連法規の知識
のうち
1 経済指標と金利の知識
(1) 経済指標
(2) 金利の変動要因
(2) 金利の変動要因
イ 金融市場
ロ 金利の変動要因
ハ 金融政策
のハ 金融政策についてご説明いたします。
ハ 金融政策
公開市場操作(オペレーション)
日銀が行う金融政策の代表的なものとして、
公開市場操作(オペレーション)というものがあります。
日銀は、この方法により、
長短金利の誘導や、資産の買入れ等を行っています。
公開市場操作(オペレーション)には、
売りオペレーションと買いオペレーションがあります。
売りオペレーションは、
日銀が保有する債権等を金融機関に売却するもので、
日銀が売却代金を領収することに伴い、
市場で流通している資金の量が減少します。
市場で流通しているお金が減ることから、
金利が上昇する効果を期待するものです。
買いオペレーションは、
金融機関が保有している債権等を日銀が購入するもので、
金融機関に対して日銀が購入した代金が渡ることにより
市場で流通する資金の量が増大します。
最近では、日銀は、
国債以外にも、
ETF(概要、株価指数などへの連動を目指す上場投資信託)や
J-REIT(概要、投資家から集めた資金で不動産を購入し
賃貸収入等を分配する法人の上場投資証券)等を購入しています。
このことにより、市場で流通しているお金が増大することから
金利が低下する効果を期待するものです。
2 預金準備率操作
日銀が行う金融政策としては、
先に述べた公開市場操作(オペレーション)のほかに、
預金準備率操作というものがあります。
これは、預金者への支払の準備資金として
金融機関に預金されている預金残高の一定の割合について
無利子で日本銀行に預けることとされているものです。
この日本銀行に預ける割合を調節することにより、
市場に流通する資金量を調整し、
金利を調整しようとするものです。
預金準備率を引き上げると、
市場で流通する資金が減少しますので
金利が上昇する効果が期待できます。
また、預金準備率を引き下げると、
市場で流通する資金が増大しますので
金利が低下する効果が期待できます。
3 マイナス金利の導入
日銀は、2016 年2月16 日から、
金融機関が日本銀行に預けている当座預金について
3段階の階層構造に分割し、
それぞれの階層に応じて、
プラス金利、ゼロ金利、マイナス金利を適用しています。
マイナス金利について簡単に説明すると、
金融機関が
預金者への払い出しに備えた準備として
法令で定められた金額を超えて
日銀の当座預金に預金をしている場合、
その超過して預金している部分については、
日銀が金融機関に対して金利を支払わず、
逆に日銀が金融機関から金利を頂きますという政策です。
この政策は、
金融機関が法令で定められた金額を超えて日銀に預金をしなくなり、
その結果として、
市場に流通する資金が増え、
金利が低下することを期待した政策です。
今回のご説明は以上となります。
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