コタツのスイッチを入れても、暖かくならない。
スイッチを操作しても、「カチッ、カチッ」とスイッチが入った音がしない。

我が家で使っているコタツは、コードの中間にスライドスイッチがあり、温度調節はヒーター本体側にあるシンプルなタイプ。
シンプルなタイプなら、自分で修理できる可能性大です。



コタツが暖かくならない原因

  • スイッチの故障
  • 温度ヒューズが切れる
  • ヒーター等の断線

今回の場合は、スイッチが「カチッ、カチッ」と音がしなくなった事から、スイッチの故障を疑いました。



修理開始

修理するのはこのタイプのスライドスイッチ。

当然ですが、コンセントを抜いた状態で修理しましょう。
コンセントを入れた状態での分解・修理は、感電・火災等に結びつきます。
大変危険ですので絶対におこなわないで下さい。

▼このタイプ
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▼裏にネジ
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この2本のネジを外せば中が見えてきます。

▼スイッチの中
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コードは2本ありますが、上のコードは金属の板にネジ止めされています。
常に繋がっている状態で、1本のコードがそのままあると考えればいいですね。

今回問題となるのは、水色をした樹脂のスライドスイッチです。
スライドスイッチを左右に動かすと、それに合わせてバネが動き、金属板がシーソーのように動きます。
この動きを確認しましょう。


スイッチの動きを確認

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上段はスイッチOFFの状態。

中段がスイッチONした時の状態です。
バネと、シーソーのように動く金属板に注目して下さい。
接点が閉じて、左の端子から金属板を通し、右側へ電気が流れる状態になりました。

下段は、スイッチをONにしたはずなのに、金属板が動いていません。
接点が開いたままで、電気が流れない状態です。


▼修理を試みる
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スライドスイッチ(水色)の動きは、引っかかりも無く問題なく動いています。
そうなると、バネと金属板の動きです。

支点を少し左に移動させれば、金属の板がしっかり動きそうです。

そこで、左下の金属板を少し左に移動させました。
金属板を止めているネジ2本を緩め、左に金属片を押しつけながら固定するだけです。

この写真は既に移動させた後の物ですが、移動前と比較しても違いがわからないほど。
強いて言うならば、小さいネジを少し強く固定しただけの違いしかわかりません。
でも、これでバッチリでした。
スイッチも「カチッ、カチッ」と気持ちよく動くようになりました。

後はカバーを戻してネジ止めして終わり。
簡単!



修理を終えて

今回は、スイッチの動きが悪かっただけなので、とても簡単に終えることができました。
シンプルな構造だったのでドライバーだけでできましたが、温度調整コントローラーになるとこれと違う構造です。

自分で修理が難しければ、ヒーターユニットの交換はどうですか?
ネジ止め4カ所ほどで交換できます。




スイッチの故障では無いけれど、電気が流れている様子が無ければ、温度ヒューズが切れている可能性もあります。

▼温度ヒューズの例
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これは、150℃ の温度ヒューズです。
これならドライバーで交換可能ですが、最近は下のタイプが多いかもしれません。

コタツやドライヤーなどで使われています。
※ 使っている電機製品により、使うヒューズが異なります。


こちらのペレットタイプを使う場合は、分解修理や絶縁等の知識・経験あるかたにおすすめです。
自己責任でお願いします。