梅雨のこの時期我が家の昼メシは、
そうめん(ひまわり市場のイカ天(これに限ります)をお供に)、明太子パスタ(大葉、イカ、エノキ入り)、冷やし中華(シマダヤ)、
など麺類が多いのだが、時折不意にやってくる「バスガス爆発の日」にはご飯、それも炒飯が無性に食いたくなる(バスガス爆発の記事は → ここ )。
今日も梅雨の合間に庭仕事をしていると突然ガス爆発があったので、さっそく近場の韓国レストラン
「どんぐり」に出かけて炒飯を食うことにした。
あいにく今日はいつもの定席に先客がいらっしゃったので奥の部屋へ。ここはとても居心地のいい空間なのだが、マスターご夫婦と無駄話ができないのが玉に瑕だ。
(南と西が窓になっている)
まずは生ビールをグビリ。
梅雨時のビールは本当に旨い。
潜在意識下でビールを飲みたかったせいで炒飯が食いたくなったのか、それとも炒飯に触発されて
ビールを飲みたくなったのか。
ビールと炒飯はあたかもメビウスの環のように因と果を怪しく織りなしていくが、もはやそんなことはどうでもよい。
(今日のお通しは定番卵焼きと切干大根)
窓からいつの間にか全滅したタラノキ(フフフ)に代わって畑に植えられたネギだのニラだのを眺めていると、厨房から威勢のいい音が聞こえてきて、やがて炒飯が登場した。
「どんぐり」の炒飯の特色は自家製ベーコンをたっぷり加えていること。こいつがどこまでも風味を引き立てる。
(ベーコン、卵、ネギ、レタス入り)
かれこれ30年以上前のことだが、週刊誌で「東京で評判の旨いチャーハン店の店主にこっそり秘訣を聞く」という覆面座談会ぽい特集をやっていた。
その答はちょっと意外なのだが、どの店主も異口同音に言ったのは、「・・・・に加えて、味の素を客の健康など気にせず『これでもか』というほどふりかける」由。
その点「どんぐり」は炒飯に限らず料理に化学調味料は一切使わないので、素材そのものの味を堪能できる。
八ヶ岳南麓に旨いものは多々あるが、こと炒飯に関してはここ「どんぐり」と「照るぼうず」が白眉といえるだろう。