感想文と、“あまつぶ”のこと | ほんとうのピコットさん

ほんとうのピコットさん

子どもの本屋「夢文庫ピコット」店主です。
タイトル「ほんとうのピコットさん」については、
http://ameblo.jp/pikot/archive1-200711.html をどうぞ!

お盆をすぎれば、夏休みもあとちょっと。

子どもたちは宿題の仕上げに追われることになります。

 

わたしも、

最後の数日はめちゃくちゃ焦った記憶があります。

予告しますけど、

追い詰められないと課題に手を付けられない

という性格って、

一生ものびっくりですから~。(←本人:談)


 

そんなわたしみたいなお子さんは多いらしく、

例年のことですが、

この時期になると、うちのブログなどにも、
<感想文>の検索ワードで辿り着く方があります。
それに、

ホームページで絵本のご紹介をしているので、
そのお話の<あらすじ>が欲くて、

そっちへ迷い込まれる方もあるご様子。

 

残念ながら、ピコットの絵本紹介って

あまりお役に立つとは思えないんですけどね。

だって、、
まあ、つまり、よく言えば個性的すぎで・・・。

すみません!

 

ところで、感想文の件では
こうして笑ってばかりもいられません。
感想文が楽しい宿題だったらいいんです。
でも、

グラサン ちゃんと自分で読みなさい!

責められ促され、

グラサン もっとわかるように書きなさいと

ダメ出しをもらうご指導があって、

というのでは、、

まだ読み書きが十分習得できない学年では、

ただただ途方に暮れると思います。

 

その結果、感想文の取り組みが、

! 本を読むのが嫌、

! 自分の感想を伝えるのが苦痛

という体験に、

結びついてしまったら、あまりに残念。

 

 

感想文初心者(または苦手さん)の場合、

まずは親子で一緒に読んで、

楽しさを共有して、

この面白さを大好きなお友だちに伝えたい!

という気持ちになってもらうことだと思うのです。、

そうなれば、あとはこれだけ・・・→なんですけどね。

 

だって、本好きさんはみんな、

自分の読んだ本を、

友だちに奨めるのが大好きなんですよ。

感想文はその気持ちを書けばいいだけなんです。

 

 

ただ、

女性 お母さんも一緒に読んであげてください

という本屋のアドバイスは、

正直、なかなか受け入れられません。ハートブレイク

「一人で読まなきゃ感想文じゃない」

という誤入力が、

きっと、どこかで起こっているんだと思います。

 

そこで、図書館活動の取り組みに、

力を入れていらっしゃっる方に、

先日、そこのところをお尋ねしてみました。

 

感想文って、

自分で読んで書かなくちゃいけないんですか?

 

すると、小学校の先生であるその方は、

当然のことという口調で、

 

キョロキョロ 勿論、

読んでもらったっていいんですよ~ルンルン

 

と、言ってくださいました。

お祝い

その一言、百人力です。

 

読み聞かせは、

<読めない>人のためだでけでなく、

上差し 聞くことでイメージが膨らむ

上差し 読み手と聞き手で共通のイメージを持てる

という意味でも、

お話を楽しむ手助けになりますよね。

それがたとえ、

文字の読める大人であったとしても。

 

というのも、先日参加したある読書会でのこと。

夏をテーマにみんなで絵本を持ち寄り、

ある方がこの作品を読んでくださいました。

 

 

 

どしゃぶり

おーなり由子/はたこうしろう

講談社 本体1,400.

 

 

わたしにとっては、知っている絵本だったんですよ。

でもね、読んでもらった時、

雨粒が地面に当たって跳ね返る場面で、

ほんとうに、あまつぶがはねているのが見えたんです。

 

お店に戻ってもう一度その場面を見たのですが、

・・・そうでもありませんでした。

その場面は確かに素晴らしいのですが、、

でも、もう動いては見えませんでした。

 

これ、読み聞かせの魔法ですよね。

読んでもらって、ただ無心に画面を見ていたから、

あまつぶがはねたのだと思います。

 

絵本の中であまつぶがはねるのを見たい人は、

子どもも大人も、

誰かに読んでもらってくださいね!

 

 

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