フラグとデフラグ。
両方とも、IT用語ですね。
仕事で、システムエンジニアさんとシステムの仕様の話なんかをしていると、「フラグをたてる」という言葉を耳にする事があります。
一方、コンピューターが遅くなった時に詳しい人に相談すると、「デフラグしてみたら?」なんてアドバイスされる事があります。
ワタシ、けっこう最近まで、このフラグとデフラグは、関係する単語だと思っていたのです。
英語って、接頭語とか接尾語とかがありますよね。
「接頭語や接尾語を覚えて、英語の語彙を増やそう!」みたいな英語教材があったりするくらい。
なのでワタシは、「フラグ」という言葉があって、それに接頭語の「De」がついて「デフラグ」になってるのかなあ。なんて漠然と思っていたのです。
ある日ふと、英語でシステム関係の書類を読んでいた時に、日本語ならばおそらく「フラグをたてる」というであろう感じの文で使われている単語が「Flag」である事に気が付いたのです。
ちなみに「フラグをたてる」の、IT用語としての意味をググッてみたところ、プログラミングにおいて、条件によって変化する数値のことを「フラグ」と呼ぶそうです。
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設定した条件が満たされれば「True」とか「1」、満たされなければ「false」や「0」などに数値が変化。「true」や「1」になる条件を設定することを「フラグを立てる」、「false」や「0」の場合は「フラグを下ろす」と言います。
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つまり、条件を満たした場合に「フラグ=旗」をたてるわけですね。
ああ。そういう事だったのか!
今さらながら、納得です。
では、「デフラグ」は?
「デフラグ」は、英語では Defragmentation 、ハードディスクなど記憶装置の断片化(フラグメンテーション:fragmentation )を解消する処理のことです。
fragmentationを某ア○ク辞書でひくとこんな感じ。
ついでに fragment もひいてみました。
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fragmentation
名
〔物を破片に〕分裂[破砕]すること
〔思想や組織などの〕分裂、分断
〔手りゅう弾などの〕破砕、破片
《コ》フラグメンテーション、断片化◆【参考】defragmentation ; memory compaction
《生物》〔染色体の〕断片化、切断
レベル11、発音fræ̀gməntéiʃən、カナフラグメンテイション、フラグメンテイシュン、分節frag・men・ta・tion
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fragment
名
〔壊れたりはがれたりした〕破片、かけら
〔未完成または不完全な〕一片、断片
自他動
砕ける、寸断する
・Cubism stresses abstract structure by fragmenting the form of those objects to be depicted. : 立体派は表現される対象物の形を寸断することによって抽象的構成を重要視する[に重きを置く]。
レベル6、発音frǽgmənt、カナフラグメントゥ、変化《動》fragments | fragmenting | fragmented、分節frag・ment
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この、Defragmentation (デフラグメンテーション)が、短くなって「デフラグ」となっていたわけなんですね。
確かに長いよねえ。
「De」は、確かに接頭語ではあったようなので、ワタシのにらみが100%外れていたわけではないかもしれませんが、「flag」の反対ではなく、「frag (mentation)」の反対だったわけですね。
L と R 違い。
悔し~い!!!
IT用語は、日本に入ってくる時にカタカナになってるから、日本語でIT用語を習ってしまうと、こういう時につまづいてしまうんですよねえ。
でもまあ、IT用語をカタカナを使うこと無しに完全に和訳しようと思ったら、日々ものすごいスピードで進化する世界のITテクノロジーについていけません。
もういっその事、日本のIT業界はカタカナも廃止して、全部英語でやっちゃったほうが早いんじゃないでしょうか。
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