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先週、日産自動車のカルロス・ゴーン容疑者が、有価証券報告書の虚偽記載(役員報酬の過少申告)で逮捕された。

 

かつて、崖っぷちであった日産自動車を救った英雄は、一日にして、「汚れたカリスマ」となった。

 

コストカッターとして知られ、リストラを断行し、多くの非正規労働者が職を失った。

 

そのゴーン容疑者、会社を私物化していたと言われている。

 

前の東京都知事のM添氏と同じことをやっていたのだ。

 

ゴーン容疑者の報酬があれば、何百人、何千人の非正規労働者が救われたであろう。

 

決して許されることではない。

 

さて、カリスマというと、西郷隆盛。

 

1877年、西南戦争があり、西郷と政府軍が戦った。

 

田原坂の戦いでは、政府軍数万人に対して、西郷らは数十人。

 

それでも、「士気」が衰えなかった。

 

「自分たちには、西郷さんがついている」という気持ちで戦ったのである。

 

数万の政府軍は、西郷という、カリスマに大苦戦した。

 

城山で、西郷は最期を迎えたが、大苦戦した明治政府はカリスマを作るため、これまで、京都から東京にこられても、公家色が強かった明治天皇に軍服を着せて、富国強兵を推し進めた。

 

明治政府は、明治天皇をカリスマにしたのである。

 

そのことが、良かったのか、悪かったのか、賛否が分かれるであろう。

 

しかしながら、士気を高めるための、カリスマは必要であるが、「私利私欲のカリスマ」は必要ない。

 

今後、カリスマを失った日産自動車が、どう変わっていくのか見届けたい。


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