よりみち散歩。

日々の暮らしのなかで心に浮かぶよしなしごとを、こじんまりとつぶやいています。お役立ち情報はありません。

ゐのこ大祭に参加!2019年は大安吉日

2019年11月10日 | 神社仏閣
摩利支天 上野徳大寺のゐのこ大祭に参加してきました。


(公式サイトより)

旧暦十月(亥の月)における最初の亥の日は古くより〝ゐのこ〟と呼ばれ、
冬の始まりの節目として江戸市中では炬燵に火を入れる日でもありました。

ゐのこの大祭は亥年の守護神・摩利支天さまの四万六千日にあたる大吉祥日。

当日祈願申込み受付中、各種開帳祈祷へご参詣ください。
(祈祷札・厄除黄飯・火難盗難除け黒札の授与がございます)

大祭開帳時刻: 8時 10時 12時 14時 16時 18時
(※亥年ゐのこ大祭は混雑が予想されます。当日は時間の余裕をもってお越し下さい)



私は事前に申し込みを済ませ、朝8時の回に参加いたしました。
早朝参拝のほうが気分がしゃきっとするということもありますが、
祈願するお坊様たちも、一番気合が入っているでしょう?

2時間ごとに加持祈祷をするのは、なかなか消耗するものです…。
いくら摩利支天さまが気力・体力・財力の守護神とはいえ
生身の人間にはきついですよ。
もちろん、それに耐えうる修行を重ねておられると思いますが、新鮮な人間のパワーを
いただきたいな、と思ったのでした。




朝7時20分に到着しましたが、すでに前列は埋まっていました。
皆さん、気合充分です。私は2列目の端に座ります。

この日は、加持申込者しか堂内に入れません。
※いつもは自由に参拝できます。




この写真は祈祷が終わって人がいなくなってから撮影したものです。


秘仏の摩利支天像が御開帳されますが、薄白い布で遮断されます。
穢れた息がかからないように、とのこと。

「でも摩利支天様からは皆様が見えていますから、安心してください」
とお坊様の説明がありました。

…私の席からは、金色の蓮の置物が邪魔でお姿が半分くらいしか見えないのですが
でもとても小さい秘仏なので、薄幕が外れていても遠目に姿かたちを見極めるのは困難かも。


白い法衣のお坊様が4人、うち2人がお経を唱和し続けます。
御前様(ご住職)は、紫の法衣に朱色の袈裟。
頭巾(百人一首の蝉丸が被っているアレ)をつけておられます。

噂に聞いた九字切(火打石をカチカチ鳴らして破魔とする)は、
私の数え間違いでなければ、9回でなく11回だったような…。

加持申込者の名前と願意を御前様が一人ずつ読み上げます。
お坊様たちはとにかくいい声です。
厄災がぶっとぶような力強い、気強い声。

南無妙法蓮華経という単語以外、意味は分かりませんでした…。
私は日蓮宗には明るくないのです。

真言宗(高幡不動等)のご祈祷は、般若心経や不動明王真言などが
唱えられるので、一緒に声を出せるのですが、今回はひたすら
合掌するのみ。

そういえば、摩利支天の真言も聞かなかったような…。

ま、意味はどうでもいいのです。力強いな、パワーがあるな。
それだけでいいのです。

白法衣のお坊様たちがお経を唱えている間に、
御前様が錦の布に包まれたお経を携え、堂内の皆さんのところを周ります。

参拝者の正面に立ち、抱きかかえるように背中に手を回し、
経文で背中を3回ほど打ちます。
多分、災厄を落とし、力を与える儀式でしょう。

割と強めに打たれましたので、悪いものが退散したのでは、と思っています。

ひとりひとりの背を打つのだから、御前様も大変です。
これを2時間おき、6回やるのですから…本当に「力」が要りますね。

それが終わった後、御前様がまた全員分の氏名と願意を読み上げます。
これは珍しいですね。だいたい、神社でも1回しか名前を呼ばないのですが。


お加持が終わった後、正面の摩利支天像に緞帳が降り、お姿が隠れました。

御前様から「摩利支天様は、お釈迦さまが生まれる前よりずっと前から存在していた
インドの神様」という話を伺いました。神様もいろいろおられるけれど、
摩利支天、弁財天、大黒天など天部の神は、人間の欲望の部分を助ける力が強いのだと。

いいですねえ。悟りきった仏様もいいけれど、俗世を生きる私たちの
心意にそってくださる神様も好きです。

現世安寧を応援してくださるのが、摩利支天様だそうです。
この世で安心して暮らせないと、あの世での平和もおぼつかない気がするので
来世のことより、現世を強く生きないとな、と思うのでした。

お加持の後は、お坊様が一人一人の名前を読んで、授与品を手渡します。
御朱印をいただくように、並ぶ方式ではないのです。
まるで、通信簿を渡されるみたいに、皆さん着席で待ちます。


授与品は祈祷札(木)と、火事除・盗難除札(紙)2枚。黒豆入り黄飯。
木のお札は、申し込み時に願意をふたつまで選べるので、私は心願成就と招福開運にしました。

心願成就は、オールマイティ。
広義では、合格祈願も家内安全も商売繁盛も良縁祈願も当病平癒もまかなえる気がする。
狭義では、大志を成就せしめたまえ!が心願成就なのかな。
一応、秘めた大志はあるので、叶ったらいいな。




火事除・盗難除のお札がこちら。
1枚をキッチンに、1枚を玄関に貼るらしいですが、
玄関に1枚を貼って、もう1枚は亥年の弟に譲ろうと思っています。




この後、不忍池辨天堂に参拝し、小網神社まで足をのばしたのですが、そこで
摩利支天ゐのこ大祭授与品を携えた女性とばったり遭遇し、
思わず声をかけてしまいました。私と好きな神様が似ているのかな?




それにしても、徳大寺の皆さま、今日は本当にお疲れさまでした。

GW等は夜の8時まで切れ目なく法話を行う、鈴虫寺のお坊様も
かなりハードワークだと思いましたが、加持祈祷はまた違う神経と
体力を使いますものね…。

ありがとうございます。摩利支天様とお坊様たちに感謝を込めて。


パワーアップを期待

最新の画像もっと見る