足立美術館 – 春季特別展

足立美術館は2度目の訪問である。
前回の訪問は多分20年位前だろう。
博多と大津を往復する日々だったので、中国自動車道を利用した時に寄り道したと思う。
十分な時間を取れない訪問だったので、感動は薄く何か勿体ないことをしたという後悔が常にあった。

美術館は、足立全康(あだちぜんこう)が生家跡地に設立した日本画を中心とした美術館で、「庭園もまた一幅の絵画である」の信念で5万坪に6つの日本庭園を持つ美術館を創り上げた。
1899年(明治32年)の生まれ、不動産で財を成し美術館を作ったという明治の豪傑である。
今時こう言うことは大声では言わないけれど「ワシの人生は、絵と女と庭や」と言ったとか。
その昔、医者で元気の塊だった友達が「先祖からの言い伝え」と言って「別荘と女と庭は持つな」と言っていたけれどその真逆で成功した足立翁の豪快さは推して知るべし。

今年は開館50周年に当たり、横山大観『雨霽る』が展示されている。
足立翁は「大観は一生の恋人」と言い、恋焦がれて入手したという『雨霽る』を改めて観た。
きら星のようにある大作の中に何気に架けられた『雨霽る』は私の眼には特別には映らなかった。
それが残念でならないけれど、とってつけたように審美眼が生まれるわけではないのだから仕方がない。

コロナウイルスで出かけにくい環境だったけれど、この時期は来館者も少ないのではと期待していた。
バスツアーは全くなかったけれど、私が帰る頃には乗用車の駐車場はほぼ満車になっていた。
美術館がとてつもなく広いのでそんなにたくさんの方が入場しているとは思わなかったのだ。

足立美術館までは家から314kmある。10分程度の休憩を何度か挟みながら4時間で到着する。
この日は、この後太田市の大森町経由で広島までの行程を組んでいるので出発は6時少し前、9時半には美術館に入れた。
順調な出発であった。

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