ツヨシ「あすかっち、アルフレッドうるさいからもう帰ろう」
花織「ツヨシく~ん、お買い物付き合って」
ナカミナ「黙れ、ツヨシ殿はこれから竜族の修行に付き合ってもらう」
タケル(左)「ツヨシがモテてる」
ヒロム(右)「不思議だ」
あすか「3人でごゆっくりどうぞ。私は少々用があるんできみたちで楽しんできてくれ」
あすか(右)「ゆきちゃん、ひさしぶりだね。いらっしゃい」
ゆきな(左)「あすかっち、元気だった?」
あすか「うーん、通販で注文したものが全部、本一冊さえ届かなくて凹んでるよ。物流が全部止まっちゃったからさ」
ゆきな「私は英語スピーチ大会で優勝したんだけど、県大会が中止になってそれ以上先に進めなかったよ、残念。だから図書館にいた」
あすか「優勝おめでとう!そして県大会中止残念!」
ゆきな「そうそう、実はマスクが手に入ったからお裾分けしにきた」
あすか「わー、助かる!ありがとう!すっごく助かる」
百鬼丸(右)「(またお目にかかれるとは嬉しいです、がうがう)」
ビーちゃん(左)「(会いたかったワン)」
あすか「ま、休み中、忙しくて。原稿書くよりバタバタしてることのほうが多かったから通販だけが楽しみだったんだけどなあ」
ゆきな「あすかっちは衝動買いしすぎだよ。私はお金のかかることは一切しないんだ。今、私もパソコンの入力バイトで忙しいんだ。オリンピックの中止で、予定してたバイトなくなっちゃったし」
あすか「ゆきちゃん、なんか変わったね、真面目で大人と話してるみたいだよ」
ゆきな「私たちはもう子どもじゃないでしょ。しかもこんな時だよ?ところで消毒薬の備蓄あるの?なければ分けるよ」
あすか「……」
ゆきな「今日はそれだけ。もう帰るね」
あすか「……そっか。しかたないね。マスクありがとう、またね」
ゆきちゃんが帰ったあとで。
アルフレッド「さあ、消毒消毒」
あすか「仮にもマスク分けてくれたんだよ!なにそれ」
アルフレッド「執事の仕事に口を挟まないでください。あれほど人を呼ぶなと申し上げたのに。それにしてもツヨシ様は遅いですね。どこかで遊んでるんでしょうか」
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かつてオーバーアクションだったゆきちゃんは親切ではあってもどこかよそよそしくなり、別人のよう。一方でモテモテのツヨシくん、あんなにモテたいと言っていたのに、好きじゃない子にモテて嬉しいかな?
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