例えば、アリの行列を
いつまでも飽きずに
ずーーーっと見ている子がいる
アリにのめり込んでいる
のめり込むとは
すなわち
心を奪われて
抜け出せなくなること
アリの行列の中に
いろんなストーリーが見えて
ドキドキが止まらない
アリが小石にぶつかって
オットットと思って
荷物を落としちゃって
慌てて掴みなおして
石に沿って
グルっと回ったら
道が開けて
意気揚々と歩いて行ったり
1人だけ
道から逸れてしまって
「どこ、行っちゃう！？」
とかハラハラして
でも行列の道が
くねっとと曲がっていて
なんだかんだで
行列に合流できて
何食わぬ顔で
行列に戻って言ったり
そんなアリの顔を
想像しているだけで
いつまでだって楽しめる
ただ、黒い小さな生き物が
少しずつ動く姿を
そこに見ているだけでは
10秒が限界かな
集中している子は
お絵かきをしていても
自分が描いた絵が
描き出すストーリーに
ウキウキが止まらない
学習をしていても
どんどん成長していく自分に
ワクワクが止まらない
集中とは
気持ちを囚われること
おもしろそうな
モノを見たときに
頭の中でどれだけ
ワクワクするストーリーを
描き出すことができるか
何回、その経験をしたか
積み木を見たときに
ただの木のカケラにしか
見えなかったら
頭の中でちょっと試しに
動かしてみることが
できなかったら
集中のスイッチは
入らないよ
大人がやらせたい
ことではなく
子どもが間違いなく
ワクワクすることを
思いっきりさせてあげよう
そして一緒にいっぱい
想像して遊ぼう
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