コロナ禍にもFMラジオを聴く。音の違いから気づく、番組制作の変化とは…

僕は家にいる間、TVは殆ど全く見ずに専らラジオを聴いている。主に、NHK-FMのクラシックや映画音楽などの音楽番組である。

コロナ禍が始まって暫くの間は、各番組のパーソナリティの方たちがスタジオに来られなくなったからであろう、過去の番組の再放送が流されていた。聴き逃した内容や、もう一度聴きたかったものが再び放送されたのは有り難かった。
そのような状態が1ヶ月以上続き、先月になると、リモート収録で制作したと思しき内容で放送されるようになって来た。例えば、パーソナリティの方が「自宅からお届けしています」のようにお断りを入れるのである。

または「いつもとは違ったスタイルでお送りします」と言う方もいる。これは、上と同じ意味なのであろう。トークの音声をよく聴くと残響の具合などが以前と違って感じられるのが分かる。
何と言うか、ビンビンとした僅かな響きが声と一緒に入っていることが多い。其々のご自宅の部屋の床や壁に反響しているのだ。成る程、局のスタジオで録るというのは、こういった音が入らないという意味においても利用価値があるのだな、と改めて認識した。

また、ひとつの番組でパーソナリティが複数おられる番組では、多分ZOOMのようなオンライン会議システムを利用して収録していると思われる。トークの音質(声質)がインターネットを経由して聴く圧縮音声と同質なのだ。
ただし、音楽の音質に関しては以前と同じなので、その部分は局内のスタジオで重ねて収録していっているのであろう。こうして遠く離れた人たちが、さもひとつのスタジオに集っているかのように仮想して番組を制作している。

ラジオひとつ取っても、こうした緊急事態下における叡智の絞り方や活用の仕方には目を(耳を?)見張るものがある。つくづくインターネットのある時代で良かった、とラジオを聴いて思う…。


さて、トップの写真は、先日撮った、ボーイング777である。LA発、羽田行きのJAL機だ。
近頃は、例えば747のような大型機は貨物便以外では殆ど見かけなくなってきた。この777は、それに次ぐ大きさなのではないかと思う。目の前を通り過ぎてゆく姿は、他の中小型の機種からはなかなか感じられない勇壮さがあるものだ。

そして、その日の午前中にはプライベートジェットが高速で2度ほど駆け抜け行くのを見た。余りにも速く、エンジン音が聞こえて僕がベランダに出たときには、もう既に通り過ぎているのだw

そこを、ニコン P900の超ズームで追い掛けて撮る。10kmくらい向こうで旋回しているのが見て取れた。さて、これは何の飛行機か?2度目の通過時に撮った写真を観察して分かった。それが、下の一枚である。

垂直尾翼にチェッカー模様があり、胴体には赤っぽいラインが引いてある。そう僕は、この機の写真を昨年9月にも何枚か撮ったのだ。羽田空港の検査飛行機なのである。
既に羽田空港着の新飛行ルートが運用され数ヶ月が経過している。何故いまになってまた検査を実施しているのかよく分からないけれども、まあ珍しいものを撮影できた。空は、やはりいつも楽しいものである…。

そして、同じ日の夕方に、もう一枚撮った。上は、最近よく通るようになったプロペラの旅客機である。デ・ハビランド・カナダ DHC-8という機種。秋田発の羽田行き、ANAウイングスだ。
ターボフロップ特有の、何処かノスタルジックなエンジン音を発する。かのYS-11と同種のエンジンだ。僕にとっては、子供の頃からよく耳にしている、懐かしさの溢れるサウンドなのである…。

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きのう、僕の今年イチオシの映画『カツベン!』のDVDがリリースされました。これ、本当に面白いので、是非ともご覧になってみて下さい。『ニュー・シネマ・パラダイス』風のノスタルジックな映画が好きな人、とにかく笑える映画が好きな人、ちょっとしんみりとしたお話が好きな人、などなど色々なお好みに合った作品だと思います。きっと何度観ても楽しめるでしょう…。

『カツベン!』(DVD)
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