1歳半 | ほんとうのピコットさん

ほんとうのピコットさん

子どもの本屋「夢文庫ピコット」店主です。
タイトル「ほんとうのピコットさん」については、
http://ameblo.jp/pikot/archive1-200711.html をどうぞ!

 

少し前のことになりますが、

子育て支援センターで、

絵本のお話をさせていただきました。

 

お子さんとママ10組くらい。

うち、お膝にだっこ年齢は3人で、

残りのお子さんたちは、

“足が生えて”おりました。

1歳半って、

人生で一番ムダに動く時期ですからね、

じっとしているなんて事は不可能です。

 

なので、お母さん方には最初にお願いしました。

 

女性

お子さんが動いても全然構いません。

追いかけて無理につかまえたり座らせたりしなくていいですよ。

危なくない様にみんなで見守りながら、

お母さん方はこちらへ気持ちを向けて下さいね。

 

そして45分ほどの時間、

間あいだでお子さんたちに絵本を読みつつ、

大人の方には、

クリップ 子育ての中に絵本があることの素晴らしさ

クリップ 年齢に合った絵本の選び方、

クリップ 読み方の工夫

などお話しする、という形で会は進行。

 

当然、というか予想通りというか、

1歳半のちびちびたちは、

お母さんの傍でじっとしてなんかいません。

 

でも、不思議なことに、

絵本を読むときだけは動きが止まるのです。

促されれば、この時だけお母さんのお膝に戻っていく子もいました。

 

そしてみんな、絵本をじっと聞いてくれます。

すばらしい!

ありがとう!

 

大人・子供の両方を同時進行でお相手するという、変則的な形ですから、

十分に話し尽くした・・・というような内容にすることは難しいのですが、

子どもと絵本の関係を見て頂き、

併せて、大人だって読んでもらうのは楽しい、

という体験もしてけました。

 

こういう機会を頂くことで、

ご家庭での読み聞かせの機会が増えたら

嬉しいことです。

 

この日何冊か持参した絵本の中で、

最後に読んだのが、こちらでした。  ・・・・↓

(大型絵本です。)

 

 

 

おめんです

(折りたたみしかけ絵本)

 

いしかわこうじ/偕成社/¥1,100.

 

 

こうしてみると、赤ちゃん絵本としては、

なかなかシックな表紙ですね~。

 

この絵本は、ページを開くと、

誰かさんがお面を被っていて、

そのお面をさらに開くと、

被っているだれかさんの顔豚牛タコが現れる!

という、二度開く仕掛け絵本なんです。

 

この絵本を見たら、子どもはみんな

女の子男の子自分で開けてみたい!

と思うはず。

 

この時もひとりの男の子が、

ジリジリと前の方にやって来ました。

相手がママだったら、

早々に手を出していたでしょうね。

でも、どうやら彼は、

読み手のわたしに遠慮したらしく、

かぶりつきで

大画面にじっと見入ってはいましたが、

触ろうとはしませんでした。

 

そこで、その<がまん>の気持ちに応えるべく、

最後の1枚を、彼にめくってもらいましたよ!

ご本人も、見守った大人たちも、

大満足でした。

 

対面して読む絵本だからこそ、

こんなふうに気持ちが通い合うのですよね。

聞いてくれてありがとう!

という気持ちになれた時間でした。

 

それにしても子どもたちの集中ぶり、

きっと普段からおうちでも、

絵本を読んでもらっているのだと感じました。

 

 

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