2018年10月12日㈮にはじまった、NHKドラマ10『昭和元禄 落語心中』。

第1話の放送後には、高評価の声が多く聞かれました。
主演の岡田将生さんは白髪になった八雲を演じ、(やはり若さは出てしまうものの)迫真の演技が良かったですね。
また、与太郎役の竜星涼さんがとても良かったという声も多数上がっていました。

この記事では、ドラマ『昭和元禄 落語心中』第2話「助六」のあらすじと、作中に出てきた演目をお伝えします。
この先はネタバレになるので、注意してくださいね。

それでは、まいりましょう!

ドラマ『落語心中』第2話「助六」のあらすじ

公式サイトでは、事前に第2話「助六」のあらすじが以下のとおり公表されていました。

八雲(岡田将生)と助六(山崎育三郎)が、落語の世界に入ったのは昭和10年代。前座として寄席に出る頃には、日本は戦争のまっただ中だった。
不安に満ちた日々を経て、昭和20年の夏、終戦。そして、彼らの運命を変える、孤独な芸者・みよ吉(大政絢)が現れる…。

ではここからは、実際に放送されたドラマの流れにそってストーリーを追っていきましょう。


【昭和11年夏】

少年時代の八雲、七代目・八雲に入門する。(親の口添えで入門許可される)
後の助六となる元気な少年も同時入門。(「野ざらし」を演じてみせて入門許可される)
親に捨てられる形での入門した少年時代の八雲は、暗い性格。
2人は対照的な性格だが、徐々に打ち解けていく。


【昭和16年】

二人が前座になったのは、戦争が長引いて世間が暗くなったころ。
後の八雲は「菊比古」(岡田将生)、後の助六は「初太郎」(山崎育三郎)の名をもらう。

菊比古の初高座「子ほめ」。緊張で客も笑わず。
初太郎の初高座「たらちね」。持ち前の明るさでいきいきと。

菊比古は日中は学校に通うよう指示される。
初太郎は日中も落語にいそしみ、力を付ける。
菊比古にとって寄席はいやしの一時だった。

寄席でのある日。
下座の三味線の娘(お千代)が指をつってしまうが、菊比古が代わってあげる。
菊比古はお千代と付き合うことに。
前座の身のため、師匠に隠れて逢瀬を重ねる。
しかし、お千代は故郷に帰ることになり、すぐに分かれる。

当時の寄席では警官が見張っており、戦時中にふさわしくない噺をすると中止させた。
落語界の責任者たちが話し合い、戦時中にふさわしくない演目(吉原の噺など)を自主的に封印することに。
当時は落語どころではない雰囲気が満ちていた。
その後すぐに太平洋戦争が始まる。
艶噺をやりたかった菊比古にとっては、道を絶たれた気持ちに。


【昭和20年4月】

東京で空襲が始まると、師匠のもとから弟子たちが疎開していく。
師匠は満州に慰問に行くことを決断。
初太郎を満州に連れていくことにし、菊比古には国内で疎開するよう命じる。
菊比古は、また捨てられたと感じる。

菊比古は師匠の奥さんとともに疎開。
工場で働きながら穏やかに生活する。
師匠や初太郎の安否がわからぬまま終戦を迎える。


菊比古は東京に戻る。
師匠と初太郎が満州から帰ってくることを願いながら落語に勤しむ。

その後、師匠と初太郎が帰国。ついに再開を果たす。
寄席も無事再開され、二人は活躍する。

二人は二ツ目に昇進。
それを機に、師匠の家を出て二人で生活することに。

そんなとき、ある女性(みよ吉)が現れる・・・

(第2話、終了)

ドラマ『落語心中』第2話「助六」に出てきた演目

  • 「野ざらし」(助六子ども時代、入門許可を求めて演じる)
  • 「子ほめ」(菊比古、前座としての初高座)
  • 「たらちね」(初太郎、前座としての初高座)
  • 「黄金餅」(七代目・八雲。戦時中の寄席にて)
  • 「品川心中」(菊比古、終戦を迎えて落語ができる喜びを噛みしめながら一人、橋の上で)
  • 「野ざらし」(終戦後に帰国した初太郎、再開した寄席で。)

次回予告

ドラマ『昭和元禄 落語心中』第3話「迷路」のあらすじです。
次回も楽しみですね!

若手落語家として、菊比古(岡田将生)は伸び悩み、一方で助六(山崎育三郎)は大人気。八雲はコンプレックスを募らせ思い悩む。そんな菊比古に芸者みよ吉(大政絢)は惚れ込んでいく。八雲は芸人として飛躍するきっかけを求めるが…。
(※菊比古は後年の八代目有楽亭八雲)

感想・まとめ

今回は、後の八雲の少年時代から、テンポよく終戦後までいきました。
アニメ版と比べると、適度に割愛しながら上手に編集されていることがわかります。

演出もドラマ独自のものが多く、たとえば初太郎の初高座は「時そば」から「たらちね」に変更されています。

岡田将生さんの演技は、思わず引き込まれてしまう迫力がありました。
とくに、師匠が満州に行くことにしたとき、「捨てられた」と感じたときの演技は素晴らしかったです。

山崎育三郎さん(初太郎)の演技も、明るく豪快な雰囲気がよく出ていて良かったですね。

ちなみに今回は、寄席のシーンで柳家喬太郎師匠が出演していました。
高座名「彦兵衛」というのも面白かったです。

ドラマ『昭和元禄 落語心中』は、毎週金曜日よる10時から。
全10回の放送予定となっています。
第3話も楽しみですね(*^^*)

それでは、また第3話オンエア後にお会いしましょう!