コロナウイルス感染症 | しちふくのひとやすみ

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獣医師&獣医鍼灸師&レイキヒーラーである
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新型コロナウイルス肺炎の話題が

絶え間なく続いています。

 

コロナウイルスそのものは、

それほど珍しいウイルスではありません。

 

コロナウイルスは、人間でも動物でも

基本的に下痢を起こすことで知られています。

 

しかも、コロナウイルス単独による下痢は

それほど重篤でないことが多いです。

 

コロナウイルスと一緒に

パルボウイルスやロタウイルス、

細菌などが重感染すると

下痢がひどくなることがあります。

 

下痢を起こすのは

犬では犬コロナウイルス、

猫では猫コロナウイルス、

牛では牛コロナウイルス、

豚では豚伝染性胃腸炎ウイルスと

豚流行性下痢ウイルス

などです。

 

ウイルスには種特異性というものがあり、

犬に感染するのは犬コロナウイルス、

猫に感染するのは猫コロナウイルス、

などと言われるように

基本的に他の動物には感染しません。

 

人の新型コロナウイルス肺炎も

ワンニャンその他の動物には

感染しません。

 

人の新型コロナウイルスは

動物のウイルスが突然変異によって

人間に感染したと考えられています。

 

だからと言って、人の新型コロナウイルスが

突然変異前の宿主に戻り、

その動物の間で流行することは

ほとんどないと思われます。

 

動物のコロナウイルスの中にも

呼吸器症状が現れるものもあります。

 

牛コロナウイルスは下痢が主ですが、

呼吸器症状を示すこともあります。

 

豚には豚呼吸器コロナウイルスがあります。

 

鶏にはニワトリ伝染性気管支炎という

コロナウイルスによる呼吸器感染症があります。

 

ニワトリ伝染性気管支炎は

伝搬力は強いけれど病原性は弱いです。

 

犬コロナウイルス感染症、

豚伝染性胃腸炎、豚流行性下痢、

ニワトリ伝染性気管支炎には

ワクチンがあります。

 

猫コロナウイルスは

基本的に下痢を起こすウイルスです。

 

しかし、猫コロナウイルスを持っている猫が

突然 猫伝染性腹膜炎を発症することがあります。

 

猫伝染性腹膜炎(FIP)は症状が重く

致死率が極めて高いです。

 

下痢を起こす猫コロナウイルスが

猫の体内で突然変異を起こし

猫伝染性腹膜炎を起こすと考えられています。

 

でも、この突然変異のメカニズムは

まだ解明されていません。

 

下痢の猫コロナウイルスと

猫伝染性腹膜炎のウイルスを

見分ける検査もありません。


ちなみに、犬ではこのように

重症化するコロナウイルスはありません。

 


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人でもコロナウイルスは

下痢や風邪の原因ウイルスの一つです。

 

稀にSARS(重症急性呼吸器症候群)、

MERS(中東呼吸器症候群)や

今回の新型コロナウイルス肺炎のように

重い呼吸器症状を起こすことがあります。

 

これらのウイルスはこれまで

人間界になかったため

人間に免疫がないことから

重症化して騒ぎになっていますが、

多くの人が免疫を持つようになれば

それほど怖い感染症ではなくなると思います。

 

WHO(世界保健機関)によると

新型コロナウイルス肺炎の

致死率は2%だそうです。

 

この致死率は、免疫を持つ人が増えてくると

1%程度になるだろうと言われています。

 

厚生労働省の発表によると

SARSは既に終息宣言が出ていて

感染者数は全世界で8096名で、

致死率は9.6%でした。

 

同じく厚生労働省によると

MERSは2019年11月30日までに

2494名の感染が確認され

致死率は35%と報告されています。

 

SARSやMERSに比べると

新型コロナウイルス肺炎の致死率は

随分と低いです。

 

ただ、感染者数が違いますね。

 

中国では7万5千人以上が

新型コロナウイルスに感染しているようです。

 

日本国内では、

クルーズ船やチャーター機の乗客を除いても

130名以上の感染が確認されています。

 

季節性インフルエンザの日本国内の

感染者数は年間約1000万人、

致死率は0.001%と言われています。

 

新型コロナウイルスの伝搬力は

季節性インフルエンザより随分弱く、

致死率はSARSより随分低いと言えますね。

 

正しい情報を手に入れて、

不必要な騒ぎを起こさないようにしましょう。

 

 

ところで、私はコロナより花粉が怖いので

外ではマスクをしております。

 

マスクの流通が通常に戻るよう

祈っていますゲホゲホ

 



我が家の猫たちは
コロナウイルスに感染していないことを
採血してPCR検査で確認しています。

猫コロナウイルスのワクチンはありませんが、
猫コロナウイルスの感染を確認することは
できますから、気になる方は
かかりつけ動物病院にご相談ください。


 

 矢印 よろしくayaおねがい 矢印

 

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