老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

寝たきりになったとき、誰に介護をしてもらいたい

2020-09-24 04:37:47 | 介護の深淵

稲刈りの季節になると 路にたむろする烏の群れ


1690 寝たきりになったとき、誰に介護をしてもらいたい

私は、寝たきりや認知症を抱えながら
懸命に生き
在宅で過ごされている老人とその介護者の「家」を訪れる

どの老人も「住み慣れた家がいい」
「家(うち)がいちばん」と
目を細めながら話してくれる。

しかし、
なかには介護者自身も高齢の身であり、
腰痛や膝の痛み、高血圧、心疾患などの病を持ちながら介護をされている。
いつまで続くかわからない介護・・・・。

俗な表現になってしまうが
家族にいつも汚れた紙おむつや下着の交換をしてもらう老人たちにとって、
どんな思いを抱き、
日々「家で過ご」されているのか。

いつも気になっている。


床ずれができ、両膝は「く」の字に曲がった85歳の男性老人は
ぽつりと小さな声で呟(つぶや)く
「早くあの世に逝きたい」と。

いつまで続くかわからない介護に、
身も心も擦り減らして、
代わってくれる人もいない老老介護。
伴侶(つれあい)が生きていてくれるだけで、
妻としての努めを果たすことができる。

戦後生まれの夫は寝たきりになったとき
妻に介護してもらいたい、と思っているが
妻の気持ちは・・・・・。

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2 コメント

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此れからも宜しく (akira)
2020-09-24 10:37:30
コメントありがとうございます

ブログ、毎回拝見させて貰っています
最初は介護などで少し抵抗が有ったのですが、今は色々と参考にさせて貰っています

自分は75歳まで現役で仕事、がんにかかり仕事を止めました
胃と直腸がん胃は3分の2切除、直腸は肛門の1cmで如何にか助かり
ストーマも少しの間付けてましたが今は完全に取れました
5か月後今度は腸閉塞で開腹手術です

其れからは1年おき位に腸間膜腫瘍で3回の手術で腸や小腸など内臓を沢山切除しました
2か月前は腸間膜潰瘍で手術最近如何にか普通の生活が出来ます
腸間膜腫瘍、薬がなく開腹するしかない様で症例も少ない様です

現在は83才退院するまでは山歩きを楽しんでました
体調が良く成ったら又山に挑戦します
病気になるまでは100名山を挑戦したましたが97座で終わり
近くの金剛山547回の登山です
お陰で足腰は達者で1日1万ぽ以上歩いています
健康が何よりですね。
こちらこそありがとう (星光輝)
2020-09-25 04:42:47
胃は3分の2
腸や小腸など
内臓を切除しながら
山歩きを楽しまれてきた
その精神力と生きる気概が
伝わってきます。
病のなかにおける健康を大切にし生きる。

自分も多疾患を抱え
時には弱音や後悔をすることもあるけど
68歳の齢では
まだまだへこたれず
頑張っていまの仕事をやれるところまで
やらねば、と励まされました。

老いても楽しみながら生きる
本当にそうですね
こちらこそ
よろしくお願いいたします

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