私が人物像のモデルとなった映画「十年Ten years japan」(是枝裕和監督総監修)も公開から3週目を迎えました。
是枝裕和監督総合監修、映画「十年Ten years japan」、その映画と、なぜ私がそのモデルの一人となったのか、という話しをします。
2015年、香港で記録的大ヒットとなった問題作の香港版「十年 TEN YEARS」
中国では上映禁止となったこの映画 が発端です。
中国の影響を深く受けた10年後の香港を描いた若手5人の監督が手がけたオムニバス映画は社会現象を巻き起こしました。
内政外政、国民の鬱憤などを多様な問題を抱えてる日本、タイ、台湾で新進気鋭の映画監督が集まり、
それぞれの国の未来への問題点をテーマにして撮影する「Tenyears International Project」が始動しました。
日本版のエグゼクティブプロデューサーが是枝裕和監督。
最初に津野監督からお話しを伺っていたのは、オムニバス映画の中の一本で、「DATA」という短編。
インディーズで小さな、だけど映画好きが集まる館で上映していきたいとのことでした。
しかし、是枝監督の「万引き家族」がパルムドールを受賞し追風が吹き、
杉咲花さんが主演になったりとインディーズ?にしてはメジャーな映画となって行きました。
津野監督から私に連絡が来たのは、昨年の夏の終わり頃。
まだまだ脚本の構想段階で、死別父子家庭のイメージを作るために取材させて欲しいとのことでした。
当時、私が書いていたこのブログは全編で50話、当時はノンフィクション部門で数か月間1位を続けていて、
小林麻央さんが亡くなった時には、キー局から死別の話しを聞きたいと取材を受けたりしてました。
そのブログを読んだ津野監督から連絡をいただき、お話しをさせていただいたのです。
ストーリーの流れはある程度決まっていて、ただ死別父子家庭の父親と娘のイメージが掴めない。
距離感とか、こういう場面ではどう感じ対応するかなど。
2時間ほどの取材でした。
映画「十年」では、このブログが題材になってるわけではなく、
私個人の人間性がモデルになっているのです。
だから田中哲司さん演じる父親が、まるで自分のように感じたり、
杉咲花さんが娘のように見えてきました。
手際良く料理をする姿とか、小さな仏壇に手を合わせる朝とか、まるで自分のようで。
「papaさんが映画の中にいますよ」と津野監督が話してくれた通りでした。
映画全体を通して見ると、テーマは原発、AI、軍事、高齢者社会とメッセージ性が強い映画です。
ぜひ映画館に行ってくださいね。