ニキビ治療として、「ロアキュタン」の内服を行った症例をご紹介いたします。
ロアキュタン(ロアキュテインと発音してもどちらでもいいです)。アキュテインも、これ。
これは、自費のニキビ改善内服薬です。
成分としてはイソトレチノインといって、
ビタミンAの一種です。
ニキビ治療の最終手段とも言われており、
実際に海外のガイドライン にあたるグローバルアライアンスでも、中等症〜重症のニキビにおいて高く推奨されています。
とくに重症においては第一選択になります。
前
↓
内服5ヶ月後
外用は使用していません。
↓
内服5ヶ月後
腫れや膿みはほとんどなくなってますね。
赤みは完全に引くにはまだもうすこし時間が必要になりますが、もう5ヶ月経過したのでロアキュタンは終了です。
↓
内服5ヶ月後
モニター写真のご提供ありがとうございます。
本来の肌色に戻れた、、、という感じで本当にこちらも嬉しかったです。
ニキビがひどい時って、全体の腫れもありますから、こうしてニキビのコントロールがつくと本来のお顔の大きさに戻ることが多いです。
肌色が美しく戻ってきただけではなく、
顔が小さくなったように感じましたし、
何年ものニキビから開放されて、
気持ちや表情が明るくなられたことがとても印象的でした。
☆☆☆
ロアキュタン 1ヶ月分16000円✖️5ヶ月
マーベロン 1ヶ月分 3000円✖️5ヶ月
ハイチオール 1ヶ月分 1000円✖️5ヶ月
ビタミンC 1ヶ月1000円✖️5ヶ月
合計 内服 105000円 税抜き、5か月分
ロアキュタンの副作用として可能性があるもの
皮膚の乾燥、催奇形性など。
マーベロンの副作用として可能性があるもの
血栓症のリスクなど。
ビタミンC 、ハイチオール の副作用として可能性があるもの、胃腸障害など。
採血代金 3000円
毎月診察が必要です。
採血は通常2回程度。
☆☆☆
このかたの場合、当院で皮膚科が4ヶ所目ということを初診時に話されていました。
通常の保険の治療薬のベピオやディフェリンといったものにも何度もトライしたけれどどうしても乾燥や赤みなどの刺激で継続ができず、
最終的には抗生物質をかなり長く飲んでありました。
抗生物質は内服でも外用でも、
耐性化が昨今の大きな問題です。
たしかに膿皮症のような状況で、
抗生物質に頼らざるを得ない状況ではあったとおもいますが、飲んでも効いていない(耐性化も考えられる)し、ニキビの重症の状況なので、
ロアキュタン(イソトレチノイン)内服を考えるべきところです。
日本では保険適応ではないので、
処方の選択肢には取り入れていない病院の方が多く、
探して探して当院にたどり着く方が
大変多くおられます。
ロアキュタンは
非常に効果が高い治療ですが、
リスクも伴う薬です。
この薬はご希望いただいた場合にも、
診察後に医師が適応ありと認めた場合にのみ、
よくご説明をしたあとに処方いたします。
気軽に最初から頼るような薬ではない、
と私は考えています。
厚生労働省も注意喚起を出しています。
ネットで購入して自分判断で飲むなんていうことはダメですよ。
ニキビの治療はまず外用あってこそですから、
まだベピオやディフェリンを使ったことがない方にはその治療から始めます。
しかも、そもそもニキビが軽症な場合には
適応ではないので、
ロアキュタンは処方いたしません。
世界的なグローバルアライアンスでも、
ロアキュタンが推奨されているのは中等症以上です。
当院でロアキュタンを処方する場合は、
避妊のためにピル (マーベロン)
も飲んでいただきますし、
採血を前後にたまに行います。(別途3000円)
最初の1か月に関しては、
30%の症例でニキビが悪化するとも言われています。
(実際に診察している体感としてはそこまで高くないように私は思っていますが。)
2か月目にはおさまってきます。
20週間の内服を継続したあとは飲むのをやめますが、その後にも数年にわたってニキビ予防の効果がつづきます。
ただし、
ニキビが再発することも稀にありはしますので、
その場合は最低で2か月間はあけて、内服の再開は可能です。
飲み始めの最初の増悪は、頻度的には低めではありますが、実際にこのかたの場合は起きました。
良くなるために飲んだ治療薬で余計に悪くなるなんて、つらいですよね
いわゆるA反応は
内服でも起きる場合があるのです。
すぐにご受診いただいて、
さらに別の内服や外用を一時的に行うことで
1週間ほどで乗り越えることができました。
ブルーのモードでみると、こちら。
↓
内服5ヶ月後
色素沈着はまだ完全には改善していません。
ニキビ後の赤みや色素沈着って、
それくらい時間がかかるものです。
代謝していくのを待つ必要がありますね
赤みや色素沈着が長引くことは想定内だったので、初めからハイチオール とビタミンCは飲んでいただいていましたが、これからも継続していていただくと良いです。
これからもしご希望があれば
さらにこうしたニキビ跡の治療につなげていくことも可能です。
重症のニキビは保険治療のみでは治せないこともありますので、一度ご来院にてご相談くださいね。
他県からきていただく場合も多いのですが、
ロアキュタンに関しては詳しい診察と採血を行ってからになります。
採血結果がでてからの処方になるので、
初診日から内服の開始はできないことがあります。
どちらにせよ、まとめてお渡しができる治療薬ではなく、毎月受診が必要となります。
遠いなどの事情もあるかと思いますが、
継続してのご来院を想定して
おいてくださると助かります
ニキビ治療って、ものすごーーく奥が深いですよね。
当院では、低容量ピルやスピロノラクトンも処方可能です。
情報に振り回されず、思いこまず、まずは気楽にクリニック受診されてみてください。
せっかくいい薬がたくさんあるのに
日本は諸外国に比べて
ニキビの受診率が大変低いと言われています。
それだけみなさんが化粧品や市販薬でなんとかしようと奮闘したり「青春のシンボル」として放置でよいものと考えたりしてしまっているのですよね。
跡にならないためには、
早め早めの治療開始が必要です。
軽症の方も、重症の方も、ご相談のみでも、構いません。いつでもお待ちしております
Dr.Moeでした
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