改めて県をまたいだ移動について考える

一昨日からの大雨は、特に熊本県や鹿児島県の洪水被害、さらに静岡県でも伊豆地方の土砂災害が大きく、大きな災害となってしまいました。例年梅雨の終盤の時期になると前線が停滞し、局地的な豪雨が続くということはここ数年の状況を見れば、日本のどこかで起こり得るということは十分に予想できました。

熊本県人吉市ではかなりの地域が水没してしまっているようで、住宅が冠水したところでは、しばらく避難所での生活を余儀なくされる人が多く出ることが考えられます。この避難所の生活というのは通常時なら多少の辛抱をしつつ過ごすということになるのですが、今年の状況はちょっと変わってきています。

東京では新型コロナウィルス陽性患者がいきなり増加しましたが、その前から県をまたいでの行き来をすることに関しての表向きの規制(というか来るなというプレッシャー)は少なくなり、国内の大型レジャーランドも次々と再開するようになってきました。

ちなみに、私が一昨年にインフルエンザにかかったのは、東京ディズニーランドでインフルエンザをもらってきた職場の人から伝染してかかったのですが(^^;)、人が多く集まるところで知らないうちに感染し、今回大きな水災の被害を受けた地域に里帰りした人がいたら、どこかの避難所に入ったことで避難所全体の人が新型コロナウィルス感染の危険に陥るようなことがもし起こったらと思うと、心配でなりません。

できれば避難所に入る際に地元民なのか旅行で来たのか里帰りなのかの確認はするとは思いますが、全ての避難所でそんな事ができるのかはわかりません。避難所で検査なんてことも難しいでしょう。避難所は水災を避けるためのものなのですが、見えない脅威に対応する前に、今目前にある脅威を何とかしないとという部分が多分にあるので、完全に新型コロナウィルス感染対策がされない状況も十分に考えられます。

避難所に入らないで自分の車で車中泊をしながら避難生活をする場合にはそれなりの用意(手足を伸ばして寝られるような車内環境の整備など)が必要になりますし、今回の大雨の被害対応はその点でも大変に難しいということは言えると思います。また車の中での避難というのは、建物の中に比べると危険な部分もあり、車中泊よりも避難所に入った方が危険を回避できるケースもありますので、その点も十分に考慮していただきたいです。

今月のお盆に里帰りを計画されている方もいるかと思いますが、個人的には、検査で陰性がわかっているとか、抗体があることがわかっているとか確実なものを持っている人を除いては、少なくとも長雨による水害や土砂災害の危険があると思える梅雨明けまでは、特にここ数年大きな被害が出ている地域にご実家がある方については、里帰りは伸ばして災害と感染のダブルパンチになることを避けるようにすべきでしょう。

今回の水害が起こってから書くのもずるいと思われるかも知れませんが、感染症対策は経済との関係でなかなか今までのように自粛を共用することは難しいと思いつつ、大雨が降るということがわかっている中、なぜ行政(国だけでなく地方も)は「来るなら梅雨明け後に」というようなアナウンスができなかったのかという風にも考えてしまいます。今後については、実際に大きな災害が起こってしまっただけに、せめてこれから開く避難所についてはきちんと感染症対策を行なって欲しいですし、外からの援助も必要になってくると思います。


カテゴリー: 防災関連ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

スポンサーリンク

コメントを残す