わかくさモノ造り工房

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ペーパークラフトを中心に創る造る作る

日本が誇る通常動力型潜水艦「そうりゅう」ペーパークラフト 

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今回の作品

以前から作りたかった作品ですが、先延ばしになっていたものです

出典はいつもお世話になっているコチラのサイト↓

ペーパークラフトの『紙模型工房』 - 海上自衛隊潜水艦『そうりゅう』インデックスページ

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無料でたくさんの展開図を公開して下さってます

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プリンターの影響でしょうか、ちょっと全体が青みがかっているのが勿体ない
もっと黒々してた方がかっこ良かったですね

(´-‘).。oO(PDFだと色調を弄れないのよ・・・)

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そうりゅう とは

f:id:wakajibi2:20201124173335p:plain(出典:海上自衛隊ホームページ)

海上自衛隊通常動力型潜水艦「そうりゅう型」の1番艦です

現役です、バリバリ働いています

 

旧海軍から数えると

初代:御召艦「蒼龍」

二代目:航空母艦「蒼龍」

三代目:潜水艦「そうりゅう」というわけで今回の船は三代目蒼龍に当たります

 

二代目の空母「蒼龍」は有名ですが、初代の御召艦は良く分かりません

ネットを漁ってみた結果、どうやら江戸末期~明治期の外輪型汽帆船のようです

余談でした

 

【要目】

基準排水量 2,900トン

全長 84.0m

最大幅 9.1m

深さ 10.3m

吃水 8.5m

機関方式:ディーゼルスターリング・エレクトリック方式

最大潜航深度:非公表

 

通常動力型・・・というのは原子力潜水艦に対しての分類です

日本では原子力船に対する拒絶反応が強すぎて保持できない

 

基本的にディーゼルエンジンで発電機を回してバッテリーで動く仕様になっておりますが・・・良く分からないのがスターリングエンジン

非大気依存推進(AIP)とかとセットになって解説されていることが多いのですが、説明がメンドクサイので興味のある方は各リンクに飛んでください

 

というのも「そうりゅう型」は12番艦まで就役しており、最後の2艦はスターリングエンジンは撤廃されて、結局リチウム蓄電池を使ったディーゼル・エレクトリック方式に戻ってるんですよね

 

ちなみに1番艦~12番艦まで名前を羅列してみるとこうなります

1.そうりゅう 2.うんりゅう 3.はくりゅう 4.けんりゅう 5.ずいりゅう 6.こくりゅう 7.じんりゅう 8.せきりゅう 9.せいりゅう 10.しょうりゅう 11.おうりゅう 12.とうりゅう

まぁいろんな龍がいるものです

 

ところで

旧海軍の中でも、私の大好きな空母「飛龍」

この銘艦の名前を継いだ潜水艦「ひりゅう」の登場を今か今か、と待ち続けたのですが、ついぞ現れることはありませんでした

次の新型はクジラ系の名前に移行しちゃったのだ・・・(たいげい、とか○○げい な名前)

悲しス・・・

 

あと潜水艦の性能を表すときに面白いのが

最大潜航深度の非公表です

が付くほどの軍事機密ですね、これはどこの国の海軍でも非公表になっています

なんせ潜水艦の性能の良し悪しを判断する要素のほとんどがこの最大潜航深度

これがバレちゃうと、敵さんに

実際に潜った時の乗組員しか知らないんじゃないですかね?ぶっちゃけ

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外見で特徴的なのが、船尾にあるX舵

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いやー、中二病をくすぐりますよね~ X舵!!

 

従来型の舵は、縦舵(垂直舵)と横舵(水平舵)

真後ろから見ると十字、または「+」の形をしています

これはイメージしやすいですよね 縦舵は回頭、横舵は上下動を管理します

 

X舵はすべての舵を同時に動かすことによって様々な姿勢制御を行います

このことによって、機動性UP!!、また1枚だけなら舵が壊れてもだいじょぶ!!

 

さらに「なるほど!」と感心したのが、海の底に着底した時も舵が損傷しにくい

というメリット

 

舵の効きを良くしようとすると、どうしてもある程度の長さが必要になってきますね

そして、潜水艦の任務の中でも大事なのが

待ち伏せ!!

バッテリーを温存するためには、海底に着底することもあるでしょう

何日も動かずに潜伏することもあるでしょう

そんなとき長い十字舵だとどうしても船殻の投影面積からはみだしてしまい、船の安定を保ちながら着底しようとすると海底に刺さってしまいます

もし岩場なら舵を損傷するかも

 

しかーし!

X舵なら大丈夫!!

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舵が船殻からはみでているのは同じですが左右45°に傾斜しています(時計で言うところの4:30と7:30)

y軸方向の長さは√2/2となり海底に刺さるリスクはかなり低くなるでしょう

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潜水艦の性能の良し悪しを判断する要素のもう一つは静粛性

とにかく物音を立てないように行動しなければなりません

スクリュープロペラの素材や形状が静粛性に関わるこれまた軍事機密だそうで、関係者以外が正確な形状を窺い知ることはできないのです

 

また艦橋前部の根元にあるフィレットも静粛性に貢献します

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全体の形状がシンプルなだけに、曲面構造はできるだけ丁寧に作り上げたつもりです

このフィレットにより水中での抵抗軽減や、乱流による雑音を抑えられるということです

↓おそらく主翼の根元に付いてるフィレットと同様の原理

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今回の表題ね、ホントは「最新型潜水艦」って書きたかったのですが、そうりゅう型はもう最新型ではなくなりつつあります

いま建造されている新型艦は、ですな・・・

 

先ほどちょっと紹介したように

潜水艦たいげいです

f:id:wakajibi2:20201125092313p:plain(出典:海上自衛隊ホームページ)

漢字にすると「大鯨」ね これも二代目で初代は潜水母艦大鯨

 

今年(2020年)の10月14日に進水式が行われました

これから艤装を行い、2年後の3月に就役予定です

(´-‘).。oO(ホラ見て!スクリューのところカバーが被されてて見えないの)

 

ただ、外見はほぼ同じなので展示台の「そうりゅう」の文字を「たいげい」にして新型艦!!って言い張っても多分バレませんww

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思いつくまま雑多に潜水艦の解説をしてきましたが、いよいよディスプレイ

 

潜水艦ってね

地味なんです

いや、いいんですよ、大好きなんです

カッコイイんです、強いんです

でもディスプレイするとなると、他の艦船に比べて幾分か物足りなさは否めません

 

なので一計を案じました

地味なら地味でいいじゃない

とことんまで裏方に徹してみようじゃないの!

潜水艦本来の持ち味を最大限活かせるディスプレイ方法

なおかつ、展示場所、保管場所にいつも困っている我が家にとって救世主と言うべきディスプレイ方法

 

これだ!!

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テーブルの下に吊り下げ展示するのってどうよ?

潜水艦の定位置である水面下を再現してみました

護衛艦いずも を水中から護衛する艦 これぞまさに護衛艦の中の護衛艦

なお、縮尺は統一されておりません悪しからず

 

これね?もしプラモデルとか木製モデルでやろうとしたら大変ですよ

ガチの展示棚をテーブル下に設置しないと落下が怖くて置けません

そこはそれ、メチャクチャ軽いペパクラ潜水艦ですわ

お菓子の空き箱に荷造り紐を通して、テーブルの裏側にセロハンテープで貼り付けるだけで十分固定できるのです

仮に落ちても損害は軽微

 

いずもの模型を観に来た人には

「実は護衛にもう一艦、居るんですよ」

つって探してもらうのも一興ww

目線の低いキッズ達ならすぐに見つけ出してくれることでしょう

 

ただ机の下に潜って作業したことを今、若干後悔しています

腰痛再燃の恐れ・・・ヤバす

 

 

 

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