10月20日は午後から雷雨であったが、その翌日は日本全国「秋晴れ保証」の山行日和とのことで、急遽、日帰り山行に行くことを決めた。候補はいくつかあったが、そのうちにトライしたいと考えている「妙義 相馬岳北稜」の下見を兼ねて、その際の下山路および入山地点の確認を行いながら、妙義山域で珍しく手を付けていなかった「女坂を登って表妙義の主稜線に出て、相馬岳のピークを踏み、少し戻って、国民宿舎跡に下る」周回ルートを採った。ルート全体の感想は以下の通り;
・女坂、裏相馬岳から国民宿舎跡への下りの何れも、所々にテープ(黄色が多い)や道標はあるものの、道がかなり荒れており、分岐で注意しないと、有らぬ踏み跡に導かれることが多かった。
・裏相馬岳からの下りはやせ尾根中心であったが、かなり複雑な経路を辿ることになるため、(長い相馬岳北稜を終えた後)陽が落ちてからの下降はかなり困難な感じがした。
この日の朝は、未明の工事が長引いたとかで山手線が動いておらず、焦ったが、地下鉄の振り替え輸送で、何とか池袋に辿り着き、新幹線、信越線を経由して、8:00頃、西松井田駅に到着。予約していたタクシーに乗り込み、国民宿舎跡付近のゲート前で降ろしてもらう(2,440円)。辺りは、昨日の夕立ちのせいか、かなりぬかるんでいた。
▼星穴沢橋の登山口
▼昭和45年2月11日に星穴岳で生涯を終えた2人の藤岡女子高生の慰霊碑にいつものように拝礼。
▼星穴岳への道を分け、「女坂」と書かれた道標に従い、沢筋を何度か渡渉したり山腹を絡んだりして標高を上げていく。
▼黄色テープがあちこちに有って迷った箇所。この方向に行くのが正しい。
▼女坂上部から、「怪峰」星穴岳を望む。藪が繁茂していたため、「眼」が半分閉じているかのよう。
▼表妙義の主稜線に到着(10:00)
▼茨尾根のピークから相馬岳
▼相馬岳から浅間山方面
相馬岳から北側斜面を偵察してみたが、眼前に円柱状に屹立する天狗岳への縦走路にすぐに出てしまい、相馬岳北稜に至る経路は特定できなかった。北稜を詰めて行った時、直接、相馬岳に出るのか、天狗岳からの縦走路の途中で合流するのか定かでない。
▼相馬岳から見た鷹戻し、西岳、星穴岳の3兄弟
▼裏相馬岳からの下りから右側を見ると相馬岳北稜の岩峰群が(左は、「ハサミ岩」)
▼北稜の核心部の全体像
▼国民宿舎跡への下山路にも特徴的な岩峰がいくつか
▼岩峰の基部が、風穴が開いた岩小屋になっていた(下降して2番目の岩峰)
▼風穴から見た相馬岳北稜
▼裏妙義に正対するように下降していく。丁須の頭もくっきり。
▼やせ尾根の明瞭な踏み跡を直進していったら踏み跡が怪しくなったため、登り返したら正しい道が見つかった。このため、誤った尾根筋に倒木を立てかけておいた。
▼車道に出た。(14:30)
まだ陽が高かったので、長い車道を歩いて、北稜の取り付きを地図を見ながら特定しに行くことにした。
▼青いテープがあり、上の樹に「55」と表示されたこの位置がおそらく北稜の取り付きと思われる。
▼そのすぐ上流側には、1、2台くらい駐車できそうな場所を確認。
▼その後も長い車道歩きの末、16:03発の電車に乗り込んで帰京。