ゆらゆら荘にて

このごろ読んだ面白い本

ステラ・モンゴメリーの冒険3 地底国の秘密

2020-09-29 | 読書日記
初物の栗を食べました。

「ステラ・モンゴメリーの冒険」シリーズの最終巻
「地底国の秘密」(ロッセル著 2020年7月 評論社)を読みました。




子供嫌いな3人の伯母さん(お母さんの姉)との暮らしから
ワームウッド・マイアに行って
やっと手がかりをつかみかけたのに(2巻)
ステラは今度はいよいよ寄宿学校にやられることになる。
そこは、3人の伯母さんとお母さんも行った学校だった。

厳しい規則
学年全員が一つの部屋に押し込められている寝室
怖い先生たち
不味い食事……
典型的な寄宿学校の中で
ステラは2人の女の子と友だちになる。

そのうちの1人
学年で一番小さいオッティリーがいなくなってしまう。
オッティリーが言うには
お母さんが行方不明になったから
オッティリーはこの学校に入れられたのだ。

オッティリーの「たすけて」というメモを見つけた
ステラとアガパンサスは
夜、学校を抜け出してオッティリーを探しに行く。

夜の遊園地で
下水道で
地下の世界で
ステラは走る。

ピアノと手紙の代書とお茶の葉占いをする
(なんて素敵な職業)
コーネリアス氏(頭にコクマルガラスを載せている)の助言を受けて
ステラは進み続ける。

ステラが地底国で見つけたものは……


とにかく走るステラに
読んでいるこちらが息切れしそうなほど。

「コーネリアス氏は
真鍮の水差しから水を薬缶に入れ
暖炉の中の小さな火にかけた。
缶からお茶をふたさじすくうと
お寺や小さな太鼓橋の絵のついたティーポットに入れた」
(これは占いのお茶)
というお茶の場面で
ほっとひと息つけるくらいです。

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