それぞれの味 | 和み日和

和み日和

お茶屋女将のひとりごと

新茶で色んな自分時間をご堪能いただいているメッセージがあちこちで届きまして、

本当にうれしく思います。

若さ溢れるお茶の味。されど、暑い夏も寒い冬も乗り越えてその栄養分を存分に蓄え、

一気に芽吹いた一番茶は、空も海も川も山も大地も全部力をくれた恵みだと感じています。

 

私はあんまりスピリチュアル的なことは好きですがよくわからないのですけれど、

お茶は事実として絶対に恵みだと思っています★

 

さて。最近暑いのでお茶を沸かすためのヤカンを新調しました。

色んな可愛いものや、おしゃれなヤカンをめまいがするほど調べつくして、

何度も心行ったり来たりして、

そして結局「実用性」に戻ってきました。自分で自分を褒めてやりたいです。

 

お茶というものを淹れることが中心になると、

結局のところお洒落よりも絶対に美味しいことが優先になります。

素敵よりも確実が欲しい。(もうお茶病w)

 

モチベーションはヤカンの置き姿よりも、入れたお茶が確実においしく出来上がったほうが

遥かに高くアガるので、無難かつ、最も自分の暮らしに近いものを注文しました。

案外安価です。

今回は、なんと4リットルのヤカンにしました。(もうそれを聞くだけでおしゃれじゃない)

 

毎日2~3リットルボトルにお茶を作るのですが、

これからの季節は子供たちの水筒も大きくなっていって、

私の含め、朝に水筒に入れたらもうボトル1本はきれいになくなります。

また夜にむけてお茶を沸かして冷まして冷やすのも一苦労なので、

今までは2リットルヤカンで2回まんべんなく2本作るように工夫をしていました。

が、2回連続沸かしだった暮らしを思い出し・・・・・

 

(うちって絶対4リットルヤカンのほうがいいよなぁ・・・)

 

と。そしてやっと購入!明日届く予定なので楽しみです!

 

最近、色んな「手抜きお茶づくり」も自己流ができてしまって、

電気ケトルを使ってお茶を作ったり、まぁ好き放題自由奔放なお茶づくりです。

どこもおうちの人のお茶ごしらえは、色々やり方があっていいものです。

 

そういえば、流々亭のお茶もご家庭によって同じお茶でも全然違うみたいです。

淹れ方ひとつ、茶葉の量ひとつ、全然違ってくるんですよね。

「ひとつかみ」の手の大きさの違いなどもあります。

でも不思議と家庭の味になって、「お母さんのお茶の味」とそれぞれのご家庭でお子さんが呼ばれる姿は

私も密かに幸福感で満たされるものだったりします。

 

 

いいですよね。

 

「お母さんのお茶が一番好き」

 

 

そんな言葉がご家庭で聞こえてくるなんて。

 

明日もきっと色んなご家庭でお茶が入るんです。

 

おひとりであっても自分のためにお茶をいれられる。

 

ひといきつく瞬間があって、

 

うん。いい時間だなぁ。