ライブ配信のおかげで、改めて『白波トップウォーター』が好きだと思った。サカナクション

今日の一曲
楽曲:白波トップウォーター
アーティスト:サカナクション

プロフィール

サカナクション

メンバー
山口一郎(Gt&Vo)
岩寺基晴(Gt&Cho)
草刈愛美(Ba&Cho)
岡崎英美(Key&Cho)
江島啓一(Dr)

今さらここで説明することもないビックバンド

ちょっと前までは音楽好きに広まっているおしゃれバンドなイメージだったのに、新宝島以降、より広い層に知られるようになっていった。CMはもちろんのこと、いろんな番組でイントロだけがBGMとして使われていることも多い

結成は2005年で今も所属するビクターに籍を移したのは2009年のこと。元々は「ダッチマン」という名前のバンドを組んでいたらしく、この『白波トップウォーター』はその頃から演奏している曲だそう。

白波トップウォーター

Information

・2007年05月09日:1stアルバム「GO TO THE FUTURE」に収録
・2015年09月26日:YouTubeにミュージックビデオを公開

本当に初期の初期の曲

毎週土曜日のライブ映像配信ありがとうございました。3、4週見ていたら、習慣になりました。というか、在宅勤務していて曜日感覚がなくなっているところの基準点になっていた。

この前やっていた2010年の武道館の映像で、アンコールにこの『白波トップウォーター』が演奏されていて、改めていい曲だなって思った。あと、10年も前なのにメンバーの雰囲気が今と全然変わっていないことにびっくりした。いやさすがに10年分若いのはわかるんだけど、髪型とかさ、もっと変わっていくものじゃない。バンドマンなんかは特に。あの頃から一番自分に合ったスタイルを確立していて、そのままでいるってなかなか珍しいことよ。

2010年の時点で武道館って聞いて、その時の代表曲ってなんだろうってまず思った。今や一番のヒット曲は新宝島で、あとはあげればキリがないけど、ミュージックだったり夜の踊り子だったりもまだない。アイデンティティが発表されたばかりの時期らしい。終盤の盛り上がりのところで披露されたのがアルクアラウンドからのアイデンティティだった。

何がすごいって、その時すでに武道館を埋めるだけの曲がありながら、今思い浮かぶ鉄板曲のほとんどがその後にリリースされた曲ってこと。こんなに常にピークを更新し続けているバンドは他にいないんじゃないだろうか。ある時期に曲調が変わってファンが離れていきましたみたいなよくある話をサカナクションでは全く聞かないから。

そんなサカナクションの中でもファンの選ぶ人気曲のようなランキングの上位のいつもいる曲の一つがこの『白波トップウォーター』、らしい。へえそうなんだ。好きだったけどそんな代表曲の一つだとは知らなかった。まあこういうランキングは古くからのファンがミーハー感を出さないために古い楽曲にこそ投票する傾向にあるから丸ごと信用はできないと思ってるけど。ひねくれすぎかな。

語感のいい曲名ではあるけど、イマイチ意味がわからない。「白波」は"泡立って白く見える波" うん、これはなんとなくわかる。風の強い日なんかに海岸を見てると見えるやつだ。「トップウォーター」はどうだろう。これは釣りの用語で"水面および極めて浅い水中で使用されるルアー群や釣りのスタイル"らしい。釣りの話をしたいわけではないだろうから、きっと"白く泡立った波の水面"くらいのイメージだろうね。

歌詞は、思うようにいかない日々に悩んでいる夜の心境、かな。バンド初期に書かれた曲らしいから、どんな状況かはなんとなくわかる。まばゆい周りの人たちの中でふわふわと浮いたように自分を感じているといった情景か。でもこの曲が好きな理由は歌詞じゃなくて、音の方だ。

イントロからのキーボードがこの曲の主役。短くでポン・ポーンってなっているだけではあるんだけど、波とか水面とかを思わせるような柔らかく浮かんだ感じに包み込まれる。言葉でどう表現したらいいかわからないが、この音がたまらなく好きだ。

過去のライブ映像をたくさん見せてくれるおかげで、今までそんなに聴かなかった曲の良さを発見したり、好きだけどライブではまだ聴けていなかった曲が聴けたりして本当にありがたい。ノリが良くて飛び跳ねられる曲が目立つのはもちろんだけど、こういう静か目な曲もしっかり魅せられるってのは素晴らしいことだよなあ

Apple Music

Disc

サカナクション
最新情報をチェックしよう!