鳥とパイプと日本酒のおっさんメモ

2020/11/22　日曜日　曇り

カンムリカイツブリが現れたこの日となりましたが
カンムリカイツブリの三男が姿を見せる前に　沼の上空遠いところに現れたのが
このオジロワシの幼鳥となりました

前シーズンからは半年以上の時間の空白があり　夏場を過ぎていますので幼鳥はかなり変化していると
思われるのですが　そう簡単には変わらないのがオジロワシです

なので　前年までのデータを拾い集めてみるということになります

そういったことが　オジロワシを見る一つの楽しみとなります（少しマニアックですが…）


R1-ポイント辺りの公園の道路の上で　遠く小学校の上の辺りの空を旋回している鳥を見つけます

少し遠いのですが

この鳥がトビでないことは明白です
久しぶりのオジロワシの幼鳥の姿を見ることになりました






このオジロワシを特定するデータとしては
①　頭の色が（黒っぽいのかグレーがかっているのか）
②　おなかのまだらの状態　（白いのか茶系なのか　あるいはまばらか密集しているのか）
③　翼の傷　および　翼指の傷
④　翼上下面のライン模様

ということが大体考えられますが
①と②に関してはすぐにわかるので　まずはそこから大きく分類を始めることになりますが

頭の色が黒い系で　おなかには白いまだらが密集しているタイプの幼鳥となります
どちらもあまり見られないタイプとなり　とくに後者の幼鳥はなかなかいません
これほどまでにおなかに白いまだらが密集しているのは
思い出す限りでは　勘九郎　九太郎　しか思い当たりませんが
その中で頭が黒いタイプは　勘九郎であることになります

しかし　未登録あるいは今年生まれた幼鳥もいますので
今までのところは　ということになります



さて　その部分を　③と④の特徴を見てゆきますと







次のことが言えます

③に関しては
左翼中ほどに傷アリ
右翼指７枚目と８枚目の根元に大きめの傷があります
左翼指２枚目の先がちぎれて破損していますが　同時に１枚目２枚目の先の方に傷が見えます
その他にも小さな傷があるのですが　目立つ傷はこれになります

④に関しては
まっすぐ端まで伸びた太いラインが見えます
その下胴体脇から　ミシン目が見えます
太いラインの上にも　細いラインが見えます
オオワシ模様は見えません
尾羽の先には黒い縁がしっかりあります


太いラインが見えるのは勘九郎と同じですが
オオワシ模様の見えないのが引っ掛かります
勘九郎には１本だけ点のようにオオワシ模様が見えました（一昨年ですが）
消えたのかもしれませんが　参考資料ということになります



旋回して遠ざかってゆくのですが
　





翼上面は　はっきりとしたラインにはなりませんが
胴体脇に大きめのまだらがあって　そこからおぼろにラインというより　まだらが先の方まで
点在しているタイプとなります
いわゆるバタフライタイプというやつで　扇型のトビ模様ではありません
このタイプはおなかのまだらの白いタイプによく見られ
お腹が茶系のタイプにはトビ模様がはっきり見られるようです

この特徴は　勘九郎にも通じます。
なのでこの幼鳥　勘九郎である可能性が強いと思われます






オジロワシが現れると　沼をカモたちが飛び回るのですが
近くの沼の上を




カモたちが飛んでゆくのがおぼろげに見えてきます


オジロワシは
また旋回するのですが






先ほどよりもずっと遠ざかってゆくのがわかります






カモたちには振り向きもせず
オジロワシはずっと遠くへと旋回しながら飛んでゆくのですが







この背中の写真でお終いとなります

勘九郎みたいですが　そうでないかもしれません
そうしますと新規幼鳥ということになりますが　現時点では参考資料ということになります



カモたちが飛び回った後　豊平の方から飛んできたカモもいて
何気なく　C-D海峡を覗いてみると

そこにはこの




カンムリカイツブリの姿が見えました
このことはそちらのカテに載せましたが
この時にやって来た可能性はあります

そんなお話となります
それでは　また