(八ヶ岳牧場から 編笠山が編み笠をかぶってどうする?)
八ヶ岳登山を2019年の目標としたのが今年の3月のこと。ターゲットは三ツ頭(標高2580メートル
その時の記事は → ここ )。上期中に三ツ頭登山を終える計画であったが結局未だに手つかずの状態である。「老人老い易く学成り難し」というヤツかもしれない(違います)。
そうこうするうちに気持ちだけは大きく変わり、ターゲットを三ツ頭から編笠山(2524メートル)に変更することにした。
最大の理由は編笠山近くにある「青年小屋」という山小屋の存在である。青年小屋には居酒屋が併設されているというのだ。
(青年小屋 標高2380メートル 開設は1961年)
(入口には赤ちょうちんが)
私はここに一泊することに決めた。
観音平登山口からおよそ3km、標高差は800mと三ツ頭登山(往復8km、標高差1080m)よりも
はるかに楽だ。編笠山は翌日のんびり登ればよろしい。
そうと決まれば善は急げ、さっそく観音平登山口まで下見にでかけた。
折からの秋晴れ、木漏れ日の中をスバルフォレスターは颯爽と駆けていく。かつての愛車CRVの記憶も毎日少しずつ薄れてきている。
時はいつの日にも 親切なともだち
過ぎていく昨日を 物語にかえる~
そんな鼻歌を交えながら走ること20分、ちょうど午前10時に観音平登山口に到着した。3連休初日ということもあって駐車場はすでに満車、沿道に無数のクルマが路上駐車していた。
(二つの駐車場とも満車)
編笠山方面への登山道をそらの散歩がてらウロウロした。
そらは野性の本能が刺激されたらしく、グイグイと斜面を登り始めた。
(お~い 置いてくぞ~)
やがて看板が。「雲海」といういかにも眺めが良さそうな場所があるらしい。
看板から少し進んだところで、編笠山方面から下りてきた女性に雲海までの距離を尋ねると、「そうねえ、ここから15分位かしら」とのこと。そらのウンチ袋以外は何も携行していないが、その程度なら散歩の延長である。
それから15分ほど進んだが、登山道は依然として樹々に覆われたまま。しばらくすると今度は男性とすれ違った。
「こんにちは。雲海までどの位ありますか」
「そうだな~、ここから30分はかかるよ。傾斜もきつくなるし」
「(え~!そらのせいにして、もう引き返しちゃおっと)そら、30分だってさ。もう帰りたいね」
「ふふふ。ワンちゃんは登りたがってるみたいだけどね」
ちょっと気まずいので少し時間をおいてクルマに戻った。
(親の心子知らず)
10月の平日、好天の日を選んで青年小屋を目指すことにした。
(青年小屋までは標準で3時間のコース 4時間見ておけば大丈夫だろう)