見えますか? | ほんとうのピコットさん

ほんとうのピコットさん

子どもの本屋「夢文庫ピコット」店主です。
タイトル「ほんとうのピコットさん」については、
http://ameblo.jp/pikot/archive1-200711.html をどうぞ!

重機を運ぶ大きなトレーラーが、

前を走っていました。

るとも無く見ていると、

荷台に竹箒がのってます。

あ、魔女のほうき。

ハロウィーンも近いからね~。

いかにも絵本業界人の発想うずまきです。

 

 

 

 

信号待ちで更に眺めていると、

??? 

魔女も乗ってる・・・。

ほら、箒の向かいに座っています。

帽子はかぶっていませんが、

魔女ですよね?

見えますか?

 

 

 

↑ ほら、ここに。

 

 

霊など見えるタイプでは全くありません。

でも、魔女とか、

サンタクロースとか小人とかが見えても、

驚かないタイプなんですよ、

この本屋。おねがい

 

 

 

ところで、先日お店に来てくれた3歳さんが、

選んでくれたうちの1冊がこちら。

 

 

 

もりのかくれんぼう

末吉暁子/林明子/偕成社 /本体¥1,000.

 

森に迷い込んだけいこが

そこにいた男の子や

動物たちとかくれんぼうをします。

紅葉を背景に夢のような時間は過ぎて・・・。

 

 

 

この絵本では、お話の核心部分が

隠し絵になっているのですが、

林さんのその隠し絵が本当に素敵で、

何度見ても、

隠れている動物を見つけた時の、

満足感がたまりません。

毎年秋には必ず平台に並べる、

大好きな絵本です。

 

女の子。 ほら、ここにクマがかくれてるよ。

女性 ここにいるの、テンかな?

 

その3歳さんと、

そんなおしゃべりをしながら一緒に見ていた時、

 

女の子。 あれ?

   ここにも隠れているはずだけど・・・

 

彼女はそう言って、

前のページへと何度も戻りはじめました。

わたしの<大人の考え>では、

隠し絵は絵本の真ん中10ページに展開され、

けいこが森に入ってすぐのところには、

まだ何も隠されていないはず。

 

それなのに、3歳さんにそう言われてみると、

枝や紅葉した葉っぱの重なったあたりに、

何か隠れている気がしてきて、

思わず一緒に探してしまいました。

 

早く見つけるとか、

描かれていないなら探すのは無駄とか、

そういうことは思わないのがこの年齢。

 

女の子。 どこかな~

 

ただただ無心に、

さがす時間を楽しむ3歳さんに、

絵本の楽しみ方を教わったのでした。

 

 

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