矢野アケミさん作品2点 | ほんとうのピコットさん

ほんとうのピコットさん

子どもの本屋「夢文庫ピコット」店主です。
タイトル「ほんとうのピコットさん」については、
http://ameblo.jp/pikot/archive1-200711.html をどうぞ!

次女 おかあさん、おさかなの本買って~

 

昨日来てくださってた小さい人が選んだのは、

これ。 ↓↓↓

 

 

 

ギョギョギョつり

矢野アケミ

すずき出版 本体¥1,200.

 

 

ふむふむ・・・

たしかにお魚の本みたいです。

 

でも、この絵本はタイトルのとおり、

魚釣りのお話なんです。

見開き左半分は陸で、

釣り人のおじさんが竿をたれながら、

居眠りしています。

右半分は海中です。

竿の先でいろんなことが起っていて、

(見てのお楽しみ!)、

そのことを知らないおじさんの、

竿を上げた時のびっくりと、

海中の出来事を知っている読者のびっくりとは、

びっくりの内容が違うのです。

 

・・・・・

 

このお話が

月刊誌たんぽぽシリーズとして出版された時、

なまじっか児童心理などカジったわたしは、

おじさんには海中が見えていないということが、

わからない年代の人たちには、

このお話のおかしさはわからないに違いない。

だから、

おすすめ対象は乳児さんより上の人だな!

と思い込んでしまいました。

 

ところがこのギョギョギョつり

わたしの予想を大幅に外れ、ハートブレイク

小さい人向けの子ども文庫で、人気を博しました。

その文庫は南区の個人のお宅でひらかれている

ひざ文庫さんといいますが、

参加者は主に2歳くらいまでのお子さんと、

ママさんたちです。

 

ひざ文庫の子どもたちに、

このギョギョギョつりが、

矢野さん作品でも特に人気となった模様で、

主宰の鈴木さん(出版社の人じゃないです)が、

あまりの人気に本が傷んでしまったと、

買い直しに来てくださったのです。

 

女性

え?え?

釣り人は海の中のことを知らないって、

子どもたち、まだ分かる年齢じゃないですよね?ね?

   としつこく尋ねする店主に、

 

おばちゃん

うん、そう。

でもね、子どもたち、この本が好きなの。

   と、ひざ文庫さんのお返事は極めてシンプルでした。

 

小さい読者たちは、

釣り人の気持ちはさておき、

海中のおさかなたちの引き起こす騒ぎを、

大いに楽しんでいるということのようです。

 

昨日の 

次女お母さんおさかなの本買って! 

のお子さんも、

まずはお魚のお話をたっぷり楽しんで、

そしていつかある日、

釣り人のおじさんが絡んだお話のおかしさに、

あっビックリマーク と気が付くのかもしれませんね。

これぞ、絵本のちから。

 

立場や理解によって違った感動のある作品て、

多いんですよね~、

なんていう会話を、お客様といつも交わしている割に、

今回、いや、うっかりしてました。

 

という、そのぎょぎょぎょつりですが、

この度、ハードカバー化になりました。

雑誌で出た当座は品切れが心配でしたが、

(雑誌は重版かかりませんから。)

これでもう安心して、いつでもお奨めできます。

 

あ、そうだ。

矢野アケミさんといえば、

順番後先で恐縮ですが、

3月には新刊も出ています。

ホームページではご紹介したのですが、

ご覧いただいたでしょうか?

身近な食べ物からお月さままで、

みんなニッコリと膨らんでますよ!

こちらもどうぞ、手に取ってご覧下さい。

以上、矢野アケミさん広報担当・ピコットでした!

 

 

 

 

ぺったんこ ぷっくらこ

矢野アケミ

アリス館 本体¥950.

 

HP新刊案内 ・・・→ 

 

 

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