植物の頂芽優勢というしくみ（紫陽花の強剪定）

Thank you for stopping by my house.

玄関ゲート外のボーダーガーデンに植えた【デュランタ　タカラヅカ】がやっと咲き始めました。

5月15日のブログで紹介した時は、こんな↓感じの全体でした。

3ヶ月で、こんなに↓枝・葉が大きくなりました。

しかし、花が咲いた枝は少ないんです。

以前は日当たりが悪いせいか？と思っていましたが、日当たりのせいではないかもしれません。

枝先全てに花が付くようにするには、どうしたらよいのか？

今度、師匠に相談してみようと思っています。

7月26日のブログで紹介した『下の庭紫陽花の強剪定』

あんなにガッツリ剪定してしまって大丈夫だうろか？

と、思っている方もいらっしゃるかと思いますが・・・

では、先ず手前の紫陽花から～　7月26日の様子がこちら↓

3週間後の様子が、こちら↓　　

奥の紫陽花　7月26日↓

3週間後が、こちら↓

7月26日のこちらの画像↓を見ると、本当に葉っぱの1枚も残しておかなくて大丈夫だろうか？と不安になる強剪定でしたが・・・

3週間で、しっかり葉っぱが現れました。

心配なのは、こちら↓だと思います。

この木質化した部分の芽が生長するのか？

植物には頂芽優勢というしくみがあります。

つるバラを育てていらっしゃる方には聞きなれた言葉だと思いますが・・・

《頂芽優勢》

植物の一番上の芽の部分を頂芽といい、この部分があるために葉の付け根などにある芽（腋芽；わき芽）が伸びない現象を頂芽優勢という。野菜の栽培などでは、わき芽や果実の発達、植物全体の生長量を制御するために、意図的に頂芽を切り取る（この作業は一般に摘心といわれる）ことがあるが、これはこの現象を抑制するための方法である。
　生理学的には、頂芽優勢という現象には、頂芽で生産される植物ホルモン「オーキシン」が強くかかわっていると古くからいわれてきた。頂芽で生産されるオーキシンは下方移動し、腋芽の生長を抑制する。頂芽が切除されると頂芽からのオーキシン供給が途絶え、腋芽でのオーキシン量が減少するため、抑制されていた腋芽の発達が始まる。最近、この関係を遺伝子レベルで明らかにする研究結果も得られている。

（ルーラル電子図書館　農業技術事典　NAROPEDIAより　引用させて頂きました）

時代劇風にこれを説明しますと・・・（笑）

「控えおろう、頭が高～い、頂芽様の生長であるぞ！　脇芽は生長してはならぁ～ん」

と、御触れ（ホルモン）を出しながら生長している天辺の芽は大名様のような存在のようです。

が、大名様（頂芽）がいなくなると（摘芯）、下々(側芽）は安心して頭を上げ、生長しはじめるようです。(^▽^;)（笑）

ハイ！紫陽花の強剪定の話に戻ります。

側芽も頂芽の近くにある物の方が充実しています。

充実した側芽の上で剪定していくと、ドンドン樹高が大きくなり、おばさん家の紫陽花のようになってしまいます。

木質化した地表近くの茎にも側芽はありますが、とても小さいです。

茎を長い状態で剪定すると、上部の方の側芽が優先して生長していき、地表近くの側芽は生長をしません。

しかし、上部の側芽を取り除くと、下部の側芽は生長を抑制されるホルモンが減少する為、生長を始めます。

強剪定をすると、枯れてしまう場合もあるとの事でしたが、我が家の強剪定した紫陽花は、木質化した所にあった芽はちゃんと生長を始め、枯れる事はなさそうです。