少し前のことになりますが、
子育て支援センターで、
絵本のお話をさせていただきました。
お子さんとママ10組くらい。
うち、お膝にだっこ年齢は3人で、
残りのお子さんたちは、
“足が生えて”おりました。
1歳半って、
人生で一番ムダに動く時期ですからね、
じっとしているなんて事は不可能です。
なので、お母さん方には最初にお願いしました。
お子さんが動いても全然構いません。
追いかけて無理につかまえたり座らせたりしなくていいですよ。
危なくない様にみんなで見守りながら、
お母さん方はこちらへ気持ちを向けて下さいね。
そして45分ほどの時間、
間あいだでお子さんたちに絵本を読みつつ、
大人の方には、
子育ての中に絵本があることの素晴らしさ
年齢に合った絵本の選び方、
読み方の工夫
などお話しする、という形で会は進行。
当然、というか予想通りというか、
1歳半のちびちびたちは、
お母さんの傍でじっとしてなんかいません。
でも、不思議なことに、
絵本を読むときだけは動きが止まるのです。
促されれば、この時だけお母さんのお膝に戻っていく子もいました。
そしてみんな、絵本をじっと聞いてくれます。
すばらしい!
ありがとう!
大人・子供の両方を同時進行でお相手するという、変則的な形ですから、
十分に話し尽くした・・・というような内容にすることは難しいのですが、
子どもと絵本の関係を見て頂き、
併せて、大人だって読んでもらうのは楽しい、
という体験もして頂けました。
こういう機会を頂くことで、
ご家庭での読み聞かせの機会が増えたら
嬉しいことです。
この日何冊か持参した絵本の中で、
最後に読んだのが、こちらでした。 ・・・・↓
(大型絵本です。)
おめんです
(折りたたみしかけ絵本)
いしかわこうじ/偕成社/¥1,100.
こうしてみると、赤ちゃん絵本としては、
なかなかシックな表紙ですね~。
この絵本は、ページを開くと、
誰かさんがお面を被っていて、
そのお面をさらに開くと、
被っているだれかさんの顔が現れる!
という、二度開く仕掛け絵本なんです。
この絵本を見たら、子どもはみんな
自分で開けてみたい!
と思うはず。
この時もひとりの男の子が、
ジリジリと前の方にやって来ました。
相手がママだったら、
早々に手を出していたでしょうね。
でも、どうやら彼は、
読み手のわたしに遠慮したらしく、
かぶりつきで
大画面にじっと見入ってはいましたが、
触ろうとはしませんでした。
そこで、その<がまん>の気持ちに応えるべく、
最後の1枚を、彼にめくってもらいましたよ!
ご本人も、見守った大人たちも、
大満足でした。
対面して読む絵本だからこそ、
こんなふうに気持ちが通い合うのですよね。
聞いてくれてありがとう!
という気持ちになれた時間でした。
それにしても子どもたちの集中ぶり、
きっと普段からおうちでも、
絵本を読んでもらっているのだと感じました。
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