今回ご紹介する1曲は、シーナ・イーストン「 Telefone (Long Distance Love Affair)」(1983年)です。この曲も当時ヒットしましたね。
"Sheena Easton Best Kept Secret" Photo by vinylmeister
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デビュー当時の清楚系から80's的セクシー系に路線変更したシーナ・イーストン。
「あ~、あの『フィジカル』歌ったひとね」。
それはオリヴィア・ニュートン=ジョンです。
同時代にヒットを飛ばしていた女性シンガーですが、全くの別人。
似ていないのに不思議ですが「シーナ・イーストンあるある」です。
「テレフォン」で歌われているのは、恋の終わりを感じている女性の心情です。
遠距離恋愛中のカノジョは、大西洋の向こうに住むカレにどうしても伝えたいことがある。
でもカレは今日も家にいない。
カレはカノジョからの電話がいつ鳴るのかわかっている。
だからカノジョが電話してもそれに出ることはない。
カノジョはカレがもう戻っては来ないことを予感している。
それでも思いのたけを伝えたい。
・・・
実際の遠距離恋愛の女性か、あるいは遠距離恋愛は喩えで、大海を隔てちゃったくらい、今や心の距離が離れてしまっている2人。
電話が通じないのはコミュニケーションがとれないさまを例えているのかもしれませんね。
恋の終わりを悟りつつも、なんとかしたいという焦燥感。
誰にもある失恋間際の恋心を歌っているように思えます。