消費税アップにより北杜市内の温泉料金は「別荘族のみ値上げ」に | 八ヶ岳ゆるふわ日記

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八ヶ岳南麓大泉と東京を行ったり来たりの毎日。日々のよしなしごとを綴ります。

  八ヶ岳南麓北杜市の「三大別荘族いじめ」といえば、

① ゴミの排出物制限(電池や段ボールは東京に持って帰れし)

② 固定資産税を住民並みにしてやる代わりにレシートを5年にわたり毎月集めろし

③ 別荘族の公共施設利用料は住民の倍づけさよ~

という、揃いも揃って単なる腹いせに過ぎないというもの。このうち公共施設利用料は温泉からスポーツ施設まで、別荘族の料金はぴったり2倍なのだが、私がしばしば利用する「いずみプール」だけは何故かその法則から外れて住民200円、別荘族420円という半端な価格設定になっている。 

 

 久しぶりにその「いずみプール」に行った。

 平日午後4時の利用者はゼロ。おそらく気温が低いうえに、大相撲中継を見ているお年寄りが多いのだろう。

 

(私以外は誰もおりません)

 

 いずみプールの東京のプールとの一番の違いは利用者数が少ないことにある。

 東京だと25m完泳レーンの渋滞がひどい。浮いているのか泳いでいるのか分らない瀕死のマンボウのようなお年寄りが一人いらっしゃると、その後に長蛇の列ができる。ターンの時に一息いれて「お先にどうぞ」をしてくれればいいのだが、かなりのマンボウは我関せずとばかりひねもすのたりのたりと遊弋する。世の中からあおり運転が一向に減らない要因はこういうところにもあるのではないだろうか。

 一方いずみプールはレーンの渋滞は皆無で、プールをジャグジーと勘違いしているお年寄り連がレーンの両端にタムロしているのが玉にきずだが、それを除けば極めて快適である。

 

 帰りがけに受付をふと見ると「料金改定のお知らせ」があった。

 

 

 「住民200円別荘族400円」というのが本来の料金なのだが、つい別荘族を420円にしてしまったのだろう。今更値下げもできないので住民側を10円上げることで辻褄を合わせたのに違いない。

 「ふふふ。市内料金だけ上げるんですね」

 「はい消費税10%の関係で」

 「・・・」

 

 知らなかったが公共施設利用料は消費税込みの価格らしい。

 北杜市のHPを見ると、「泉温泉」や「パノラマの湯」では住民据え置き(410円)、別荘族値上げ(820円→830円)とプールと逆の現象が生じている。

 このロジックは単純明快で税抜きの住民料金は380円、別荘族料金は2倍の760円だからだ。

 住民 380×1.08=410.4 →410円  

     380×1.1=418.0 →410円(1の位切り捨て)

 別荘 760×1.08=820.8 →820円

     760×1.1=836.0 →830円(1の位切り捨て)

 

 わずか10円とはいえ、ただでさえ高い別荘族の温泉料金のみが値上げとはなんとも皮肉な結果になったものだ。

 一方プールの方はやはり釈然としない。

 住民の税抜き料金をx、別荘族の税抜き料金を2xとした場合、端数処理によって現行の料金差、新料金の差を産みだすxは存在しないのだ。

 

 「だからなに?」と言われると返す言葉がないが、つまりそういうことです。

 

(プールから戻ると住民のEさんが呼んでくれた市のユンボとトラックが)

 

(道にできた溝をきれいに直してくれた 別荘族だとここまで迅速には対応してもらえない)