にほんブログ村

2020年1月21日火曜日

(連載11)11-3無と生命原理





6次元生命世界の起点である「命」における
ひとつの細胞、あるいはひとつの生命は
非常に脆く消えやすい存在である。


その概念は「命」であるが
これは単に「有機物が他の有機物への欲求をもつ」という
物質の構造上の「力学の結果」にすぎない。


この表面上の力学の違いを
我々は重力や本能として
認識しているのだ。


力学を持つ物質。
本能を持つ有機物。


即ち生命は、ほかの細胞、あるいは別の生命と
この本能によって引き合い、
結果、同化や融合をはたして
より強い生命力を模索する。


更にその生命力の集合体が、
生物世界の広がり(多様性)と強度とを
同時に高めるのである。
これが生命世界の拡大「可能性の創造」である。



一方で原子として認識される物質も、
重力や自身形成の為の核力として
同じ物質への欲求をもち、
これによって大宇宙は構築されていく。


宇宙活動の中核とも言える恒星の核融合反応でさえも
それは原子の持つ重力の
集合結果でしかないのだ。
その中で更なる原子の融合と創生は続く。




このように同化や融合によって「世界を拡大する」という
無の発現させる能力は、
全ての次元世界における共通項である。



これも無の永遠の連鎖として
完全無が存在する理由と同じ「世界原理」なのだ。



この生命世界の「力学」の結果が食物連鎖であり、
種族拡大の法則であり、生態網の構築、
あるいは「生命世界の重力」とも言える
「本能」である。


したがってこの「生命の重力」が、
第6次元生命世界における命の根幹
「生命原理」である。



つまり生態系の拡大においては
食うもくわれるも同様の
同化や融合として同じ意味合いを持ち、
生命世界の本質は、全ての命が支えあい
その強さと広がりを求めることにある。



さらに5次元物質世界のひとつの完成型である「銀河系」は、
その内なる恒星群に「生と死」をあたえ、
自身は永久ともよべる期間、その存在を保つことが可能である。


これも第6次元「生命世界」において、
自らの細胞の一つひとつに短い寿命をあたえ、
自身は長期にわたり活動をつづける
多細胞生物の姿そのものである。
あるいは無数の生命の「生と死」によってささえられた、
尽きることのない「生態系」の概念である。



そこに現れるのは「生と死(あるとない)」の連鎖によって
世界を拡大するという、
次元世界が持つ共通の原理である。




全ては「あるのにない」という
「存在する無」によって拡大する
完全無と同一の世界原理である。




存在する為に「存在し」、
存在する為に「存在しない」、
それが「実在する命」の本質である。



全ての次元世界が
「存在する完全無の世界」と同じ実体(モナド)なのだ




0 件のコメント:

コメントを投稿