人生初のインターンは「フランス パリ」を振り返ってみた

こんにちは、Mioです。

今この記事を書いている4月4日現在は、世界中でロックダウンが起こり、大都市が閉鎖され外出自粛の真っただ中。

特に3月になってからはコロナの流行地がアジアからヨーロッパへと移り、EU圏中心部はやばいですよね。

そんなニュースを毎日目にしていて、ふとインターンをしていた時のことを思い出しました。

当時、パリの専門でファッションの勉強をしながら、インターンをしていました。

生まれて初めて会社の中で働くという貴重な経験をし、それが海外だったということもあり、とっても良い思い出になりました。

その時のことをふっと急に書いてみたくなったので、今回はインターンをしていた時の振り返り記事です。

ゆっくりタイムの暇つぶし程度にご覧ください。

パリでインターンを始める

私が在籍した専門学校では、インターン先は学校でも教えられるけど基本は自分で探して、的な感じでした。

なので、学校側に自分の働きたいインターン先など、希望を出しつつ各自ネットや知人の紹介などつてで探すという感じだったんです。

学校側で教えてくれるインターン先はほんのごくわずかで、当然自分が希望するようなインターン先の情報は手に入らなかったので、私の場合まずはネットで探しました。

フランスのファッション系ジョブサイトで、自分の希望するインターン先を片っ端から探していきました。

学校の方では子供服のインターン先をゴリ押しされていて、フランス人の友人にアクセサリーの販売とウェディングドレスのインターン先を紹介してもらいました。

でもファッションもいろんなカテゴリーがあります。

私の場合、衣類よりもアクセサリーやバッグ・お財布など小物に関する仕事(特に作る方)を希望していました。

なので、学校や友人から紹介されたインターン先には応募せず、ネットで見つけたアクセサリーブランドにメールを送りました。

簡単な自己紹介と志望動機などを添えて。

良さそうな案件を見つけたら「ここだ!」と思って直感的に勢いで連絡したのが懐かしいですね。

ブランドから連絡が来る

メールを送ったその日のうちに、返信がありました。

一度電話してほしい、と。電話すると、とりあえず数日中にブランドのお店に行くことになりました。

当日、学校で作っていたポートフォリオを持っていき、担当者に挨拶がてら簡単に自己紹介+学校でどんな勉強をしていて今までどんな作品を作ってきたのかプレゼンしました。

担当者のセシルは作品を見てくれましたが、その時はプレゼンはあまり大事ではなくて…

できれば今日からでもすぐに働いてほしいんだけど大丈夫?コレクションが近いの!という感じだったのでプレゼンは早々に切り上げ、すぐに働くことが決まったのを覚えています。

うちの学校のファッション学科は人数が少なく、1クラス15人くらいだけだったのですが、それでもインターン先をなかなか探せない人も居たんです。(学校側にあまりコネがない)

勢いですぐにネットで申し込んだこともあり、割と早くインターン先を決めることができ、そのことを学校の先生に伝えに行きました。

先生も「え、もう決まったの?」と驚いていましたが、そんな感じで予想よりも早くインターンが始まることに。

主な仕事はアクセサリー作り

私の仕事はたくさんあったのですが、主な仕事はアクセサリー作りです。

ブレスレットやネックレスを作るのですが、細いワイヤーにパールのようなガラスビーズをつなげていく作業です。

アクセサリーが好きなのですごく楽しい仕事でしたが、使う素材が繊細なものが多く、ちょっとした力の加減であっという間に割れてしまうことがありました。

なので、綺麗な仕上がりにならなかったり時間がかかったりして焦ることも多々ありました。

あとは、素材の調達もありましたね。

アクセサリー作りに欠かせないパーツの買い出しに行き、必要な数を発注したり発注していたものを取りに行ったり。

業者が使うような専門の素材屋さんってそれまで行くことが無かったので、いろいろなお店を開拓するのが楽しかったですね。

「へー、こんなお店もあるんだ!」と知らない事ばかりでした。

人間関係にも恵まれる

私が働いていたアトリエは、上司のセシルと二人で作業する個室。

ドアを開けると服作りで使う部屋があり、ミシン台や裁縫道具などが置いてあって、学生で同じくインターンをしていたセリーヌと縫子として働いていたポルトガル人の女性が居ました。

下の階には生地がたくさん置いてある部屋があり、そこにパタンナーのブリジットとドイツ人のスザンヌが居ました。

その他にパトロンのジャックとマーク2人。

朝出勤するとみんなでコーヒーを淹れ、星占い好きのスザンヌがその日の新聞で皆の星を読み、1日が始まってそれぞれの部屋でそれぞれの仕事を始めるんです。

私とセシルの場合、ただひたすらアクセサリーを作って、時々わからないことがあれば質問したり買い出しに出かけたり、全く仕事に関係ない話もしてました。

セシルには妹が一人いて当時結婚したばかりで週末にパーティーを開くと言ってました。

で、友達にベジタリアンが居るんだけど、ベジタリアンって言っても大きく分けて2種類あるんだけど知ってる?と聞かれたんです。

「ベジタリアン=肉を食べない人、って思ってる人が多いんだけど肉以外にも魚・魚介類を食べない人と、肉や魚・魚介類以外にも乳製品とか卵も食べないベジタリアンも居るの。

パーティーには両方のベジタリアンが来るから献立が大変!」なんて言ってました。

その時始めてベジタリアンっていろいろあるんだーと知りました。

渡仏してすぐはホームステイしていたのですが、そこで知り合ったスイス人の子がベジタリアンだったんです。でも、その子は乳製品や卵は食べていたなぁと。

ある時は、アトリエでかけていたラジオの話で盛り上がったり、隣の部屋でいきなり喧嘩を始めるセリーヌ達を前にびっくりしたり…(2人の喧嘩は日常茶飯事だったそうですが。)

スザンヌに村上春樹めちゃくちゃ良いよとおすすめされて初めて村上春樹を知ったり。

パトロンのお二人も、すごく気さくで優しくて朝会うといつも日本語で「Ohayo-!」って挨拶してくれました。

毎年春に皆で社員旅行いくらしいんですが、毎回日本に行ってるそうです。お花見の写真も見せてもらいました。

その他には、年始に皆でガレットデロワを食べたり。

フェーヴが当たったのがセシルだったのですが、お決まりの王冠をかぶってめっちゃ喜んでいたのが面白かったです。(普段はクールなタイプ)

コレクションでインターンの締めくくり

最後にコレクションを行い、インターンは終了となりました。

コレクションはパレロワイヤルのブースと、おしゃれなマレ地区のショップを貸し切って行われました。

皆でお祝いにパーッとシャンパンを開ける、なんてフランスらしいですよね。

ちなみに終業式の時もシャンパン開けたりします!

コレクションには私も駆けつけ、自分が作ったアクセサリーが展示されているのを見て、とても誇らしい気持ちになったのを覚えています。

パトロンのマークがコレクションを見に来た顧客に、彼女も作ってくれたんだよと紹介もしてくれました。

最後、帰り際にパトロンのマークに「ビザが必要な時は連絡して!」と言ってもらいそこで皆とはお別れ。

人生初のインターンがここで良かったと今でも思います。

皆が元気になる日が待ち遠しい

今はどこもコロナコロナで行動も制限され、恐怖と不安の中で戦わざるを得ないので、皆本当にストレスですよね。

ふと楽しかったインターンを思い出しては、あの時あんな風に良くしてもらって、こんな風に良い思い出ができたのだから何かの形で返したいなと思います。

今の私にできることと言えば、コロナが落ち着いたらフランスを中心に各国で買い付けにもっと力を入れ、経済の発展を少しでも助けることですね。

素敵な商品を生み出すブランドには潰れて欲しくないですし、末永く素敵な商品を作ってほしい。

そのために自分でできることをもっと考えていこう。

自主外出制限しながら早くコロナが収束するよう願いたいですね。

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