皆さんは
ご覧になりましたか?
 
 このブログでも何回か取り上げた、劇作家の藤沢文翁さんとソニーミュージックエンタテインメントがタッグを組んで主催する音楽朗読劇「READING HIGH」の第5回公演『THANATOS』がオンライン上で開催されました!!!
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 僕が(いいかげんレポの続きを書かなくちゃいけない)前回公演に行った時に感じたのは、「これが朗読劇なのか!?」と思うくらいのインパクトと衝撃。
 

 

 

 詳しくは、上記のリンクを参照してもらえたら分かるんですけど、

 

火は噴くわ、水が出るわ、

スモークが上がるわ、

レーザー光線があてられるわ

 

 ホント、生で見るREADING HIGHってえげつないんです。チケット恐ろしく取るのが難しくて、1万円以上するチケ代払って、そこから公演まで半年待つとしても、それだけ「待っただけの価値」が得られる稀有な舞台なんです。

 

そして、「音楽朗読劇」を標榜するだけあって、劇伴は生オーケストラ。そしてキャストも恐ろしく豪華。もう、「この世の贅の限りを尽くした」ってイベントだったんですね。

 

 で、2月の頭(つまり、コロナ直前ですね)に見終わった後、「ぜってー来年も見に行こう」なんてのんきに考えてたら今のこの状況。もうあの規模のイベントは無理なのかなと諦めてたところに、この「オンラインでの第5回公演」のニュースが飛び込んできたわけです。

 

 最初、このニュースを聞いたとき、「火やら水やらレーザやらは厳しそうだよな…」とは思ってました。当たり前ですが、オンラインだとチケ代は1/3くらいになるし、会場の規模も小さくなるだろうし、火や水の特殊効果を出すスタッフが多ければ多いほど「密」になるだろうし…、「READING HIGH」の大きな魅力がこの「ダイナミックさ」、「ケレン味」なんですけど、そういった部分が無くなるにあたって、「本当に楽しめるんだろうか?」と思ってました。

 

 でも、それは杞憂に終わりました。火や水やレーザーが出せない分、「キャストの演技力」が『THANATOS』では際立っていました。

 

 

 

 『THANATOS』のストーリーは、記憶喪失になった女性・ルナの「記憶」に隠されたある事件の真相を、心理学者のドクター・エドムントとデイヴィッド警部が推理するという「心理サスペンス」。

 

 天真爛漫さの中に闇と孤独を抱えるルナを演じきった早見沙織さんの演技力にはまさに脱帽。前々から早見さんの演技力は数多くの女性声優さんの中でもトップクラスに位置しているんですけど、「光と闇」を同時に演じ切るのはとても難しいと思います。早見さん恐るべしです…。

 

デイヴィッド警部はダブルキャストでしたが、僕は福山潤さんの公演を見ました。なので、福山さんの感想しか語れないんですけど、「低い声」を活用して、あくまでも「スタイリッシュさ」や「ニヒルさ」を持ち合わせながら、時折ジョークを挟み込むような、そして肝心なところでポンコツになるよな…、そんな「繊細な」演技をしていたのかなと思います。これはホント、もう一人のキャスト(鈴木達央さん)と比較してみたかった部分です。あくまで個人の感想なんですけど、ダブルキャストのお二人だと、私は「シリアスさ」では「福山さん」の方、「軽さ」だと「達央さん」の方がより強いイメージがあります。同じ台本を使っているので台詞自体はほとんど変わらないでしょうが、キャラクターの解釈は一体どうなっていたんだろうか…? これを妄想できるのは、「ダブルキャスト」ならではの大きな魅力なのかもしれません。

 

ドクターを演じた梅原裕一郎さんはひたすらカッコよかったです。「爆イケ」ってのは、梅ちゃんをさす言葉なんでしょうかね(笑) 淡々と話す中に感じ取れる「情熱」、「心」の中から「記憶」を取り出し、事件の謎を解き明かそうと必死になるドクターの様子が完全に梅ちゃんに乗り移ったかのような、ある種の神々しさを感じました。そして、梅ちゃんの最大の魅力は「あの素晴らしい声」。唯一無二のバリトンボイスから紡がれる「ドクター・エドムント・アインハルト」の素晴らしさが存分に伝わる舞台でした。

 

 

全体としては、ケレンが使えない分、「スタイリッシュさ」を強調した舞台で、「絵的に魅せること」や、「インパクト」を重視してた前回までの公園とはだいぶ毛色が異なり、ドクターとデイヴィッド警部の2人の会話劇が大半を占めていました。また、生バンドのオーケストラが(密になるため)使えずピアノとチェロの2人体制だったことを逆手にとって、BGMをジャズテイストにすることで、より「スタイリッシュ」さや、「クールさ」が強調された舞台になったのかな感じます。

 

総評としては、ストーリーも面白く、梅原さん、福山さん、早見さんの御三方の演技も素晴らしく(特に早見さんの演技に脱帽しました)、外連が使えない分、スタイリッシュさとジャジーな雰囲気で「大人の朗読劇」の雰囲気が存分に出た、素敵な時間を楽しめて大いに満足しました。

 

ただ…、やっぱり、「ケレン味」溢れる「READING HIGH」に魅せられた僕としては、また火や水やレーザー光線の「READING HIGH」をまた観たい!!!とも思いました。生で体感してしまったからこそ、忘れがたき記憶が心に残ってしまったのです(笑) またケレン味溢れるあの「READING HIGH」が戻ってくるその日が来ることを切に願っておりますm(_ _)m

 

 

長々と書いてしまいましたが、最後にこれだけ書いて終わりにしたいと思います。「たかが朗読劇、されど朗読劇」ー、騙されたと思って皆さんにも1回この世界を体験してもらいたい!!!

 

 

 

 

8月26日には僕も見に行った『El Galleon』のBD/DVDが発売されますので(宣伝っぽくなってますねw)、既に発売されている昨年の公演『Chevre Note』 のBD/DVDと合わせて関心を持たれた方は見てもらえたら幸いです!!!

 

5000字を超えてしまいましたね!今度こそ本当に終わりましょう(笑)

 

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それでは次回の更新まで

サヨナラ、サヨナラ、

サヨナラ(*^▽^*)

 

 

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