本屋で本を見ているとき、
ページにまたがって、立ち読みを邪魔するウザいやつ。
スリップ。
タイトルや出版社が印刷された、あの栞みたいな紙のことです。
にんじゃかぞえうた ひみつのてがみじゃ!
高木あきこ/さいとうしのぶ/リーブル/本体\1,100.
これが、廃止の方向に動いています。
すでに、岩崎書店さん、童心社さん、PHP研究所さんから連絡を頂きました。
これまで、小さいお客様たちに、
この紙、邪魔だと思うけど取らないで読んでね~
とお願いしてきましたが、、
それは、このスリップが<新本の証明>であり、
商品管理をする上でのデータでもあったからです。
もう、これからは言わなくてよくなります・・・。
でも、このスリップ、とてもいい仕事をしていたんですよ。
本を買っていただいた際、本屋はスリップをスッと抜きますが、
(だからスリップと呼ぶらしい。)
抜いたスリップは半分に切って、注文用と売上データ用に分けます。
現在は、インターネットで注文しますが、
オンラインされる前は、この半ピラ(○の部分)に住所に当たる数字のハンコを押して、
問屋さんに回していました。
問屋さんは集まったスリップの半ピラを仕分けして、
各出版社へ。
受け取った出版社では、
該当の本にその半ピラを、頭を出して挟み、
本は、半ピラの宛先へ、
出版社→問屋→本屋 と送られてきていたのです。
このチケットサイズの紙切れは、
<出版社まで行って同じタイトルの本を連れ帰る>
という重大任務を成し遂げていたんですね。
現在は、スリップが実際に行き来することはなくなり、
大手書店など、ポスレジが導入されてるので、
データの処理も発注作業も、ピ! で自動的にできてしまいます。
だから、スリップははもういらないでしょう・・・という流れになってきたのです。
出版業界も変わって行きます。
ですが、ピコットはポスレジではありません。
たどたどしく手で打っています。
しかも、抜いたスリップはいつもカウンターに散らかっています。
(あ、これ↑は別の問題。)
どうしましょう・・・。
スリップがあっても 何がなんだかわからなくなる 整理が苦手なのに、
売れた本の痕跡が残らなくなったら、
当店、本の発注作業は大混乱になるのが目に見えます。
挟むのにも抜いて処理するのにも手間が掛かり、
立ち読みの邪魔で、
その上、データとして残すのにも不向きなスリップですが、
長年これに頼ってきたので、さあ困った!
やっぱりバーコードで読むよう機材導入しなくちゃいけないかな?
と、ただ今考え中です。
ところで、スリップ無しの場合、
商品が新本だと証明するためには、
全点シュリンク(←ビニルパック)する方向へ動くのではと、密かに心配しています。
今のところ、スリップ無しの本もハダカで入荷して来ていますが、
本屋に本を買いに来ていただくのに、
<中を見られない>なんてことにはしたくないのです。
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