57歳から始めるレンタルカートの世界

唄う物書きアマミヤユキト57歳で人生初のレンタルカートデビュー。

『一発逆転か? コツコツ石を積むのか?』

2020年09月21日 | オトナの世界について
僕は野球が大好きです。特に高校野球が大好きです。
語弊があるかもしれませんが、野球というスポーツは、『ギャンブル』に似ていると思います。
『一発、大逆転!!』がありえるスポーツだからです。
そこに伝説が生まれます。
プロ野球の阪神ファンなら、バース、掛布、岡田の3連続ホームランは伝説中の伝説。
阪神タイガース バース、掛布、岡田 伝説のバックスクリーン3連発

憎っくき宿敵、巨人を、木っ端微塵にしたのですから、ファンにとって、こんなに痛快なことはありません。
阪神ファンは、いまだにあの『夢とロマンをもう一度』と毎年願っているはずです。
負けたことは都合よく忘れ、勝った時だけ大騒ぎする!!
これって、やっぱりギャンブルとよく似てるよなぁ〜😂😂
こんなことを言うのも、実は僕自身が、ギャンブル、特に『パチンコ』にハマった経験があるからです。
僕は、少年から青年期、周りの大人たちから見れば、いわゆる『良い子』で育ちました。
その反動なのか、社会人、それも40歳になってから、ようやく『反抗期』が始まりました。
40代で遅まきながらグレはじめ、盛り場で遊ぶ、面白さを覚えてしまったのでした。
僕の場合、特に、パチンコにハマりました。
出社して、タイムカードを押すと、あとは身軽な営業職。
朝一番からパチンコホールへ直行。そのまま夜11時の閉店まで打ち続けました。
パチンコで負けた時は、悔しくてヤケ酒を飲み、次は絶対勝ってやる、と翌日もパチンコホールに入り浸っていました。
たまに大勝ちすると、
『世界は俺を中心に廻っているのだ!!』と意気揚々です。
会社の同僚たちに、飲めや歌えの大盤振る舞い。
ほんまにアホですねぇ〜。😁😂😎
タチが悪いですねぇ〜。😁😂😎
まあ、僕の場合、キッパリとパチンコから足を洗うことができました。
ほんとにラッキーだったと思います。
皆様も、ギャンブル依存には、くれぐれも気をつけてくださいませ。
さて、野球というスポーツは、まさにこういった『ギャンブル性がある』のです。
どんなに負けが混んでいても、9回裏の満塁逆転サヨナラホームランが『あるかもしれない』からです。
逆に、相手チームにしてみれば、それまで完封目前のエースピッチャーが、
『たった一度のミス』でど真ん中に投げてしまい、ホームランを打たれて、敗戦投手。
と言うことが起こり得るのです。
***
さて、ここで、野球とは対照的なスポーツを見てみましょう。
その代表が
サッカーとテニスだ、と僕は思います。
どちらも、世界中にファンがいる、とってもメジャーなスポーツ。
スタープレイヤーともなると、契約金何十億円、なんて言う世界です。
ところが、皆さん。
この二つのスポーツ。どちらも、得点をひとつづつ積み上げてゆく、スポーツです。
サッカーには、逆転サヨナラ満塁ホームランはないのです。
例えば、かつてイタリアのチームで大活躍した中田英寿選手。
彼は、あるゲームで華麗なオーバーヘッドシュートを見事に決めました。
中田英寿 神がかり的なオーバーヘッド 2ゴール目も入れて独壇場 ペルージャ vs ピアチェンツァ 1998-1999

これ、ほんとに凄いプレーですよね。
野球でいえば満塁ホームラン級です。
では、中田さん、今のシュートがあまりに見事だったから
『4点あげましょう!!』とは、ならないのですよ。
どんな素晴らしいシュートでも、たった1点しかもらえないのです。
同じく、テニスの場合。
見た目は、とっても華やかな世界ですね。
特にイギリスのウィンブルドン選手権などは、貴賓席にロイヤルファミリーもいらっしゃる。
まさに世界のセレブたちの頂点。
ウィンブルドン2009スーパープレイ640x480vol.1

『ウィンブルドンのセンターコート』に立つ。
これはテニスプレーヤーたちの名誉であり、憧れの的なのです。
(この点はF1のモナコグランプリによく似ていますね。)
女子プレーヤーたちのテニスファッションも、華やかさに色を添えますね。
そんな華やかさの極致、とも言えるテニスですが、実際の試合は、おっそろしく地味です。
コート内を走り回り、長い長い、本当に長いラリーの末、体力と気力の限界で、ようやく食らいついたボールを
相手コートのラインギリギリに、リターンエース! スーパーショット!!
それでも、もらえるのは、『たった1ポイント』だけです。
1回の試合に勝つだけでも、それこそ山登りをするように、
『一歩、また一歩』と言う感じで、勝利への険しい山を登ってゆくしか、勝つ方法がないのです。
また、テニスというスポーツは、ラリーが続いている間は、コート内を全速力で走り続けなければなりません。
それに比べて、野球の場合、ピッチャーが1球投げたら『ひと休み』があるのです。
このように、スポーツの種類によって、勝利への道のりは、大きく二つのタイプがある、と思います。
野球に代表される、
『一発大逆転』があるスポーツ
そして
サッカー、テニスに代表される
『コツコツ石を積み上げるスポーツ』
では、モータースポーツ、特にレーシングカートのレースではどうでしょう?
僕はスプリントのカートレースは、やはり後者だと思います。

さて、僕は、プロ野球で活躍された、故 野村克也監督が大好きです。万年最下位の弱小チームでも、頭を使い、工夫すれば勝つことができる。
それを実践し、証明した、名監督でした。
2月14日野村克也さんをしのんで~楽天監督時代のドキュメンタリーをアンコール放送

対戦相手チームの膨大なデータを集め、分析し、弱点を見つけ出す。
そして選手たちに対策を教え込む。
すでに試合を始める前に、
『こうすれば打てる、勝てる』という状態にまで『準備をしておく』
野村監督は、自身の野球を
『野村野球は”準備野球だ”』と述べています。
やがて、選手たちは、野村監督から、『自分で考えて野球に取り組む』ことを学んでいきます。
それは、野球というスポーツに限らず、自分はどう生きてゆくのか?
という、大きなテーマにつながるものがあります。

野村監督には、数々の名言があります。そのひとつ

『勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし』

なぜか試合の流れで、相手チームの、ミス、エラーが続き、あれよあれよという間になぜか勝ってしまった。
野球では、そういうことが起こるのです。
ところが、負ける試合には、必ず負けるべくして負けた、必然性がある、と野村監督は語るのです。
カートレースでも、ファイナルラップまで、なんの問題もなかった選手が、突然マシントラブルでリタイヤ、
なんてことが起こります。
例えば、アクセル、ブレーキのワイヤーが切れた!
チェーンが外れた!
などなど。
さらに現在では、フロントフェアリング規定がありますから、
トップチェッカーを受けた選手でも、車検場でフロントフェアリングが沈み込んでいれば、
他の車に接触した、とみなされ、即ペナルティ!
5秒加算です。
負けたレース、というのは、必ず何か、負けた原因があります。
***
僕は、60歳になる今まで、様々な体験をしてきました。
僕にとって、若い、10代、20代での経験は、言わば、『点』でした。
それらは、時には忌まわしい思い出で、僕にとっては
『なんの価値もない思い出』
だと思い込んでいました。
それが30代、40代と年齢を重ねるごとに
価値のなかったはずの『点』と『点』
『経験』と『経験』が結びつき、やがて一本の『線』になり、
ついにはひとつの『面』になってきました。
今まで、なんの関係もない事柄だったのが、
これとこれを結びつけると、何かが起きる!
という、実に面白い!素敵なことが起こっています。
例えば、
レンタルカートをサーキットで走らせる。
ただそれだけのことなのに……。
自分の中に仕舞い込んだ、埃をかぶったあの体験、この経験。
それらをカートと組み合わせれば、また、新しい何かの『面』が『価値』が見つかるんじゃないか?
と思って、僕は面白くて仕方がないのです。
カートを一生懸命に練習する子供たちをみて、僕は胸が一杯になります。


レースではとっても、とっても悔しい出来事も経験するでしょう。
でもきっと将来、それが子供たちにとって新たな価値を生む体験になる、と僕は信じています。


本文の著作権は天見谷行人に帰属します ©️Yukito amamiya 2020
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