バリエーション山行同人

藪岩、沢等を中心としたバリエーションルートを中心とした山行を志向しています。

奥多摩 日原川 倉沢谷 塩地谷(2018.8.4)

2018-08-05 21:27:07 | 

2年前、この谷を遡行した際、途中、分岐を誤って、棒杭谷を辿ってしまい、一杯水よりもだいぶ東方に突き上げてしまった。今回は、足慣らしを兼ねて、前回の誤りを正すべく、一杯水に突き上げるルートを目指した。

前回と同様、奥多摩駅7:27の東日原行バスに乗り、途中の倉沢で降りる。盛夏のせいか、バスは1台で立ち客が少しいる程度。やはり奥多摩は春秋中心で、皆、アルプスに行ってるのかな。

倉沢谷を右下に見ながら林道を進む。林道の周辺のあちこちから湧水が流れており、また倉沢谷も水量が多かった。魚留橋が近づいてきた辺りで、倉沢谷は大量の流木で埋め尽くされており、先日の台風の影響かもしれないと感じた。

▼地蔵橋手前のこの位置から踏み跡を辿り、沢に降りる。辺りは緑が繁茂していた。

 

▼地蔵谷を分け、塩地谷に入って最初の滝。今日は水量がとんでもなく多く、釜に入ると胸までつかる箇所もあった。

 

▼地蔵滝。この後、右岸を巻いて、作業道に出る。

 

▼山道の桟道2つを渡った後、懸垂下降で河床へ(写真は見上げたところ)

 

▼ゴルジュもあるが、全体として谷が広く、明るい沢

 

遡行図にある「6mCS」の滝は、我々の力量では登れないことは明らかであったが、右岸にあるという巻き道がよく分からなかった。落ち葉の詰まったルンゼ状の壁を登るのかと思ったが、ちょっと危うそうだったので、だいぶ戻って、緩やかな右岸の小尾根を登ったところ、山道に出たので、そのまま遡行図で言うところの「小屋跡」まで山道を辿って進んだ(途中、支流を渡る木橋あり)。

 

▼棒杭沢(右俣)の出合。前回はここを進んでしまった。

 

▼左俣がこちらで、川幅の狭い小滝を越えて行くのが塩地谷。

 

この後、7mの大滝にぶつかる。右岸を見上げると、樹木に残置ロープが掛かっていたのが見えた。
念のため、30mロープを出して、2箇所ランニングを取って進んだ。少し足場が悪い箇所あり。

徐々に水量が減って、水が枯れたため、フェルトシューズを脱いで進むが、一時的な伏流だったみたいで、程なく水流が復活した。

 

▼ゴーロが続いたが、最後に3条すだれ状の5m滝が壁のように現れる。アプローチシューズに履き替えた後だったので、濡れない経路を選んで直登した。

 

この後、完全に水流が途絶え、急登が続くが、高度計がどんどん上がって行き、面白いように標高を稼ぐことができた。程なく、一般道の道標が見えた。

 

▼一杯水に到着

 

▼ここを詰めてきた。全く藪漕ぎの無いすっきりしたフィナーレ。

 

この日は全体に水量が多く(カエルを多く見かけた)、遡行にだいぶ時間を要した。

この後、一杯水避難小屋を経て、長い下りを経て、東日原バス停に下ったが、一人のハイカーに会うことなく終わった。今回、ハイカーに出会ったのは、遡行開始前、同じ倉沢バス停で降りて、棒杭尾根に行かれるという女性1人であった。塩地谷は、変化に富んだ楽しめる沢であった(直登できそうにない滝が明確)。

 


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