定休日の店内で片付け仕事をしていると、
半分上げたシャッターから覗き込む、
熟年のカップル・・・。
御用でしょうか?声をかけると、
何と!お二人は30年前のピコットのお客様でした。
その頃はまだお子様方が小さくて、
あの頃はお店に通わせてもらってました!
しばらくして引っ越してしまったんですが、
近くに来るたび
まだやってらっしゃるかな?って話していたんです。
この辺りに来られるのがちょうど定休の水曜日で、
シャッターがしまっているので、
きっと心配してくださっていたのでしょう。
お子さん方は本好きになられました?
と思わず尋ねしましたが、
お聞きするまでもないことですよね。
当時のことを思い出しておしゃべりしたあと、
お孫さんのお土産にと、
(そうです、当時のお子さん方はすでにパパさんでした!)
絵本を買って帰ってくださいました。
自営業には、
どんなにお仕事を頑張っても、出世はありませんし、
売れば売るほどに在庫と売掛を増やし、(買掛もです~)
経済状況だって怪しいものです。
でもこういうことがあると、
ピコットの財産はお客様だということを、
嬉しく思い返します。
お孫さんができた、
転勤や退職で地元に戻った、というので、
まだお店やってたんだね~と、
来ていただけるお客様のあることが、
本当に嬉しいです。
ところで、
当時女の子だった方は、来店されると、
気楽に声をかけてくださったり面影が残っていたりで、
それと分かることが多いのです。
が、
元男子のお客さんは言われないことが多く、
何かキッカケがないとわかりません。
でもね、
店内の配置を知った様子でささっと手際よく絵本を選び、
お支払の時、気のせいか、
何か言いたげだったりする若い男性。
ひょっとして、それ、
僕のこと、覚えてます?
っていうメッセージだったりする?
・・・・・
と、本屋のおばさんは深読みします。
だけど唐突に、
あなた、昔うちに来てた子?
などと声を掛けて、人違いだったらびっくりさせますしね~。
何せ20年も30年も経っているので、
うちの隠れ財産は見分けにくい。
という日々の中、
今日、古い友人から電話がありました。
さっき息子がピコットに行ったんだけど、
気が付いてもらえなかった~って言ってたよ!
あれ
しまった、気を抜いてた。
よく似た人だな~とは思ったんだけどね。
(5年ぶりくらいです。)
どうして名前言ってくれなかったの~?
あとで母さんに愚痴ったとこみると、がっかりしたんだ。
おいおい。
でも今思えば、判断を誤った理由は明らかです。
それはね、一緒に来た女の子が、
前の子と違ってたから・・・だよ。
(^_^)(^o^)(^_^)/
おまけの写真。
オレンジ色のは大根ではありませんよ!
大きな人参です。
サイズ比較のため、物騒だけど包丁も並べてみました。
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