シマトネリコを地植えで育てる前に 知っておきたいその特徴

シマトネリコを地植えにして10年以上が経ちました。常緑で小さな葉のシマトネリコは、鉢植えや地植えでも人気ですね。

 そんなシマトネリコを育てたからこそわかる良い点や、地植えで育てる前に気をつけておいたほうがいいと思った点などを紹介していきます。

シマトネリコが人気な点

まずシマトネリコの基本情報を簡単に見ていきましょう。

  • モクセイ科の植物で別名『タイワンシオジ
  • 日本では沖縄に自生。中国、台湾、フィリピンからインドに分布する常緑高木
  • 亜熱帯性植物で関東以北の露地での越冬は難しい

 どちらかと言うと、暖かい地域に生育する常緑樹のようです。

そんなシマトネリコが人気な点は? 

* 年中緑色の葉をつけ、殺風景にならない

落葉樹だと、冬の間寂しい風景になりがちですが、常緑で目隠しシンボルツリーにもなります。

株立ちになり、自然な庭の雰囲気が出しやすい

 最近雑木を中心にした庭が人気ですが、葉が鑑賞ポイントなので自然な雰囲気によく似合います。 

和風の庭にも洋風の庭にも似合う

 個性が強すぎないのでしょうか。周りの植物とも合わせやすく、応用範囲が広い樹木です。

小さな葉が風になびき、柔らかく明るい印象

ツヤのある濃緑色、明るい緑色、新芽は黄緑色、黄色が混じる葉色で、全体が重たくない雰囲気を感じさせます。

丈夫で、日向や半日陰で育てやすい

屋外で地植えにすることもでき、室内のカーテン越しに鉢植えで育てることもできます。

価格がお手頃

樹高が2mあまりの苗でも1万円ぐらいで、小さなものはもっとお手頃価格で買えます。

<シマトネリコと他の観葉植物の小さな寄せ植え>

地植えにする前に気をつけてほしい点

 こうして見てくると良い所ばかりのようですが…。

どんな点に注意が必要なのでしょうか。育ててみてわかったことをお伝えします。

 シマトネリコは、成長が早く高木になる

我が家にシマトネリコを植えて10年以上が経ちました。

植えた目的は、家の中から見えるコンクリート壁の目隠し。常緑で丈夫な点が気に入って、1m80cmあまりの苗を購入して、東向きの花壇の後方に植え込みました。

肥料も入れず水やりもしませんが、それからぐんぐん伸びて5年経つ頃には、5mを超える程に。

今では平屋建ての屋根の高さを超え、10m近くに育っています。幹も太くなり、植えた頃の華奢な姿はどこに行ったのでしょう?

 花壇に植えたので、他に競う樹木がなかったため、自由に根を張ったのか、環境があったのか。3年ぐらい遅れて、2m離れた所に柿の木を植えましたが、シマトネリコの成長スピードは相変わらず。

<上から見たシマトネリコ>

 樹高が高くなるにつれ、枝張りの範囲も広くなり、植えた当初より花壇が日陰になってきています。

見上げるほどの高さになろうとは、全くの予想外です。今では、庭で一番背の高い木になってしまいました。 高木と明記されている樹木は、大きくなる可能性があることを痛感しています。

 シマトネリコ は、剪定が必要

 我が家の大きくなったシマトネリコ。ここまで大きくなってしまっては、剪定しようにも自分ではどうしようもなく、数年前から剪定をお願いしています。

 夏前に梯子をかけて剪定してもらい、一時はすっきりと小振りになったと喜ぶのですが…。

 切って風通しがよくなると成長が促されるのか、秋を迎える頃には、スッカリ元の大きさに戻っている感じです。

こんなに大きくならないうちに、剪定するのがオススメです。そうすれば好みの樹高にできそうですよ。 

シマトネリコにも、ムシがつく

 シマトネリコを植えて2~3年経った春先、木の下になにやら黒い粒がたくさん落ちているのに気が付きました。

 「なんだろう?」

 不審に思ってジッと見つめると、なんだかムシのフンのような?ものです。

 葉っぱを見上げて見ると、葉の上に大きな青虫がいるではありませんか。しかもあちこちに。10cmはありそうな大きさでした。後から調べて、スズメガ科の幼虫ではないかと思っています。

ムシを見つけて2年ぐらいは、枝ごと切って、ムシを取っていたのですが、木が大きくなるにつれ手も届かなくなり、取るのはすっかり諦めてしまいました。

 黒いフンが落ちてくるので、ムシの姿は見えなくても、毎年葉っぱが食べられているのがわかります。幸い被害は一部で、緑がなくなるほどでは無いので、今では全くの放任状態です。

 シマトネリコもムシがつくことがあるので御用心。 

シマトネリコは、年中葉が落ちる

 シマトネリコは常緑樹とも半常緑樹とも言われます。常緑樹は春に葉が新旧交代するようなイメージがありませんか。

でもシマトネリコの葉は、春はもちろんそのほかの季節も、一部の葉が黄色くなって落ちます。

 そしてシマトネリコは、雄雌異株なんだそうです。我が家に植えたシマトネリコは雌株でした。

 5月〜6月頃白い花を咲かせます。一つ一つの花は小さいのですが、かたまって咲くと、白く煙っているようです。

 そして結実すると、白いサヤができます。冬になっても茶色くなったサヤが残っていることがありますが、花がらや実は夏から秋頃に落ちてきます。

 

<冬でも残るシマトネリコの茶色いサヤ>

木が大きくなれば、落ちる量も増えます。落ち葉や落ちた花と実。気になる方は、掃除が必要です。 

生命力が強く、こぼれ種で発芽する

 雌木は沢山のタネができて、落ちた所で発芽します。

 風で飛んで遠くで発芽することもあります。小さいうちは気づきませんが、地上部が5cmぐらいに育った頃には、しっかり根を張っています。

 

<タネが落ちて10cm以上に育ったシマトネリコ>

小さい苗も気付いた時に抜き取らないと、あちこちシマトネリコの苗木を育るようなことになりがちです。

シマトネリコまとめ

 いろいろ書きましたが、我が家に植えているシマトネリコが、コンクリート壁を隠し、小窓の外に年中緑を提供してくれる頼りになる存在であることは確かです。

ですが、病害虫に強く丈夫で手のかからない木を選んだつもりのシマトネリコが、 10mぐらいまで育ってしまい、あれこれと手がかかっているのも事実です。

シマトネリコは、ムシがつかないし手がかからないとは言い切れません。

ムシがついたり葉っぱが落ちるのも、木を植えたら避けて通れない事で、シマトネリコに限ったことではありませんが…。

地植えにする時一番気をつけるポイントは、シマトネリコは成長が早く高木になるということ。

環境によって、どの程度大きくなるかはわかりませんが大きくなる可能性があることを知っておくと良いです。地植えを考える時は、大きくなった時のイメージを思い浮かべ、場所選びは慎重に。

剪定で高さを調整しながら、上手に付き合えば、シマトネリコは庭に爽やかな緑を提供してくれると思います。