透明な気圏の中から

日々の生活の中で感じたこと、好きな作家についての思いなどを書いてみたいと思います。

マクンベツ湿原の水芭蕉と「ぺこぺこのはたけ」へ

2024-04-17 19:47:14 | 日記

晴れ時々雨。最低気温12.1℃、最高気温17.0℃。

義母の通院の結果はとても良いものでした。

骨折の手術後、退院してから初めての診察でしたが、98歳にして「珍しい回復」と医師に言わせしめた義母はやはりスーパーウーマンだったようです。早々と義母のお部屋へ送り届けることができました。

気を良くして、家人と石狩川河口のマクンベツ湿原へ。

水芭蕉は終わりかけのようでしたが、じゅうぶんに目を癒してくれました。

こうして、マクンベツの水芭蕉を今年も鑑賞することができたことは有難いことだと思っています。

蓬豆腐(今月の前菜)

季節の小鉢御前

昼食は当別町太美町のレストラン「ぺこぺこのはたけ」にて、「季節の小鉢御前」を頂きました。

前菜に蓬豆腐が運ばれてきて、口にするとすぐに蓬の香りが立ち上がり、なめらかな舌触りとともに春を感じさせてくれました。

続いて小鉢6品とお味噌汁、ごはんのセットがテーブルに並びます。

6品それぞれに味わい深かったのですが、特にフキノトウの天婦羅が見た目も味も格別でした。フキノトウの形がそのまま活かされた天婦羅はカラリとして歯ごたえも良く、ほろ苦さがアクセントになっていて、春をまるごと頂いた気分です。

春の食材が大いに活かされたお料理と出汁の効いたお味噌汁に大満足でした。

春は食からというのもあるのだなと思います。

不安定な天候がつきまとう四月から五月初旬を、食の力を借りて乗り切るという一手があるかもと思いました。

 

それでは今日はこの辺で。

明日が皆様にとって良い一日となりますように・・・・。

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アークシティホテルにて

2024-04-16 19:00:24 | 日記

晴れ。最低気温8.0℃、最高気温19.6℃。

〈天婦羅そば〉

本日も月一回の作文サークルへ。

80代、90代の先輩の方たちの前向きな姿から、パワーを頂いてきました。

原稿用紙5枚を埋める作文を書く力を持続させていることにも、丁寧な暮らし方をしていることにも頭が下がりっぱなしです。

お料理の話は興味深いものがあり、耳をそばだてることもしばしば。

先生のお話は世の中のあれこれを深掘りして伝えてくれることが多く、見る目に奥行きがでるような気がしています。

そして、ランチは冷たい方の天婦羅そば。こちらにしたのは、先輩の作文が「蕎麦屋めぐり」で、ワタクシの脳がこれに即反応したらしいのです。

こうした刺激はいつのまにか受けているのだなーと自分で可笑しくなりましたが、これがいいのだと・・・。

無理をせず、緩やかに、楽しめる時には楽しみ、学べる時には学びつつ、この春を過ごせると良いなと思います。

 

それでは今日はこの辺で。

明日が皆様にとって良い一日となりますように・・・・。

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夏日にウグイスの声聞く

2024-04-15 19:10:47 | 日記

晴れ。最低気温3.2℃、最高気温25.7℃。

四月になったばかりと思ってうっかりしていたら、今日はなんと夏日。

冬から春を通り越して、「暑い」一日となりました。

澄んだ空気が残っている午前中に野幌森林公園へ。

雪が解けて歩きやすくなったエゾユスリハコースから大沢コースを今年初めて歩いてきました。

途中、ウグイスの美声が聞こえてきます。

ザゼンソウやミズバショウが正装した姿を見せ始めています。

初夏の日差しが射しこんで、森は明るく、ドラミングの音や鳥たちのさえずりも交りあい、にぎやかでした。

歩き終えた後は、大沢口付近の「森の喫茶店 BIBI」で一休み。ここの女主人さんに「コーヒー飲んで行かない」とのお誘いを頂き、お言葉に甘えることに。

オーナーさんはあちこちの外国を旅された方で、今日はニュージーランドが美しかったと話されていました。

コロナ禍や円安で外国へ行くことは難しい今、久しぶりにこうしたお話を伺うことができて眼の前が広がっていくような気がしました。

世の中が落ち着いてきたなら、また・・・・。

 

それでは今日はこの辺で。

明日が皆様にとって良い一日となりますように・・・・。

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北海道立図書館と新北のうた暦と

2024-04-14 17:48:58 | 日記

晴れ。最低気温8.9℃、最高気温21.4℃。

桜の蕾

酪農学園大学の農業実習地

最高気温が20℃超えとなり、初夏の陽気になりました。

その爽やかな4月の春の日差しの中を北海道立図書館へ。

図書館内に子どもたちの姿がなかったのは意外でしたが、お天気に誘われて戸外に出かけたのかなとも思いました。

それはともかく、絵本を1冊借りて、館を後にしました。

昨日は石川啄木の忌日だったようです。

函館の立待岬にある啄木のお墓を参ったこともありました。

啄木のファンは多いと聞いています。

それ故、啄木忌には「過ぎたる供華」が捧げられたのでしょう。

「風荒し」とはどういう状況なのかと思い、解説を読むと次のように記されていました。

「漂泊の魂に、迫るかのようにきょうの風が荒く吹く。」

この日は魂を癒す風は吹かなかったのだなと思います。

それにしても、26歳で亡くなるとは若すぎます。

 

それでは今日はこの辺で。

明日が皆様にとって良い一日となりますように・・・・。

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キタコブシほころぶ

2024-04-13 17:21:39 | 日記

晴れのち曇り。最低気温6.2℃、最高気温18.3℃。

午前中、野幌森林公園へ。

春の暖かな日差しに森の中は明るく爽やかな雰囲気に包まれていました。

森の中から雪が消える日もそう遠くないかなと思います。

 

一方、近くの南町公園ではキタコブシがほころび始めました。

ピーター・ヒッグス博士のユニークな人柄が偲ばれました。

「目立つことを好まない性格」なのに「名声は高まる一方だった」そうで、そういうところにものすごく心惹かれました。

2024年4月8日、94歳で逝去されたとのこと、ご冥福をお祈りします。

「地球は青かった」というガガーリンの言葉は覚えています。

小学生だったので、宇宙から見れば地球は青く見えるんだとぼんやり思いました。

その言葉は帰還後の記者会見の席で発せられたものとのこと。

解説によると、ロシアでは乗り込むときの「さあ行こう」という言葉の方が人気があったとか。

ロシアと日本で印象に残る言葉が違ってくるというのは、当事国であることの他に情報量の差や国民性などの理由もあるのかもしれませんが、興味深いことです。

宇宙開発の草創期に活躍したガガーリンは若く誇りに満ちていたのでしょう。彼に対する尊崇の念が感じられました。

あの時代は宇宙に対するロマンも半端ではなかったと記憶しています。

何事も始まりがあれば、その後があるわけで、今、宇宙開発事業はどうなっているのだろうと思いました。

 

それでは今日はこの辺で。

明日が皆様にとって良い一日となりますように・・・・。

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雨の野幌森林公園と新北のうた暦と

2024-04-12 16:04:08 | 日記

雨のち晴れ。最低気温6.5℃、最高気温16.3℃。

雨降る野幌森林公園へ。

この雨は催花雨とも呼ばれる、植物の開花を促すような雨です。

風もなく暖かな雨でした。

万物をうるおし育てるという意味合いから慈雨と名付けられてもいるようです。

森全体が雨に濡れ、まるい水滴を湛えた花や葉の姿には神が宿っているように思えました。

「古家に綺麗に住んで」という暮らしへの誠実さから生まれた安定感のある句のように思えました。

「SDGs」が叫ばれている今ですが、そういう言葉が表に出てこない以前から、「自分の身の丈に合った生活」を心がけている方々がたくさん居たのだろうと思います。

「ものの形が定かに見えない曖昧なことがかえって情緒的」であると解説にあります。

生き方にも、その中から生まれたであろうこの句にも憧れと尊敬に似た感情を覚えました。

 

それでは今日はこの辺で。

明日が皆様にとって良い一日となりますように・・・・。

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野幌森林公園にエゾエンゴサク咲く

2024-04-11 16:36:44 | 日記

晴れ。最低気温-0.3℃、最高気温12.7℃。

野幌森林公園大沢コースの雪はほとんど消えていました。

コースわきのエゾエンゴサクの花が咲き始めています。

春を待つ花や木々たちは葉を芽吹かせ花を咲かせることに一生懸命なようです。

目には見えないところでも、生きとし生けるものすべてが、命を輝かせることにのみ懸命になっているであろう森の春がやってきました。

雪解けとともに、ふきのとうがあちこちに頭をもたげ始めました。

本日の新北のうた暦の掲句に詠まれているのはふきのとうです。

解説によると、作者は高校教師で新入生を迎える準備中で、窓の大きな保健室からふきのとうが見えたのでしょう。

やがて、濃緑の蕗となる前段のふきのとうの姿はどこか初々しく、新入生と重なる気もします。

また、萌黄色のふきのとうにあやかりたくなるほどの生命力が内在していると感じて詠まれた句のようにも思えました。

 

それでは今日はこの辺で。

明日が皆様にとって良い一日となりますように・・・・。

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賢治学会から「会報第六八号」届く

2024-04-10 20:43:21 | 日記

晴れ。最低気温0.1℃、最高気温10.7℃。

 

昨日、宮沢賢治学会から「イーハトーブセンター会報第六八号●ごとんごとん」が届きました。

表紙をめくると小林敏也氏の「少年老イ易ク 賢治分リ難シ」の寄稿が掲載されています。

その文章の最後は次のように締めくくられていました。


わたしたちは、氷砂糖をほしいくらいもってしまったので、きれいにすきとおった風をたべ、桃いろのうつくしい朝の日光をのむことを忘れてしまったのではないだろうか。

もう一度、賢治の書いたものがたりに耳をすまし、その幾きれかが、あなたのすきとおったほんとうのたべものになりますように。


本当に私たちはいつの間にか、賢治の思い描いていたイーハトーブからずっと離れたところに来てしまっているのかもしれません。

「すきとおったほんとうのたべもの」にとの願いで書かれた賢治の童話を、分からなくてもよいから手に取って、賢治ワールドをさまよってみたくなりました。

それでは、今日はこの辺で。

明日が、皆様にとって良い日となりますように〜。

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肌寒い春の日と新北のうた暦と

2024-04-09 20:11:53 | 日記

曇り時々雨。最低気温1.7℃、最高気温9.6℃。

今日は昨日と異なり、肌寒い日となりました。

それでも雪解けは進んでいます

夕方、野幌森林公園へ。

大沢口前の湿地にマガモたちがやってきています。湿地に水が湛えられたタイミングを見計らったように。

エゾエンゴサクやミズバショウもしっかりしてきました。

本日の「卓上四季」です。もうコブシの花がほころんだそうです。

引用されていた丸山薫氏の詩が良いなと思いました。

さて、春の訪れを綴ったこのコラムは「春風のそよぎを感じながら、足取りも軽やかに歩いてみたい。」と結ばれていました。

春になり、夏用のスニーカーに履き替えるとぐんと足元が軽やかになります。

北海道の春を実感するのは、足元からかもしれないなどと思いました。

本日の新北のうた暦の掲歌です。

「催花雨」という繊細で慈愛に満ちた言葉が活かされている作品のように思います。

情景の美しさに加えて抒情があふれ出ているところに心が惹かれました。

 

それでは今日はこの辺で。

明日が皆様にとって良い一日となりますように・・・・。

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野幌森林公園の雪解け模様

2024-04-08 18:03:05 | 日記

晴れのち曇り。最低気温8.7℃、最高気温16.5℃。

エゾエンゴサクとニリンソウ

最高気温が16.5℃と上昇し、雪解けがみるみるうちに進んでいきます。

野幌森林公園の大沢コースではエゾエンゴサクとニリンソウが頭を持ち上げて来ていました。

あと数日でエゾエンゴサクは開花するかもしれないと思っています。

水芭蕉はこわごわ頭を出していたのですが、今日は佇まいに少し余裕を感じました。

大沢口前の湿地には雪解け水が湛えられ、鏡のように木々を映し出しています。

生きとし生けるものにとって、瑞々しい森に命を輝かせる春がやってきました。

 

それでは今日はこの辺で。

明日が皆様にとって良い一日となりますように・・・・。

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北海道開拓の村へ

2024-04-07 20:35:47 | 日記

晴れ。最低気温5.7℃、最高気温15.4℃。

暖かな春の一日。

今日は「令和6年度 北海道開拓の村ボランティア活動説明会」があり、参加してきました。

コロナ禍で2年間の活動停止期間を経て、今年度からは本格的な活動が予定されています。

休憩をはさんで午後からは特別講座があり、加藤修氏(札幌市長室室長)による講演を拝聴しました。

「動物園に象が来た!~円山動物園の社会的役割とは」という演題です。

貴重なエピソードを伺うことができました。

その道の仕事にはその仕事ならではのご苦労があり、それを知恵と工夫で乗り切ることに喜びもあるのだと思います。

全てのスケジュールが終了した後、雪が解けた村内をゆっくり歩いてきました。

春の陽光がこの村の豊かな自然に優しく降りそそいでいます。

村の春は絵本のページが繰られるように日々緑が広がりを見せていくことでしょう。

美しいけれど短い、春の物語の始まりです。

 

それでは今日はこの辺で。

明日が皆様にとって良い一日となりますように・・・・。

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野幌森林公園と「森の喫茶店 BIBI」へ

2024-04-06 17:28:48 | 日記

晴れ。最低気温0.8℃、最高気温12.5℃。

昭和の森のカツラ

午前の空気は澄んでいました。

めずらしく、いつもより早い時間帯に野幌森林公園へ。

駐車場はまだ空いていました。

二けたとなった今日は暖かく、雪解け水の奏でるかすかな音や鳥たちのドリミングと自然の躍動が感じられます。

そして、家人と義妹とともに大沢口付近に開店している「森の喫茶店 BIBI」にてランチタイムを過ごしました。

和風スパゲティとコーヒー、美味しかったです。

そして、本日の新北のうた暦の掲歌です。

片岡球子氏の絵画を思い浮かべながら、作品と解説を拝読しました。

美術と短歌とがこのように繋がるのを新鮮に感じます。

興味深かったのは、「へたうま」と球子氏の画風を称した作者もまた、「ただごと歌」という「へたうま」的な現代短歌を確立された方とのことです。

正直、画壇にその名を残す片岡球子氏の絵画を「へたうま」と詠まれていたことに驚きました。

でも、作者自身が「へたうま」というその分野で名を馳せた方だったということで、納得できたところです。

「へたうま」という領域は耳にしたことはあったのですが、何だかとてつもなく奥が深いように思いました。

 

それでは今日はこの辺で。

明日が皆様にとって良い一日となりますように・・・・。

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福寿草とフキノトウと春眠の句と

2024-04-05 19:33:37 | 日記

晴れ時々曇り。最低気温-0.6℃、最高気温9.9℃。

義母が無事退院しました。

明日が98歳のお誕生日です。自分のお部屋で誕生日を迎えられることになり、何よりです。

野幌森林公園の福寿草は満開、フキノトウもたくさん顔をみせていました。

雪にうずもれていた大沢口の車止めも全体像が見え始めました。

気温が上がり、春の光が注ぐ森は雪解けが一段と進んでいます。

本日の句には作者の解説も載っていて、そこから浮かび上がってくる人間性に勝手ながら親近感を覚えました。

その作者ならではのエピソードをふまえた句です。

「春眠の束の間」に起こる何かが「海くぐる汽車」で良かったと思いました。

平和な光景だなと・・・・。

 

それでは今日はこの辺で。

明日が皆様にとって良い一日となりますように・・・・。

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「清明」と「蛙の目借時」の侯

2024-04-04 19:08:54 | 日記

曇りのち晴れ。最低気温0.8℃、最高気温8.8℃。

北海道立図書館前庭

気温は高かったのですが、午後から、急にひんやりした風が吹き始めました。

美容院は大混雑で、小一時間待つことに。

終了後は頼まれた数品の買い物を済ませて、ランチは我家で。

 

ところで、本日、44()から、二十四節気の「清明(せいめい)」に入るとのこと。

この「清明」は「清浄明潔(せいじょうめいけつ)」を略した言葉で、春の穏やかな日差しを受けて、天地万物が清々(すがすが)しく、明るくある様をいうのだそうです。

春まだ遅い北海道でも、「清明」の時季を迎え、爽やかさにくるまって明るく過ごせそうな気がしてきました。

「蛙(かわず)の目借時(めかりどき)」というのは春の陽気で眠気をもよおすころを言うと解説にありました。

ほんとうに面白い言葉があるものだと思います。

ストーブの上でヤカンが湯気を上げていた風景は子どもの頃、どこかで見たことがあったような・・・・・・。

時間が穏やかに流れていて、心が落ち着く句のように感じました。

 

それでは今日はこの辺で。

明日が皆様にとって良い一日となりますように・・・・。

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「海明け」のコラムと「春光」の句と

2024-04-03 18:32:51 | 日記

雨のち晴れ。最低気温-3.0℃、最高気温9.3℃。

〈北海道新聞4月2日付け〉

網走では4月1日から本格的な漁が始まったようです。

つまり、オホーツク海の網走沖では「海明け」となったのです。

昨日のコラムでは八木義徳著の『海明け』からの一節が引かれていました。

画家を目指しながらも中国大陸に渡り、敗戦時の中で愛妻を失う、主人公の史郎。史郎は戦時下に妻を亡くした作者を投影しているとコラムにあります。

妻の遺骨を抱きオホーツクへ向かう史郎。そして、妻にこう語り掛けるのです。

よく見ろ、これが海明けだ。白い流氷群は無限の彼方へ消え去り海のいのちがいま蘇ろうとしている

そして、コラムは3か月が過ぎた被災地能登を思い、こう結んでいました。

以前のくらしは遠く、激変した海が出漁を阻む。それでも信じたい。いつか〈海明け〉が来る、と

今日は晴れて春光が降りそそぐ過ごしやすい日となりました。

その春光が詠まれた句です。

春を迎えた弾む心はやはり、黄色味を帯びているものにこそ例えられるのかと思います。

桃色ではなく、黄色の持つ輝きが冬を耐えて迎える春の光に似つかわしいものといえるのでしょう。

「春光や」に続けて「卵サラダにマヨネーズ」と、気負うことのない言葉がピタッとはまり、印象に残る作品の一つになりそうです。

 

それでは今日はこの辺で。

明日が皆様にとって良い一日となりますように・・・・。

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