10歳の壁、小4の壁と9歳の坂道を考えてみた【子供は成長するもの】

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子供の学力や家庭学習に関する情報を調べていると必ず出会うのが【10歳の壁】【小4の壁】という言葉。

 

このキーワードがタイトルになっている本も多数出版されています。

そして、子供①で経験しましたが10歳、小学4年生から学力差が徐々に出てくるのです。

実際は、小学3年生から地味に開いているのですが、ドォン!と来るのが小学4年。

 

学校で習う内容も難しくなり、【出来る子】と【苦手な子】のグループがやんわりと出来上がっていきます。

 

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小学3年生で自他の違いが分かり始める

現在の小学校では、小学1,2年生=低学年、小学3,4年=中学年、小学5,6年=高学年と3分割するのが主流。

 

子供①の就学以後、最初はその方式に戸惑っていました。

しかし、子供たちが進級するにつれて納得するに至っています。

 

ある意味3年生が分岐点

 

昔ながらの1年~3年が低学年にすると、小学3年生が浮いた存在になるんですよね。

子供①②を通じて感じたのは、小学1,2年生はまだギャーギャー騒いでいることが多いけれど、3年になると自分とクラスメイトの違いを理解し始める、という点。

 

これは良い意味でも悪い意味でもです。

良い意味は自分勝手な言動を慎めるようになる。

悪い面は知恵がついて嫌なことをする子が出始める。

 

学習面でも同じことが言えます。

子供①②で共通した地方の公立小の小学3年生の躓きポイントは以下の通り。

1.小数の計算で単位を合わせられない

2.分数の意味が分からない

3.漢字が難しくなる

 

子供①②の上から目線で申し訳ありませんが、算数と国語で徐々に差が出始めるのはこの3つ、と断言しています。

 

昔よりも出来ること出来ない子の差が拡大?

 

首都圏や近畿圏の大都市のように中学受験が盛んな地域でも、通塾のスタートラインが年々早くなっている的な話はネット上で囁かれていますよね。

 

地方都市でも、教育熱高い家庭では幼少期からガンガン勉強させていますし、小学3,4年から通塾スタート(公立の中高一貫の誕生も影響していますが)する子も格段に増えています。

 

しかし、その一方で昔ながらのように【小学校のうちは遊ばせておいて平気】というスタンスの家庭もあります。

 

両者の差が、保護者世代のそれよりも拡大しているのは一人の親として感じています。

その差が一気に加速するのが、小学校3,4年なのでしょうね。

 

授業内容も徐々に難しくなります。

国語の教科書を見せてもらっても、1年のと3年のでは文章内容も長さも格段にアップ。

5年の国語なんて更に難しくなっています。

 

子供①によると、国語の教科書の漢字全てにルビを振っている子もいるそうです。

既習した漢字が読めず、音読の順番が来た時のためにそうしていると。

 

小4年の壁、10歳の壁は大袈裟なのか

 

教育関係で指摘される小4の壁や10歳の壁は、一見すると大袈裟で保護者の不安心を煽る謳い文句のようにも映ります。

 

しかし、仕事や子育てを通じて【小4の壁、10歳の壁の表現は大袈裟ではない】と考えています。

 

壁、というと乗り切るのが困難な印象ですが、壁を乗り切るには10歳以前の準備期間が重要となってくるのです。

 

小学3年生までに勉強へ前向きになれず家庭学習の習慣がないと、正直厳しい現実が待ち受けています。

野放しにゲームさせていると、子供本人による軌道修正はほぼ不可能・・・。

 

1年から3年での学習内容がしっかり定着している&宿題以外の勉強をしている、という条件がないとなかなか簡単に乗り越えられないかな、と。

 

一方、勉強への意欲がある子にとって小4の壁は転機になります。

1年から3年までは明るく元気な子がクラスの中心になりがちです。

しかし、小学4年以上になるとグループで調べ物をしたりと仲間内で勉強出来る出来ないが明らかになっていきます。

 

運動神経ゼロで少々KY気味な子供①は1年から3年の前半まで、活躍の場がありませんでした・笑。

しかし、小学3年の後半以降【グループ活動】でリサーチ力(凝り性なので)や好奇心旺盛な性格で能力を発揮!!

 

相変わらず運動神経は母譲りでありませんが、運動会と体育以外ではクラスで重宝される存在になった模様です・苦笑。

 

子供によっては、飛躍のきっかけにもなる小4の壁、10歳の壁なのでしょうね。

 

小4の壁、10歳の壁を越えるには?

さて、親を震え上がらせる?小4の壁や10歳の壁への対策はないのでしょうか?

結論から申し上げますと、あります。

 

でも、即効性はなく地味な積み上げが最強です。

相手が壁なら子供の土台を積み上げるしかありません。

 

壁に対して急ごしらえの梯子を斜め掛けしても、強風で倒れる危険性もあります。

 

対策1.低学年では読み書き計算を重視

 

私は公文を習い、本が大好きな小学生でした。

この文章だけ見ると、【優等生】と思われますが、公文は教室で数枚やるだけで宿題はほぼやりませんでした。

本が好きなのは、母が読書好きで毎週末図書館通いしていた(出かけるお金がないのも理由)からです。

計算ばかりにとらわれると、高学年以降の割合やら速さなど抽象的な概念系の単元で躓きますが、やはり低学年では計算力を鍛えることが重要です。

 

計算力がありスピードがあれば、自信がつきます。

計算ドリル大嫌いでちんたら計算していた子供①ですが、5分間計算ドリル で嗜む程度の計算力をつけ、入塾後は塾の計算ドリルを必死に取り組んだらスピードアップしました。

 

その時に活躍したのが、タイマーです。

タイマーを使うことで【自己ベスト更新】という目標を子供なりに立ててくれます。

 

子供①の計算スピード対策はアレコレしました。本当に疲れるくらい・苦笑。

 

わざわざ計算ドリルと買わなくても、優良な無料ドリルをネットからダウンロードして家庭学習に利用することが出来ます。

有名どころでは【ちびむすドリル】各自治体が作成している教材も良質です。

 

読みに関してですが、幼少期から小学校低学年まではありとあらゆる本を読ませていました。

今では、子供①②ともに本の虫に立派に成長しました。

 

それなのに、【物語文は苦手】【登場人物の気持ちなんか分からない】と愚痴っています、2人とも・・・。

とはいえ、子供①②ともに国語はそこそこ出来るので、文章慣れの面からも読書は外せませんね。

 

 

 

あと、漢字も馬鹿にできません。

とくに小学3年生から同音異義語や熟語が増えてきて混乱する子が出始めます。

 

今はスマホやタブレットで予測変換機能があり、漢字をうろ覚えしていたり送り仮名を覚えていないことも考えられます。

 

ネットの無料教材や年度末に書店に並ぶ総まとめを利用して復習しましょう。

 

 

 

 

対策2.子供の夢を否定しない・応援する

 

よく、子供の夢を全否定する親っていますよね。

悪影響を与えるです。

 

子供なりに考えた結果、【こうなりたい】という気持ちを表明しているのですから、一番身近な大人である親が否定したら傷つきます。

 

私の場合、家が貧乏だったので全て諦めモード全開でした。

ピアノやりたい→金なんかない、ピアノやっても無駄

水泳やりたい→公営プールで泳いでこい

友達みたいに家族で旅行行きたいな→ばあちゃんの所に泊りに行けばいい

洋服欲しい→お年玉など自分のお金で買いなさい(小学4年からの話・・・)

 

興味関心があるものを問答無用で無理と拒絶され、人の目を気にしだす高学年で【自分のお金で買いなさい】はキツカッタです。

 

金がない、金がない、が響き渡る家で育ったので将来の夢も抱きませんでしたね・・・。

 

自分の経験を活かし、子供の夢を否定せず、むしろそれを利用して勉強面へ意識を向かわせています。

子供①②は運動面では期待できないので、勉強を頑張らせる方向で進んでいます。

 

 

対策3.勉強することで得られるチャンスを教える

 

勉強するしないは本人の自由ですが、やはりした方が人生でのチャンスが広がります。

【勉強しなさい!】と言うばかりで、その理由を説明しないと子供の心に入ってきません。

 

勉強することで得られるメリットを包み隠さず教えてください。

私の場合、小学校では全く勉強していなかったことをストレートに話しています。

その結果、中学校で休日は7,8時間以上猛勉強した事実を伝えて、子供①②をドン引きさせました。

 

【小学校の頃からコツコツ勉強していればそんな辛い思いせずにすんだ】

【お母さんみたいに勉強しない子は誰一人として中学で上位層まで這い上がってこなかった】

【理系科目に強いと大学受験で選択肢が増える】

【理系に行きたくても数学と理科がダメなら諦めるしかない】

 

親の失敗談を面白おかしく喋ると、子供は勉強の大切さを痛感します。

しかし、【お母さんは失敗したからあなた達は頑張るのよ】という表現はNG。

 

自分の夢を託すことはやめましょう。

親は親、子は子で別の人間です。

 

学ぶことの大切さは人生を豊かにする

 

同じ町内会の母と同年代のオバさんが、通信で勉強して短大卒の資格やタイプライターの資格を取り、その後に学研の教室を開いていたんですよね。

 

大人になっても勉強すればそういう道も拓けると思い、母に【資格取ったら?】とアドバイスしたんですが、一言【うちにそんなお金はない】と返されました。

 

で、母は長年パート勤めをしていたものの大病を患って退職、無職に・・・。その後完治しても年齢で再就職をあきらめていました。

一方、近所のオバさんは学研教室で得た収入を他の資格取得(毛筆講師など)の際に還元し、今でもカルチャースクールや自宅教室を開いて現役で働いています。

 

向上心の有無は、人生を豊かにするかどうかにします。

親の言動をみて育った私は、そう強く感じています。

 

大人の階段へ向けて自我が芽生える10歳前後、子供の人生がよりよいものになるよう壁を越える手助けをしたいですね。



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