続きです
四条通りにあるデパートの中でも、(「大丸」でなく)「藤井大丸」の地下のスーパーマーケットは、庶民的な値段だということを最近知り、時々覗いてみるようになりました
この日も、珈琲屋さんを出てから藤井大丸の地下に寄り少し買い物をした後、そのまま寺町通りを
プチ・プラプラしていたところ、あるお寺を見つけました
聖光寺
そして、「嵯峨式釈迦如来立像」(清涼寺式釈迦如来ということでしょうね)と、
浄土三曼荼羅のうち清海曼荼羅、当麻曼荼羅の2幅を蔵しているというのです(浄土三曼荼羅のあとひとつは、智光曼荼羅)
浄土三曼荼羅↓
↓聖光寺の清海曼荼羅
清海曼荼羅は全国に10点現存するそうですがその殆どが江戸期のもので、この聖光寺と仙台の成覚寺の2点のみが室町期の作品だそうです
http://mahoroba.lib.nara-wu.ac.jp/y15/seikai/index.html細部拡大してみます(ここから4枚は、奈良博「源信展」図録から)
↓これです
拡大します
なんと
↓往生要集!ヽ(゚◇゚ )ノ
すごい!
往生要集が何気なくディスプレイしてある!
さすが、京都!
…とすっかり心を奪われ、お店の中に旦那を引きずり込みました
お店の名前は
三密堂(…名前からしてワクワクです)
お店に入って正面の本棚に、保育社「日本の古寺美術」シリーズの、薬師寺とか東大寺とか法隆寺とか…が並び、鼻血が出そうになりました(熱中症)
奥に向かう本棚を見ると、仏教関係(密教多めだったかな?)、仏教美術等の専門書、展覧会の図録類等があり、
結局、図録2点を衝動買いしました(重くて大変)
1冊目
『藤原道長』
2007年奈良博の図録です
↓道長さん
こちら重文です
「美麗 院政期の絵画」
「そりゃたいへんだ〜っ!」
と、こんなポーズをとっているのは、おなじみ興福寺板彫十二神将迷企羅
2007年 奈良博の図録です
こんな感じ
こんなのも載っていましたよ
血曼荼羅↓血曼荼羅とは、清盛の血を混ぜた絵の具で描かれたという曼荼羅です
と、こんなポーズをとっているのは、おなじみ興福寺板彫十二神将迷企羅
半立体のレリーフ彫刻ながら、平面的なので、絵画の図録に登場できたんでしょうね…
お店からはパンフレットをいただきましたが、これがまた面白い!
↓パンフレット表紙
素敵な表紙です
中を見ると、
新入荷した本が古いの!(古本屋ですから…)ちょっと拡大してみますね
ほら、
↓文化11年の陰陽道関係?の本とか
安永6年の本↓
顔に何やらごちゃごちゃ書いてあります
文政5年の三種の神器の本?すごいわ!
江戸時代の本がズラリ!
お店にも「和綴じ本」がたくさんおいてありました
昭和、平成の本も載っていました
欲しくなってきたわ…
こんなチラシもいただきましたよ
下鴨納涼古本まつり
来週末から一週間弱ですね
そのころには、少しでも涼しくなってるといいですね…
京都は、少しフラフラ歩いただけでも、オシャレなランチのお店や静かな珈琲屋があったり、狭くて面白い路地があったり、有名な曼荼羅を持つお寺があったり、往生要集の古本を売る本屋があったり…と、
日常のほんのすぐ裏に、不思議な世界が広がっているようで、とても面白い街だと思いました
あとは、もう少し涼しくなるだけだ!私の望みは…
道長さん、なんとかしてよ!
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