「世田谷イチ古い洋館の家主になる」1 (山下和美著 ホーム社) を読みました。
新聞に紹介されていた
(洋館保存のために家主になって
大きな借金を背負った著者が
「描くぞ」(借金を返すために)と決意した)話を読んで
クラウドファンディングならぬ
クラウド本ディング(本を買って応援する)になれば
と。
北海道に住んでいた子供のころから「素敵な建物」好きだった著者は
(お父さんは大学教授)
間取り図を描くのが大好きな子どもだった。
(わたしもです)
漫画家になって世田谷に住むようになった著者は
通りかかるたびに
この「水色の洋館」に胸をときめかせていた。
この洋館の名前は「テオドラ邸」
テオドラ英子は尾崎行雄の妻で
尾崎三良男爵の娘。
(同じ尾崎なのは偶然)
つまりは尾崎三良が娘テオドラのために建てた家で
現在はギャラリーになっている。
戦後は借家人たちが住み
その中には島尾敏雄の息子で写真家の島尾伸三一家もいた。
(島尾伸三はテオドラ邸ギャラリーで
写真展「洋館で暮らした私たち」を開いている)
見通しを立てて
きっちりしなければ気が済まないタイプの著者が
締め切りに追われながら
今まで会ったことのないタイプの人たちと会い
たくさんの味方を得て
テオドラ邸の家主になる
話です。
3巻まで出ています。
用語が難しくて
マンガだと舐めてかかると
えらい目に遭います……