あすか「あれ、マクレーン?」
マクレーンの声「仏像喫茶、しばらく休業だ。客の一部は開けてくれって言うんだが、常連客ちょっとしか来ねえ。本業の坊主の仕事のほうがぼちぼち入ってきたから生活には困らねえ」
あすか「笑えないよ」
マクレーンの声「当たり前だ。嬉しくねーよ」
あすか「分かった」
マクレーンの声「全く、若者がのんびり構えてるから……」
あすか「上野公園の桜を観に行ったのは圧倒的に60以上の老人が多いんだ。若者少ないよ。若者のせいにしてるのはプロパガンダだよ」
マクレーンの声「そうなのか?」
あすか「マクレーンも騙されないようにね」
マクレーンの声「じゃ、またな」
久美子「仏像喫茶お休み?」
ツヨシ(右)「仏像喫茶?じゃあマクレーンしばらく来ないの?」
久美子(左)「そういうことね」
あすか「今日はメールや電話多いな」
ツヨシ「そろそろみんな気になってきたんじゃないかな、あ、ぼくのも鳴ってる」
ツヨシ「あ、ソージツ。ん?猫飼った?猫アレルギーじゃなかったっけ」
あすか「ソージツが猫?」
ツヨシ「動物アレルギーに効く薬が売り出されたから、猫飼うことにしたって」
あすか「そっか。あっ、また私の鳴ってる」
あすか「ああ、カービーさんとこの野球少年。この番号教えたっけ」
野球少年の声「アネさん、今バッティングセンターです!アネさんも来ませんか?楽しいですよ。ちゃんと間隔開けてるし。」
あすか「ばかやろー。早く帰って宿題やってろ。このウィルスは15日ごとに変異する可能性があるんだ。間隔開けても分かんないぞ」
あすか(左)「……まったくもう」
久美子(右)「……」
久美子「あたしのiPhone、どこからもかかってこない……」
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自分からかけてみればいいんじゃないかな。
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