全国の民放ラジオ全てがradiko対応に

最近、車で地元のラジオを聞いていると、今までは完全にローカルの内容でリスナーも県内に限定されていたのが、時々とんでもない遠方からのリスナーのメッセージが入るようになりました。これは感度の良いラジオが急に発売されたわけではなく、インターネット経由でラジオ放送を聞くことができる「radiko」のアプリやサイトを利用してラジオを楽しんでいる人が増えたためだと思われます。

面白いのは、テレビのように東京や大阪などの首都圏の放送局にリスナーが集中するのではなく、地方のそれほど対外的に知られていなそうな番組でもそれなりにラジオ好きな人に聴かれているということでしょう。やはりこれにはインターネットの力が大きいと言えると思います。地方のアナウンサーやパーソナリティはネットを使って発信をしていて、ブログやツイッターなどを見ると声だけでなくその面白さを直に感じることができるようになります。また、You Tubeや各種動画配信サービスと連携し、放送の様子をライブ配信(放送内の曲は著作権上の理由でカットされることが多いですが)する場合もあり、まさにテレビ電話のような身近さで、全国どこの放送局の番組も楽しめるようになっています。

ネット配信を行なっている「radiko」では2020年9月より、ようやく全国全ての民放ラジオの同時配信を実現させたということで、現在キャンペーンを行なっています。無料では自分のいる場所をサービスエリアにしている地元局しか聴けませんが、有料のプレミアム会員になることで全国の放送局を切り替えて完全に楽しむことができるようになったのは嬉しいですね。

個人的には車の中では極力ラジオを聞くようにしているのですが、時間帯によっては完全に宣伝番組しかやっていなかったり、プロ野球中継が面白くなかったりするようなことがあります。こういうのも現状のラジオを取りまく状況だと思うのですが、そんな時に車のラジオを切ってスマホのradikoアプリを起動して、全国の放送局から面白そうな番組を探してみるというのも個人的には好きです。

あと、最近になってradikoの有難さを感じるのはどうしても家の中でパソコンを使った作業をする時間が増えたので、その場合は作業の効率を考え、テレビを見ながら作業するよりもラジオを聞きながら作業することが多いのですが、radikoのエリアフリーサービスは、時間ごとに聞く放送局を変えて全国を旅している気分になりながら作業をすることができて、ずいぶん助かっています。また、radikoには同時配信だけではなく聞き逃し番組を後から再生できるタイムフリーサービスもあるので、テレビを見ていて聞けなかった番組をちょっとした時間に聞くこともできますし、この辺の流れにはまっていくと、あまり外出できないことも気にならないから不思議です。

今のところは自宅および車の中で利用するのが基本なのですが、今後旅行が自由になってきた場合、お気に入りの地元局の番組を日本国内ならどこでも(携帯電話の電波が入ることが条件にはなりますが)、聞けるというのがあります。旅に出るという事は自宅を空けてくるということにもなるので、現地でのニュースだけでなく自宅周辺のニュースや天気予報を流すことができるというのはやはり便利だと思います。動画よりはデータ消費はしないというものの、通信キャリア(MVNOを含む)の料金プランで、ずっと流しっぱなしにしていても極端な制限をしない(具体的には低速時でも最大1Mbpsを出してくれる楽天・ワイモバイル・UQモバイルなどの)料金プランが他の通信業者でもデフォルトになってくれれば、もっと多くの人が外出先でも使うようになるのではないかと思うのですが。

私自身はradikoは主に地域外の放送を聞くのに使い、地元局は普通のラジオを使って聞いているのですが、radikoがあれば普通のラジオはいらないということには決してなりません。昔から旅にもラジオを持って行ってその土地のラジオを聞くのに使っていましたが、普段からラジオを聞く生活を少しでも持っていると、災害時に停電したような場合でも慌てずにラジオから情報収集することができます。停電時のradikoは、スマホの電池を消費することもありますし、基地局が被害を受けた場合にはスマホを使っての情報を入手できないという可能性もありますので、自宅用・持ち出し用のラジオとともにradikoも楽しむ事を個人的にはおすすめしたいですね。


カテゴリー: 通信サービス全般ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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